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フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

ハヤトウリが実るKitahoさん宅へ伺う

2015-10-22 | 人々との交流

今日も素晴らしい秋晴れの一日だった。

北側花壇のウリカエデ(黄葉)とコハウチワカエデ(紅葉)が最盛期を迎えた。

午後からは、Kitahoさん宅へ伺う。

秋の庭は、原種の秋バラが芳香を放っていた。

畑には、ハヤトウリが驚くほどたくさんの実をつけていた。漬物にしても、煮物にしても美味しいというハヤトウリ。

私たちもお裾分けして頂いた。

今、ロックガーデン用に、「センペルビブムという苗を育てているんですよ」

これはヨーロッパの多肉植物だそうで、いつも新たな分野に挑戦する姿に感心することしきりだった。

 ※ Kitahoさんから教えていただいたこと

      太秋柿 Kitahoさん宅に植えられている柿。今年実をつけた。シャキシャキと梨のような歯触りだった。

      国寿石・大子硯  茨城県の硯の銘品


友達一行が帰阪する

2015-06-15 | 人々との交流

早いもので、明るく元気な女性たち一行の2泊3日旅も最後の日になった。

ペンション「ミュー」さんに迎えに行くと、歌声が聞こえてきた。
このほど、入ったグランドピアノの伴奏で、皆さんがF.シナトラの「My Way」を歌っているのだ。

それを聴きながら、庭を見せていただく。

ヤマボウシなどの樹木、宿根草、バラがバランスよく配置されている。

手入れがいきとどいて実に気持ちのいい庭だ。

「ミュー」さんを後にして、びっくり市場や小淵沢のリゾナーレに寄った後、

そば処「てくてく」で昼食を食べる。注文したネマガリタケの刺身は、少し黒コショウが効きすぎていた。

クレソン入りの蕎麦は緑色で美しく、腰がある。

一行は、「来年も清里に来ます」と言いながら、ご家族への土産物を両手に持って、2時過ぎの列車に乗り込んだ。


板蕨(いたわらび)、大原木(おはらぎ)、沢煮椀

2015-04-06 | 人々との交流

妻が、久しぶりに、料理教室に出かけた。

献立を聞くと、春らしい面白い食材と料理だ。
私も少し味見させていただいた。

まずは、板蕨(いたわらび)。蕨の根を乾燥させてでんぷんにし乾燥させたもので、料理するときに水で戻して煮る。
食べるとゼリーのような触感があった。

大原木(おはらぎ)は、京都の大原女が、頭にのせて運んだ薪に似ていることから、こう呼ばれるようになったという。細拍子木に切った
材料を複数並べて、干瓢や三つ葉等で中央から結び、薪のように束ねる。
今回は、ウドやニンジン、いんげん、ごぼうなどを合鴨で巻いている。食べた食感が心地よく、合鴨の旨みが口の中に広がった。

料理は上から右回りに「いんげんのチーズ味噌和え」「ぜんまいのゴマ辛子和え(板蕨入り)」「春の沢煮椀」「蚕豆(そらまめ)ご飯」「長いもの酢漬け」~「鴨の小原木あげ」

沢煮椀。沢煮とは根菜類の細切りを鳥獣肉や魚介など合わせた、沢山の材料を使って煮た料理です。「沢」とは「沢山の」という意味で具が一杯入った椀ということのようだ。

 


イカナゴのくぎ煮がやってきた

2015-04-05 | 人々との交流

今朝は弱い雨が降っている。久しぶりのお湿りに草木は喜んでいるであろう。

今年もまた、友人からいかなごのくぎ煮がやってきた。瀬戸内海東部沿岸部の郷土料理として親しまれているもので、春の訪れを告げてくれる。

水揚げされたイカナゴを醤油やみりん、砂糖、生姜などで水分がなくなるまで煮込む。炊き上がったイカナゴは茶色く曲がっており、その
姿が錆びた釘に見えることから「釘煮」と呼ばれるようになった。

宅急便のパックを開けると、山深い清里の雑木林の中に、パッと磯の香りが広がった。
食事時のサイドメニューとして重宝する。
忙しい中、作って送ってくれた友人に感謝することしきりだ。


オープンガーデン・オブ・信州総会2015

2015-04-04 | 人々との交流

昨夜から降り続いていた雨が上がった。朝食をゆっくり食べる。それにしても、花屋は何とも風情のある温泉宿だ。

花屋を後にして、長野に向かう。折角だから、「おぎはら植物園上田店」を覗いてみた。


欲しくなってくる宿根草が、あるある。時間をかけてゆっくり見たいところだが、午後1時からの総会に間に合わなくなるので、目についた花苗を買って、すぐに店を出た。

JR長野駅は、北陸新幹線の開業に合わせたのか、すっかりリニューアルしていた。
しかも今年は、7年に1度の善光寺の御開帳の年だ。その催しが明日から始まるとのことで、全国から700万人の観光客が押し寄せるらしい。

さて、オープンガーデンオブ信州の「第12回総会」は、長野駅隣の「ホテルメトロポリタン長野」で13時より開催された。

会場には、昨年、清里のアダージョの森を訪れていただいた模様が、パネルにして展示されていた。

総会では2014年度の事業報告、2015年度の事業計画とも承認された。今年は埼玉県深谷市のオープンガーデンを訪ねるとのことだ。

総会の後「ガーデンチャリティイ」があり、花苗や手作りの作品などが格安の料金で出品されていて、それの収益金が義援金として被災地に寄付されることになっている。

15時からは、ポール・スミザー氏の講演があった。題して「信州の魅力ある植物」。ここからは、会員とは別に一般の市民の方も参加することになっていたが、

用意していた椅子が足りなくなるほどの盛況ぶりで、ポールさんの人気のほどが推し量られる。


「20年あまり前に日本に来てから、やっと合点がいった。長野県の高山の花畑に文字通り迷い込んだ私は、野生のヘメロカリス、クガイソ
ウ、シャクナゲ、シモツケソウ、ギボウシが生い茂るのを目の当たりにしたのだ。これらはいずれも、イングランドで勉強していた時には
肥料をやるべき植物として教えられていたものだ。しかし、山地の奥深く、人の手が一切入らないところで、これらの植物はみな、いたっ
て健康そうに見えた。外来種も、せんじ詰めればほかの誰かにとっては在来種なのだ。
それ以来、植物はそれが適応している場所に植えることが、よく育つか否かを決める最も重要な要因だとわかってきた。そのうえで、多年
草を株分けして新芽の生育を促したり、樹木であれば的確な剪定をして若返りを図ったりすることが、植物の活力を維持するために必要に
なる。

腐葉土や樹皮堆肥で根覆いをすれば、植物の水分を保ち、雑草の生育を抑え、バクテリアやミミズを活発にする土壌を育てることができる
。」(The Midori Press より)

ポール・スミザーの話は、実に面白く、退屈させない。庭造りは難しく考えるのではなく、できる限り簡単に、「適当に」やればいいという 。
あくまでも自然の力に任せるというやり方だ。バラの話は全くなかった。要は信州の自然になじむ庭造りだ。

彼のナチュラルな庭作りの考え方に大いに考えさせられた。