緑のカーテンのある暮らし

楽しくて、快適で、おいしくて、地球にも優しい緑のカーテン。我が家と学校の緑のカーテンの生長をお知らせします。

今なら間に合う手直し

2012-05-19 09:44:08 | 緑のカーテン作り方のポイント

この夏に向けての節電対策が声高に叫ばれるようになり、

緑のカーテン関係の記事もよく見かけるようになりました。

取り組まれる方も、昨年以上に多くなりそうです。

 

けれど、街を歩いていると、

「惜しい!せっかく準備したのに、このままでは・・・・・・・。」

と思う光景に出会うことも少なくありません。

 

たとえば、この写真。

大きな通り沿いにある、すてきなカフェです。

プランターが並び、ネットもピンと張られていて、

あとは苗を植えるだけ、という状態ですが・・・・・・・。

 

①プランターが小さい。

②ただでさえ小さなプランターに、入っている土の量が少ない。

③あまりよい土ではない。

土の質と量で育ち方が決まってしまう緑のカーテン。

栄養豊富な土(培養土+腐葉土+ボカシ)を、

出来るだけ大きなプランターにたっぷり用意することが、

成功のポイントです。

 

 

④ネットの位置が、プランターより後ろ側。

これでは、土が直接日光にさらされるため、

地温が上がって植物のストレスになりますし、

せっかく水やりした水分もどんどん蒸発して土が乾燥してしまいます。

しかも、植物は太陽に向かってのびようとするのですから、

ネットはプランターよりも太陽側に張ることで、

つるの誘引もしやすくなります。

⑤ネットの下端とプランターがかなり離れている。

苗が生長する際、巻きひげを出してネットにつかまりますが、

ここで安定を感じると、子づる、孫づるをたくさん出してくれます。

この写真のように、ネットに届くまでにつかまる場所がないと、

緑のカーテンの下の部分が茂らないまま植物が生長し、

日差しや熱の侵入を十分防ぐことができません。

 

緑が茂ってくれば、土がその陰に入り、植物も伸びやすい。

つかまる場所がしっかりあって安定を感じると、たくさん茂る。

ネットを張る位置も大切なポイントです。

 

もしも、上の写真のサイズのプランターしか用意できない場合は、

とにかくよい土をたっぷり入れて、苗は1株だけにする。

今ならまだ間に合うはずです。

 

おまけでもうひとつ、街で見かけた光景。

昨年の夏、琉球アサガオで緑のカーテンを作られたようです。

琉球アサガオはとにかくたくましくて、

つるが怨念のように強くかたくネットに絡みつくため、

外すことができず、そのままになっているのでしょう。

 

ひと冬越した琉球アサガオは「死んだふり」をしているように見えて、

実はじわじわとつるを伸ばし始めていました。

気づかずに放っておくと、どんどん広がって野生化してしまいます。

 

2階のひさしまで伸びた琉球アサガオ。

とりあえずつるを切り離すことはできたものの、

枯れたつるはそのまま残り、あまり美しくない状態に。

琉球アサガオは、育てる手間が少なくて済み、

もりもり茂るので人気がありますが、

育っているときのつるの管理と、

緑のカーテンが終わった後の片づけの大変さを十分考慮し、

使うことが大切です。

コメント (6)
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