偸情/火爺/城市忍者
英題:108 Golden Killers/City Ninja/Ninja Holocaust/Rocky's Love Affairs
制作:1985年(88年?)
▼通算7回目となる『Martial Arts 50 Movie Pack』在庫セールですが…皆さん着いてこれてますか?(爆
こうして特集として紹介こそしていますが、要するに見る予定の無かったクズ作品を無理矢理取り上げているだけのものなので、そのラインナップも非常につまらないものばかり。はっきり言って紹介している私のほうがギブアップしそうなので(苦笑)残る未レビュー作のうち、黒人映画の『喧嘩プロフェッショナル』、『The Black Godfather』、『忍者ジョン&マックス』2本と『ブラックコブラ』三部作は除外。残りの作品と『必殺鉄指拳』でラストにしたいと思いますので、除外したものに関しましては、どうしても見たいという物好きな人だけ見て下さい…(疲)。
■本作はもともと[上下]薩伐(カサノバ・ウォン)主演作だったものが、新たに[上下]薩伐主役版と陳惠敏(チャーリー・チャン)主役版のそれぞれに編集されたという、紆余曲折を経た作品である事は皆さんも周知の事実。今まで散々な作品ばかり紹介してきたが、今回はそのラインナップの中でも最も散々な作品である。
1940年。謎の外人ジョン・レズウィックは、秘宝のありかが記されたネックレス狙うニンジャに狙われていた。ニンジャの猛攻にフラフラのジョンは、なぜか通りすがりのオッサンにネックレスを託した。この場面を筆頭に、本作でニンジャが出てくる場面は全て追加撮影されたシーンだが、フィルマークやIFD以外の新撮ニンジャというのも珍しい(本作の製作は第一影業)。
一転、時代は1985年へ。キックボクシングのチャンピオンである陳惠敏は栄光と名誉に酔いしれていた。その陳惠敏の試合を主催したプロモーターがなぜかネックレスを持っているらしく、そのネックレスを巡って争奪戦が繰り広げられるのだった…と、話の筋はこれだけだ。
▲作中の功夫アクションは、陳惠敏も[上下]薩伐もキレのいいファイトを繰り広げている。前者では陳惠敏VSジョン・ラダルスキー、後者では[上下]薩伐VS韓鷹(イーグル・ハン)という珠玉の顔合わせによるバトルを見ることができ、ラストの陳惠敏VS[上下]薩伐もなかなか壮絶。功夫アクションだけを評価するなら、佳作と言っても差し支え無いだろう。
しかし致命的な事に、本作はお色気シーンの数々がかなり鬱陶しく、ただでさえ追加撮影であやふやな本作を完全に崩壊たらしめている。ストーリーの繋ぎは全て功夫アクションかベッドシーンという有様で、ドラマ性など二の次と言わんばかりにサービスカットが挿入されまくる。陳惠敏も[上下]薩伐も、オヤジ臭がこっちまで漂ってきそうな濃い絡みを作中で何度も展開し、さながら2人によるセックス合戦の様相を呈しているのだ(萎
ニンジャ、濃厚なエロス、功夫アクション、そして破綻しまくったストーリー…構成する要素こそ同じではあるが、フィルマーク作品とは違ったベクトルで疲れる一本。多分これまでの在庫セールで紹介した中では一番見るのがしんどかった作品だと思うが、功夫アクションは一見の価値ありなので、そちらだけ見れば十分かと。
英題:108 Golden Killers/City Ninja/Ninja Holocaust/Rocky's Love Affairs
制作:1985年(88年?)
▼通算7回目となる『Martial Arts 50 Movie Pack』在庫セールですが…皆さん着いてこれてますか?(爆
こうして特集として紹介こそしていますが、要するに見る予定の無かったクズ作品を無理矢理取り上げているだけのものなので、そのラインナップも非常につまらないものばかり。はっきり言って紹介している私のほうがギブアップしそうなので(苦笑)残る未レビュー作のうち、黒人映画の『喧嘩プロフェッショナル』、『The Black Godfather』、『忍者ジョン&マックス』2本と『ブラックコブラ』三部作は除外。残りの作品と『必殺鉄指拳』でラストにしたいと思いますので、除外したものに関しましては、どうしても見たいという物好きな人だけ見て下さい…(疲)。
■本作はもともと[上下]薩伐(カサノバ・ウォン)主演作だったものが、新たに[上下]薩伐主役版と陳惠敏(チャーリー・チャン)主役版のそれぞれに編集されたという、紆余曲折を経た作品である事は皆さんも周知の事実。今まで散々な作品ばかり紹介してきたが、今回はそのラインナップの中でも最も散々な作品である。
1940年。謎の外人ジョン・レズウィックは、秘宝のありかが記されたネックレス狙うニンジャに狙われていた。ニンジャの猛攻にフラフラのジョンは、なぜか通りすがりのオッサンにネックレスを託した。この場面を筆頭に、本作でニンジャが出てくる場面は全て追加撮影されたシーンだが、フィルマークやIFD以外の新撮ニンジャというのも珍しい(本作の製作は第一影業)。
一転、時代は1985年へ。キックボクシングのチャンピオンである陳惠敏は栄光と名誉に酔いしれていた。その陳惠敏の試合を主催したプロモーターがなぜかネックレスを持っているらしく、そのネックレスを巡って争奪戦が繰り広げられるのだった…と、話の筋はこれだけだ。
▲作中の功夫アクションは、陳惠敏も[上下]薩伐もキレのいいファイトを繰り広げている。前者では陳惠敏VSジョン・ラダルスキー、後者では[上下]薩伐VS韓鷹(イーグル・ハン)という珠玉の顔合わせによるバトルを見ることができ、ラストの陳惠敏VS[上下]薩伐もなかなか壮絶。功夫アクションだけを評価するなら、佳作と言っても差し支え無いだろう。
しかし致命的な事に、本作はお色気シーンの数々がかなり鬱陶しく、ただでさえ追加撮影であやふやな本作を完全に崩壊たらしめている。ストーリーの繋ぎは全て功夫アクションかベッドシーンという有様で、ドラマ性など二の次と言わんばかりにサービスカットが挿入されまくる。陳惠敏も[上下]薩伐も、オヤジ臭がこっちまで漂ってきそうな濃い絡みを作中で何度も展開し、さながら2人によるセックス合戦の様相を呈しているのだ(萎
ニンジャ、濃厚なエロス、功夫アクション、そして破綻しまくったストーリー…構成する要素こそ同じではあるが、フィルマーク作品とは違ったベクトルで疲れる一本。多分これまでの在庫セールで紹介した中では一番見るのがしんどかった作品だと思うが、功夫アクションは一見の価値ありなので、そちらだけ見れば十分かと。