フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

秋の八ヶ岳雑木林の花たち シモバシラ

2018-09-24 | アダージョの森
中庭の東側でシモバシラが咲きだした。
小さな白い花が、登りあがる形で咲いている。面白いのはその蕊だ。花からぐっと突き出しているからである。
そこはクガイソウやチョウジソウ、リンドウなどがぎっしり咲いているところだが、シモバシラはそういうところが好きなのか、元気に育っている。
 


シモバシラ(霜柱)
シソ科 シモバシラ属の多年草
 学名:Keskea japonica

 
花はほぼ真横を向いて咲く。属名は植物学者の伊藤圭介にちなむ。日本固有種だ。
 
この花の魅力は冬になると枯れた根元の茎に文字通り「霜柱」のような氷の結晶ができる、ところにある。
それがこの花の命名の由来だ。シモバシラの茎は冬になると枯れてしまうが、枯れた茎の導管に水が吸い上げられ、外気温が氷点下になると、道管内の水が凍って、茎に氷の結晶ができるのだ。
今年の冬もその不思議な姿を楽しみにしよう。