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Go to Cardiff !!!

2007-02-03 | アーセナル

 アーセナル 3-1 トッテナム
AGGREGATE)5-3

得点)アデバイヨール、アリアディエール、OG / ミド

HOME)アーセナル

                アデバイヨール
                       アリアディエール

          ディアビー                ウォルコット

                 デニウソン
                         ジウベルト・シウバ

       トラオレ                          ホイト
                センデロス     トゥーレ


                    アルムニア


交代)ウォルコット → ロシツキー
      トラオレ → クリシー
     ディアビー → セスク


AWAY)トッテナム

                ロビー・キーン
                         デフォー

         マルブランク                  ガリ

                ジーナス
                          ゾコラ

      アス・エコト                      シンボンダ
                ガードナー    ドーソン


                    ロビンソン


主審)アラン・ワイリー


<ルールに泣き、ルールに歓喜>
アーセナル、トッテナムを倒してカーリングカップ決勝進出!!!

心臓に悪くもあり、非常に痛快でもあった試合でした。

アーセナルは先週の1st legから、怪我のバチスタをアデバイヨールに、連戦続きのセスクをジウベルトに入れ替えて臨みました。

序盤は相変わらずのスロースターターぶりを見せるアーセナル。 オフサイドの取り損ねやカウンターから何度か相手にチャンスを与えてしまいましたが、ここはなんとかアルムニアが好セーブで防ぎました。

するとその後は、アーセナルがペースを掴みました。
最大のチャンスは、デニウソンのミドルシュートをGKロビンソンに弾かれたところにトゥーレがほとんどフリーで詰めたシーン。 しかし、これはトゥレがボールを当て損ねて得点ならず。 アデバイヨールも決定的なチャンスに数度ボールを“ゴール枠外あさっての方向”に外し、ウォルコットもクロスにシュートにCKにとキックの精度が酷く、後半に入ってもそれは変わりませんでした。 動きのキレ自体は良かったと思いますけどね。

しかし、そのウォルコットに代わってロシツキーが入ると試合は一変。
右に左に中にと動き回り、ワンタッチやワンツーパスを織り交ぜて全体の攻撃のリズム変え、相手守備陣を混乱に陥れました。
そして、77分、ロシツキーのパスから抜け出したアデバイヨールが決めて先制!!! ゴール後はスタンドから降りてきたアンリとあのダンスでセレブレーション!!!

しかし、85分、前回の試合のバチスタのオウンゴールと同じような位置でまたしてもデニウソンがファウルを犯してしまい、ジーナスのFKからミドにヘッドで決められ同点。

同点にされた後は時間の使い方がマズかったです。 パスを繋いで時間を稼げばいいものを、不必要に前に急いでしまい、ボールを取られて相手にあわやのシーンを作られました。

それでもなんとか逃げ切り、アウェイゴールの差で勝ち抜けて決勝進出!!!、、、と思いきや、勝ったはずのアーセナルの選手達も負けたはずのスパーズ選手達も微妙な表情。
すると、数分後、まさかの延長戦突入…

アウェイゴールは関係なかったようです… このレギュレーションを知らなかった自分の失望感とやるせなさは本当に言い表せないものでしたね(苦笑)
「おいおい… 勝ったと思ったのに延長戦かよ… 何でだよ… これじゃもう条件同じじゃねーか… アウェイゴールなかったら2戦もやる意味ねーだろ… イングランドは時代に遅れすぎ… ベンチ入り枠もここだけ“5”だし…ブツブツ」
と色んな思いが込み上げてきました(苦笑)

延長戦は再び完全なアーセナルペースに戻りました。 トッテナムは同点ゴールのような“セットプレーからの一発逆転のチャンス”が訪れるまでひたすら耐えるのみといった印象でしたね。

そして延長前半終了間際、ヨル監督がガードナの2枚目を恐れ、代わって投入したベンフィカから新加入のCBリカルド・ローシャがヘディングのクリアミス、これを拾ったアリアディエールが右足で豪快に決めて勝ち越し!!!
さらに延長後半、ロングボールをアデバイヨールが競って落としたボールがロシツキーに渡り、ロシツキーが放ったシュートがポストに跳ね返り、これがシンボンダに当たってボールがラインを越えてオウンゴールとなってダメ押し!!!
結局、アーセナルが合計2点差をつけてスパーズを破り、ヴェンゲルが監督になって以来初めてのカーリングカップ決勝進出!!!

