グッドぐんま 2

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アシナガバチにおける“安全”と“安心”

2009年05月14日 20時06分00秒 | 自然観察
懺悔します。
私は先日、アシナガバチの巣を駆除しました・・・


ハチに刺されたことが原因の死者数は年間20~30人前後。死者の数からみれば、ハチは毒ヘビやクマよりも危険な動物とも言えます。
しかし、人を刺すハチはハチの中の一部分。さらにスズメバチなど攻撃性の強い種類を除けば、直接触ったり、巣を刺激するなどしなければ、滅多に人を刺すものではありません。
また、アシナガバチは芋虫などを捕らえて幼虫の餌にし、ミツバチは植物の受粉をするなど、人間の生活にとって好ましい役割も持っています。

夏から秋、野外でスズメバチやアシナガバチの巣の存在に気付かずに接近してしまうことは危険なことですが、近くにアシナガバチの巣があっても、こちらから手出しをしなければ、それほど怖がることはありません。


我が家の庭でセグロアシナガバチが巣を作り始めました。
越冬した新女王です。




まだ小さな巣の部屋の中には産み付けられた卵が見えます。


セグロアシナガバチの巣の場所は、家の出入り口のすぐそば。腰の高さくらいの位置です。
ハチミツ好きの人は多くても、ハチが好き!という人は少ないでしょうが、私の妻もハチに対して強い恐怖心を持っています。ブンブンという羽音を聞いただけでも悲鳴を上げます(それがハチではなく無害の虫だったとしても・・・)。

「こんなところにハチの巣があったら、怖くて庭に出られない!」と言う妻をなんとか説得しようと努力しましたが、失敗・・・。
巣の場所が庭の片隅であったら、なんとか説得の余地もあったかも知れませんが、出入り口横の腰の高さでは、確かにうっかり触れてしまう可能性もあります。
残念ですが、セグロアシナガバチの巣は、女王が離れた隙に処分しました。



セグロアシナガバチは、いたずらに刺激しなければ「安全」なハチですが、その“事実”で家族を「安心」させることはできませんでした。



アシナガバチ図鑑 都市のスズメバチ


私も過去に2回、ミツバチに刺されたことがあります。
2回とも子供の頃です。

少年K(私のことです)は、ある時「ハチの針はお尻にあるのだから、頭を上手につまめば、素手で捕まえることができる」と考えました。(バカです)
花に訪れたミツバチの頭を狙って、慎重に指を伸ばしました。
直後、指に激痛が走ったのは言うまでもありません。

数年後、少年Kはハナアブという昆虫がいることを知りました。ハナアブはミツバチに似ていますが、ハチの仲間ではなく、針を持っていないので刺すことはありません。
少年Kは、ハナアブを捕まえようとしました。しかし、残念なことに彼は、ミツバチとハナアブの見分け方をよく知らなかったのです。
ハナアブだと思ってつまんだのは、ミツバチでした。
直後、指に激痛が走ったのは言うまでもありません。

よい子のみなさんは、真似しないで下さい。


危険なハチはごく一部ですが、ハチに刺されたことによるアナフィラキシーはとても危険です。
スズメバチなどには近寄らないことが一番です。

命の危険もあるハチアレルギーとは? All About