グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

キウイの仲間

2012年11月02日 | 植物
さすがに11月に入ると朝夕少し肌寒さを感じます。
でも、とても過ごしやすい気候ですネ!

澄んだ青空をバックにきになるものが、ぶら下がっています。
木になるものではなくて、ツルになるものが気になる季節(笑)

見出し画像の正体は、こちら↓


もう少し、近付いてみましょう。


いい感じですネ!


「サルナシの実」と、私たちは今まで呼んで来ました。
伊豆諸島の植物を調べている方々に伺ったところ、
大島のものはサルナシに近縁の「ウラジロマタタビ」とのこと。

図鑑を見ると、この2種はとてもよく似ています。

西日本や南西諸島には、やはり近縁のシマサルナシという種もあるそうですが、
こちらは異なる点がよりハッキリしています。

いずれにしても、これら3種はマタタビ科マタタビ属で、
実をお酒に漬けて利用され、薬効もあるようです。

よく熟したものは、甘酸っぱい。

同じマタタビの仲間でスーパーに1年中売られているキウイ↓

露地栽培すると、今頃からが収穫時期です。

キウイは、中国大陸の原種オニマタタビ(シナマタタビ)を
20世紀初頭にニュージーランドで品種改良して、

フリーツとして食べられるように実を大きくしました。
大島でもよく栽培されています。

サルナシ(ウラジロマタタビ)と、キウイの実を比較すると、

キウイは、たて約6~8センチ。サルナシは2.5~3センチくらいで、
ご存知のようにキウイは細かい毛に覆われているのに対し、
サルナシは無毛です。

直径は、

キウイが約3~4センチ。サルナシは2.2~2.5センチくらい。

種子はゴマを一回り小さくしたくらいのサイズで、
どちらのサイズもあまり変わりません。

店売りのキウイはそのまま食べて甘くて美味しいですが、
露地栽培のキウイの実は酸味が強いので、収穫したら、熟したリンゴやレモンなどと共にビニール袋に入れ、
一緒に入れた果物から出るエチレンガスで追熟が早められます。

さっき、サルナシの実が甘酸っぱいと書いたけど、
同じようにすれば、甘~いサルナシの実が食べられるかも!?
やってみよう。

【今日のオマケ】
今年の5月下旬に撮っておいた花の写真です。
まずは、サルナシ(ウラジロマタタビ)↓

これ↑は、両性花のようです。

横から見るとサクラの花のようです。
ひと回り大きいですが・・・


花の形としては、ウメの花に似ていますネ↓



次は、キウイの花↓

これは、雄花だったようです。

サイズが分かりにくいですが、
花も大きいです。


来春は、しっかり雌花を撮っておきます(汗)

(なるせ)

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする