孫ふたり、還暦過ぎたら、五十肩

最近、妻や愚息たちから「もう、その話前に聞いたよ。」って言われる回数が増えてきました。ブログを始めようと思った動機です。

罵りあい大好きな米国民

2016年10月10日 | 外国ネタ
目糞・鼻糞というが、今の米国の大統領選挙戦の討論を見ていると、まさに目糞と鼻糞の罵りあいのようで、なんだかんだ言いながらも、これを観て大喜びしている米国民の「民度」が知れよう。

ドナルド候補は、まさか録音されているとも知らずに、過去の、下品で卑猥な言葉を使って下ネタを連発している会話が世界中に流れたのだった。

因みに、このニュースでひとつ勉強になったのは、こういう公でない仲間内だけでの会話を、英語では、「Locker Room Talk 」(ロッカールームでの話)と表現するようだ。

このトランプがしゃべった話を聞いたとき、私はずっと前にテレビで森繁久彌さんが、飄々と語っていたことを思い出した。それは、まだ彼が若かりし頃、仲間の男優と一緒にクルーザーで海に出たときの話だった。

当然、男だけではなく、きれいどころも誘ったらしいのだが、「君ネェ、女っていうのはネェ、広い海の上ではネェ、随分大胆になるもんでネェ。そりゃもう、羞恥心なんて持ち合わせていませんってなもんなんだよ・・・」そう言って、カッカッと笑うのだった。

下品な会話をバラされたドナルド氏は、今日の2回目の討論会では、クリントン氏の亭主のことを話題にして、反撃したようだった。



ヒラリー女史の亭主である、ビル・クリントンの下半身にも相当な魔物が潜んでいるようで、その見っとも無いスキャンダルに関しては、このブログでも取り上げたことがある。

2御関心のある方は、2015年 6/15 のブログ、『 夫は女たらしでも 』 をご覧あれ。

最後のホワイトハウス研修生のモニカさんとのスキャンダルのときは、クリントン大統領がモニカさんに口止めしようとしたのが、かえってまずいことになり、モニカさんが友人に大統領の精液がかかったジャケットを洗わずにほぞんしてある、などと話したものだから、大変なスキャンダルに発展したのだった。

しかし、当時の米国民は、テレビで神妙な顔つきでエロ行為を認め謝罪した(余談だが、このとき言った「不適切」という言葉が流行って、マスゾエの時も盛んに使われていた)のを見て、許したどころか、モニカさんの方を轟々と非難したのだった。

米国民というよりも、キリスト教では、懺悔をするとすぐに許されて、以降はチャラになって暮らしていける、というものなのだろうか、と私は勝手に理解したものだった。

てっきり奥さんは亭主を見限って、すぐにでも離婚するものと思っていたのだが、ヒラリーはそうしなかった。

今回のドナルド氏のロッカールーム・トークで、米国民は大きな失望を感じたような報道があったのだが、前のクリントン大統領の時と比較して、本当に大きな失望と感じたのでしょうかねえ。

ちょっと、奇麗事を言ってるんじゃありませんかね?

カタカナ言葉でグローバルか?

2016年10月10日 | 社会観察
先週、職場でVDT作業についての勉強会があった。

VDT作業と言う言葉は初耳だったので、何の作業だろうと思いながら聞いていると、勉強会の担当者は、「VDT作業とは、早い話がパソコンを使った作業のことで・・・」と言っただけで、そもそもVDTが何の事かを説明してくれなかった。

その後ですぐにネット検索してみると、Visual Display Terminals のことで、パソコン画面などの画像表示端末の総称だと分かった。

こんなのはほんの一例で、最近は特に、職場でこの手のアルファベット省略語やカタカナ言葉が飛び交っているように感ずる。

私は疑問に感じたらすぐに質問する癖があるので、ときどき話の腰を折ってしまうのだが、ほとんどの場合、意味を正確に知らずに口にしているようだ。

東京都の小池知事は、豊洲市場や東京五輪のことで、毎日のようにテレビのニュースに登場しない日はないほどだが、その口から出るカタカナ言葉の多さには、他の政治家を圧倒するものがある。

競技者最優先で・・と言えばいいのに、「アスリート・ファースト」という言葉が自然にでてしまうほど、彼女の頭の中では同時通訳者のように英語と日本語が飛び交っているのだろう。「レガシー」とか、「ワイズ・スペンディング」とか「ダイバーシティ」とか・・・

 他にも「サステイナブル」とか

楽天やユニクロみたいに、そのうち東京都庁も公用語を英語にする、などと言い出しかねない雰囲気ではないか。しかし、平均的な東京都民に理解してもらおうという気があれば、無理してでも日本語で言えるところは日本語を使うべきではなかろうか。

「遺産」、「賢く支出する」、「多様性を重視して」とか、言い換えようとすればいくらでも出来るはずである。(日本人ならば・・)

  ユーはアンダスタンドできる?

折りしも、今朝の日経新聞には、『金融用語 なぜ?カタカナ連発』と言う見出しで、
最近よく出るカタカナ言葉が並んでいた。

① フィデューシャリー・デューティー  Fiduciary Duty
② スチュワードシップ・コード  Stewardship Code
③ フィンテック・エコシステム  FinTech Ecosystem

すべて、初めて目にする言葉なので意味は全く分からなかったが、金融業界とはまったく縁がないので、私は覚える気もしなかった。

そのうち、テレビに登場する「評論家」諸氏が、さも「知ってるか?」と言わんばかりにこういった言葉を連発するようになるのだろう。

こういう新語は、どうも欧米のコンサルタント達が好んで使い始めるようである。つまり、コンサルティング会社は、常に新しい提案をして、企業に管理システムや人事制度を売り込んでいく必要がある。そのために、こういう新語を使いながら経営者や人事担当の役員などに提案していくわけだ。

トヨタの「改善」や「かんばん」、「なぜなぜ」などが海外の生産管理の場でもそのまま、「kaizen 」とか「kanban 」などと使われているように、言いだしっぺの言葉がそのまま共通語として定着していく現象は理解できるが、それを喜んでそのままカタカナ言葉で口にする人たちの心理は、少し違ったところにあるような気もする。

高齢者対象の健康食品のCMに、コンドロイチンとかグルコサミンなど、やたらとカタカナの成分だかなんだかを主張して、年寄りや世のお金持ち婆さん達の目をくらます・・。

アレと似たようなものか。