狼狽爲奸/狼狽為奸/鬼馬小子
Wits to Wits/From China with Death
Dirty Partners/Duel of the Dragons
1974
▼以前紹介した『石破天驚』と同じ于洋(ユー・ヤン)主演作である。武術指導が袁和平(ユエン・ウーピン)で、絡み役にも同じ様な面子が出ており、もしかすると『石破天驚』と同じプロダクションの製作かもしれない。ちなみに本作は午馬(ウー・マ)の監督作品でもあるが、製作年度を考えると午馬作品でも初期に位置するものと思われる。
■于洋は詐欺師で風来坊で大泥棒な無頼漢。今日も賭場でひと暴れした後、汽車で切符をごまかし無銭乗車を働いた。その時、于洋と彼に時計をスられた午馬の間に因縁が残った。
一転、舞台は上海へと移る。そこでマフィアの頭目である石堅(シー・キェン)が仕切っている賭場に立ち寄った午馬は、再び1人勝ちしている于洋と出会う。だが石堅が現れ、勝負を迫られた于洋は勝ち目の無い勝負と解ると、潔く手を引いた。
于洋はこの町で金庫破りを計画していた。しかし午馬もまた同じ事を考えており、2人は以前の一件もあって互いに足を引っ張り合うが、目的が同じなので意気投合。石堅に銀行を襲撃させ、その隙に午馬がそっくり金塊を盗み出した。
もちろん于洋はハナっから石堅を利用するつもりだったのですぐにトンズラし、ついでに午馬も始末しようとする。が、したたかな午馬はその企みを見抜き、于洋と激突を繰り広げる。ところがどっこい、金塊は真っ赤なニセモノ!実は銀行と石堅は裏で繋がっており、銀行はニセの金塊で不当な利益を貪っていて…要するに、于洋たちは石堅の手のひらで踊らされていたに過ぎなかったのだ。
金塊が偽物であると知った于洋たちを始末すべく、石堅は大勢の追っ手を動員して2人を捕まえた。処刑の直前に于洋は「待ってくれ…タバコが吸いたいんだ」と最後の願いをする…。だが、これこそが于洋の隠し玉・タバコ爆弾だった!
爆発に乗じて形勢逆転した2人は最後に残った石堅と戦う。だが、その背後には警察の追及が迫りつつあった…。
▲本作は『石破天驚』同様、絡み役が馮克安・太保・袁信義・任世官・黄蝦・李超・元奎・袁祥仁・そしてユンピョウと、かなり豪華な連中が揃っている(袁祥仁だけどこにいたかは解らなかったが…)。『石破天驚』ではラスボスが田豊だったのでイマイチ締りが無い感じだったが、本作では石堅が貫禄を見せており、クライマックスのバトルでは激しい立ち回りを演じていた。
それだけでも見どころに足り得るが、本作で1番の特色はなんといっても午馬が強い(!)ということにある。午馬は『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』でも強い役を演じたが、そんな彼がバリバリの功夫アクションで戦う姿は結構新鮮に見える。本作では于洋と対等に戦い、午馬VS袁信義や午馬VS馮克安という奇天烈なバトルを展開しているのだ(しかも勝ちます)!
それ以外にはこっそりと于洋VS任世官なんてレア対決もあり、ストーリーもオチが小気味良くスッキリしている(もっとも、于洋の独特な髪の解き方を見るに、洋画か何かに元ネタとなったストーリーがありそう)。
なお、ジャッキーは私の見る限り出ていないようです。
Wits to Wits/From China with Death
Dirty Partners/Duel of the Dragons
1974
▼以前紹介した『石破天驚』と同じ于洋(ユー・ヤン)主演作である。武術指導が袁和平(ユエン・ウーピン)で、絡み役にも同じ様な面子が出ており、もしかすると『石破天驚』と同じプロダクションの製作かもしれない。ちなみに本作は午馬(ウー・マ)の監督作品でもあるが、製作年度を考えると午馬作品でも初期に位置するものと思われる。
■于洋は詐欺師で風来坊で大泥棒な無頼漢。今日も賭場でひと暴れした後、汽車で切符をごまかし無銭乗車を働いた。その時、于洋と彼に時計をスられた午馬の間に因縁が残った。
一転、舞台は上海へと移る。そこでマフィアの頭目である石堅(シー・キェン)が仕切っている賭場に立ち寄った午馬は、再び1人勝ちしている于洋と出会う。だが石堅が現れ、勝負を迫られた于洋は勝ち目の無い勝負と解ると、潔く手を引いた。
于洋はこの町で金庫破りを計画していた。しかし午馬もまた同じ事を考えており、2人は以前の一件もあって互いに足を引っ張り合うが、目的が同じなので意気投合。石堅に銀行を襲撃させ、その隙に午馬がそっくり金塊を盗み出した。
もちろん于洋はハナっから石堅を利用するつもりだったのですぐにトンズラし、ついでに午馬も始末しようとする。が、したたかな午馬はその企みを見抜き、于洋と激突を繰り広げる。ところがどっこい、金塊は真っ赤なニセモノ!実は銀行と石堅は裏で繋がっており、銀行はニセの金塊で不当な利益を貪っていて…要するに、于洋たちは石堅の手のひらで踊らされていたに過ぎなかったのだ。
金塊が偽物であると知った于洋たちを始末すべく、石堅は大勢の追っ手を動員して2人を捕まえた。処刑の直前に于洋は「待ってくれ…タバコが吸いたいんだ」と最後の願いをする…。だが、これこそが于洋の隠し玉・タバコ爆弾だった!
爆発に乗じて形勢逆転した2人は最後に残った石堅と戦う。だが、その背後には警察の追及が迫りつつあった…。
▲本作は『石破天驚』同様、絡み役が馮克安・太保・袁信義・任世官・黄蝦・李超・元奎・袁祥仁・そしてユンピョウと、かなり豪華な連中が揃っている(袁祥仁だけどこにいたかは解らなかったが…)。『石破天驚』ではラスボスが田豊だったのでイマイチ締りが無い感じだったが、本作では石堅が貫禄を見せており、クライマックスのバトルでは激しい立ち回りを演じていた。
それだけでも見どころに足り得るが、本作で1番の特色はなんといっても午馬が強い(!)ということにある。午馬は『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』でも強い役を演じたが、そんな彼がバリバリの功夫アクションで戦う姿は結構新鮮に見える。本作では于洋と対等に戦い、午馬VS袁信義や午馬VS馮克安という奇天烈なバトルを展開しているのだ(しかも勝ちます)!
それ以外にはこっそりと于洋VS任世官なんてレア対決もあり、ストーリーもオチが小気味良くスッキリしている(もっとも、于洋の独特な髪の解き方を見るに、洋画か何かに元ネタとなったストーリーがありそう)。
なお、ジャッキーは私の見る限り出ていないようです。