ありがとう

先日の２年生の授業でのこと。

音楽会のあと初めての授業で、
「なんだかひさしぶり！」
と音楽室に入ってきた２年生たち。

担任の先生が、
「ちょっと、このＣＤをかけていただける？」
と「地球のうた」を差し出しました。
「いいですよ！」
とわけもわからず準備すると、
「では、先生はそこに立ってください。」
といつもの私の定位置を指定されました。

すると、子どもたちが、
「音楽会、ありがとうございました！お礼に歌います！」
というようなこと(あまりにびっくりして、よく覚えていないのです)を言って、
「ＭＩＤＯＲＩ～繋がる輪～」の前奏が流れて、
３７名の子どもたちが、私に向かって、それはもうかわいい顔で、
語りかけながら歌い始めました。

ひとりひとりの表情、やさしい声の響き、
大きなサプライズに包まれたあの気持ち、
一生忘れません。

涙をこらえて最後まで聴いて、お礼を言おうと思ったら、
熱い固まりがのどにこみ上げてきて、何も言えなくなりました。
ピアノの上にあったハンカチを目に当てて、
しばらく言葉もなく立っていました。
子どもたちはそんな私を、きらきらする瞳で見ていました。
うれしそうで、ちょっと誇らしげで、
「やった！」という声が聞こえてきそうな、
そんな顔、顔、顔。

少し落ち着いて、声を詰まらせながら話すと、
子どもたちの後ろで担任の先生と、
学習指導講師の先生も、涙をぬぐっていました。

あとで聞いたところによると、
学級会で「どんな方法でお礼を伝えるか」を話し合い、
「歌を歌いたい」
と子どもたちが主張したそうです。

「専科はお役に立ってなんぼ」
私の「専科道の基本」です。
一年中、たくさんの行事に関わり、
たくさんの「ありがとう」をいただいていますが、
こんな形で表してもらったことは初めて。

うれしかった・・・・・。

細やかな心遣いを示してくださった担任の先生に、
感謝の気持ちでいっぱいです。

Ｙ先生、Ｎ先生、そして２年生の子どもたち、
ありがとう♪