Arsenal Team Statistics Tottenham Hotspur
   3 Goals 1
   0 1st Half Goals 0
   8 Shots on Target 2
   16 Shots off Target 7
   3 Blocked Shots 4
   13 Corners 7
   18 Fouls 22
   3 Offsides 3
   2 Yellow Cards 5
   0 Red Cards 0
  82.6% Passing Success 72.4%
   29 Tackles 52
  89.7% Tackles Success 67.3%
   62% Possession 38%
  55.0% Territorial Advantage 45.0%

http://home.skysports.com/matchreport.aspx?fxid=313979&cpid=2


前半ハイライト
http://www.youtube.com/watch?v=LK_Bd3B-hLo&NR

後半ハイライト
http://www.youtube.com/watch?v=-ui_cBtoMp0&NR

延長戦ハイライト
http://www.youtube.com/watch?v=BgxOZvgzLPM

 

生でネット観戦していた時は、音声が中国語(いつもは英語で聞けるんですけど)だったために気付かなかったのですが、アウェイゴールは延長が終了してから有効、つまりあのまま1-1で終わってもアーセナルの勝ちは決まったようです。 にしても変なルールだな…

アウェイシートの大勢のトッテナムファンはシンボンダのオウンゴールの後すぐに帰ったようです(笑) 普通あそこまでガラガラならないぞってぐらいにガラガラになりましたが、そこはやはりトッテナムファン。 憎きアーセナルにやられる姿なんか見たくないってことでしょう。 気持ちは良くわかりますよ。
クラブ愛して止まないような熱狂的ファンの心理からすると、
「延長戦に入ってこんな負け方をするぐらいなら、素直にアウェイゴールルールで負けた方がマシだった…」
と言いたいところなんでしょうね。 残り時間、アーセナルの選手達は完全に「お遊び」に入っていましたから(笑) こっちとしては、「最悪の延長戦突入」でしたが、終わってみれば、「最高に楽しい延長戦」となったわけです♪


トッテナムは結局最後までレノンを使いませんでしたが、風邪でベンチに入れるような状態でもなかったとのこと。 これは助かりましたね。

最後に、この試合の主審を務めたアラン・ワイリーに感謝したいです。
ディアビーとガリが揉めて、一度試合が荒れそうになったシーンがありましたが、その後、ワイリーが試合をうまくコントロールしてくれました。 この試合に出されたイエローカード7枚は、これ以上でもこれ以下でもない全てが妥当なものでした。

 

さて、決勝の相手はチェルシーです。 ヴェンゲルは決勝も若手で戦う方針のようで、
「これまでカーリングカップに関わってこなかった選手(レーマン、ギャラス、リュングベリ、ファン・ペルシー、アンリら)は使わない。」
と語っているようです。

「カップ戦決勝」まで若手を試そうとする「勇気」はやはり世界一ですね。 カペッロやモウリーニョだったらありえない話ですから。

しかし、これは“議論の的”となるところでしょう。
タイトルがかかった決勝、しかも相手はライバルのチェルシー、向こうは容赦なくベストメンバーで挑んでくるはず、となれば、個人的には「若手の成長」よりも「結果」を期待したいところです。
カーリングカップは、CL、リーグ戦、FAカップに次ぐ「プラスα」の大会ですから、準決勝まではヴェンゲルの方針に大賛成だったのですが、決勝となれば話は別です。 是が非でもタイトルを取りに行くべきだと思いますが。

みなさんは、どう思いますか? 

 

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