NO FOOTBALL NO LIFE

国内、ヨーロッパ、南米のサッカー観戦ブログ! Jリーグ、3大リーグを中心に全世界を完全網羅!(予定)
随時更新!

Boxing Day “inconsistent”から“consistent”へ

2006-12-27 | アーセナル

ワトフォード 1-2 アーセナル

得点)T・スミス / ジウベルト・シウバ、ファン・ペルシー

HOME)ワトフォード

                         A・ヤング
                ブアザ

          マクナミー                 T・スミス

               A・バングラ    G・マホン

       J・スチュワート                  マリアッパ
                 シットゥ     デメリット


                    フォスター

AWAY)アーセナル

               アデバイヨール
                       ファン・ペルシー

          ロシツキー                 フレブ

                 セスク
                       ジウベルト・シウバ

       クリシー                          ホイト
                ジュルー     トゥーレ


                    レーマン


交代) ジュルー → センデロス
      フレブ → ウォルコット
   ロシツキー → バチスタ


主審)マイク・ディーン


<Boxing Day Match>
毎年恒例、祝日「ボクシング・デー」の試合は、非常に評価の難しい試合となった。
「最下位のワトフォードを相手にここまで苦戦してしまったことを恥ずべきか」、
「ウィガン戦同様に苦戦しながらも最終的には勝ち点3をもぎ取ったことを誇るべきか」。
結果、どちらも正解だと思う。

前回のブラックバーン戦同様、「ロングボールの対処」が致命的な課題として浮き彫りにされた。 クリアが儘ならなかったり、バイタルエリアでボールをワンバウンドさせたりと、今回も相手のフィジカル勝負に手を焼いてしまった。
この日のスタメンの4バックで合格点を挙げられるのは、クリシーだけだろう。
ホイト、ジュルーは不安定。1試合良いパフォーマンスを披露しても、その次の試合にそれが続かない。 後半開始からジュルーをセンデロスに代えたのは正解だった。 チェルシー戦以来の久々の出場となったセンデロスだが、前回の汚名を返上しようという強い気持ちが感じられ、空中戦で競り負けることがなかった。よくやってくれたと思う。
トゥーレは「ディフェンスリーダー」としての役割を果たせず、若いチームメイトに安心感を与えることができなかった。 高さで負け、スピードで相手2トップに負け、とバタバタ感は終始消えなかった。
アーセナルのディフェンス陣全体に言えるのは、ヘディングでのクリアがしっかりとできていないということ。 きっちりとクリアをして相手の攻撃を切るべき場面でも、ボールをフリックオンしてしまったりして、ピンチを招くことが多い。 この試合で、ヘディングで「前方へ」クリアできていたのは、ジウベルトとセンデロスだけだった。 ジュルーに至っては、ヘディングへの恐怖感すら感じているような気がしてならない。 「フィジカル」で負けているのではなく、「メンタル」の部分で負けているのだ。相手に競り勝とうという気持ちがなければ、190cmという恵まれた体格も無駄になる。


攻撃も、アーセナル本来の細かい組み立てからの崩しはできなかったが、それでもチャンスは数多く作った。 しかし、その「決めるべき場面」を、セスク、アデバイヨール、ファン・ペルシーらが尽く外してしまった。 最終的に決勝ゴールを決めてくれたファン・ペルシーも、試合の「評点」をつけるなら十分に合格点となるが、その決勝ゴール以上に難易度の低いシュートをしっかりと決めてほしかったし、決めるべきだったと思う。


Sky Sports「選手採点」
http://home.skysports.com/matchratings.aspx?fxid=298521&clid=3&cpid=8


色々と課題と不満はあるにせよ、最後まで相手のフィジカル勝負に耐え抜いて、「勝ち点3」という結果を残せたことが、何よりもチームの進歩を示していると思う。
ファン・ペルシーのゴールはポーツマス戦の4点目と同じ位置・同じ角度のもの。 あそこであのシュート態勢に入った時点でゴールを確信させるほど、「右45度からの左足ファーサイドへのシュート」はうまい。
そのゴールは、途中出場のウォルコットの素晴らしいパスによるものだった。 CLハンブルグ戦のアシスト以来、出れば何かをしてくれる雰囲気を醸し出してきた。 ただ、1つ注文をつけるなら、最後のロスタイムのシュート。 あそこは確実キープして時間を稼ぐべきだった。 直後にカメラが捕らえたヴェンゲルの表情も芳しくないものだったため、ロンドンに帰った後はヴェンゲルから注意を受けることになるだろう。 しかし、これは彼のような若手には非常に重要なことだと思う。
この試合のMVPは、ジウベルト・シウバだ。 これで3試合連続ゴール。守備でも、危険なエリアには必ず彼が最初にカバーに入っていた。 試合中の振る舞いもキャプテンらしい堂々としたものだった。

昨シーズンなら、あのまま「1-1」のままか、逆転されて「1-2」で終わっていたところだろう。 まだまだ「粘り強さ」と言える程の代物ではないにせよ、それに近いもののが出てきた。 苦しい試合でもしっかりと勝ち点3を獲れるチームが、本当に強いチームだ。


年末年始過密のスケジュール、アーセナルは、
ホームでブラックバーン(○6-2)、アウェイでワトフォード(○2-1)、シェフィールド・ユナイテッド、ホームでチャールトン、
と比較的対戦相手には恵まれている。
 この時期は多くのチームが勝ち点を落としていくため、ここは全勝してライバルとの勝ち点差を縮めておきたい。


ワトフォードには、前回の対戦同様、フォスターに苦しめられた。反応やセービングの技術はもちろんだが、何よりポジショニングが素晴らしい。 本当に良いGKだと思う。 彼がロビンソンより劣っているとは決して思えない。
また、アシュリー・ヤングブアザのスピードにも苦しめられた。 特に、イングランドU-21代表のアシュリー・ヤングのスピードは、あのトゥーレが追い付けない程のもの。 多くのクラブが彼の動向に注意を払っていることも十分に頷ける。
得点を決めたスミスも、古参らしくチームを引っ張っていた。 決して最下位に留まるチームではないと思う。

最後に、主審のマイク・ディーンについて。
なぜ、ヘンダーソンのトゥーレへのタックルにイエローを出さないのか? あれにイエローを出さないようなら、今後の彼の審判生活でイエローを出す機会はあるのか? フィジカル勝負ではなく、あれは完全なる「暴力」だった。
ロスタイム3分表示も、結局4分まで伸ばしてワトフォードに最後の最後までチャンスを与えた。
マイク・ディーン、マイク・ライリーのようなレベルの審判がプレミアシップのトップレベルの試合で笛を吹いているという事実が、サッカーの母国であるはずのイングランドからCLやW杯の決勝・準決勝で笛を吹く審判が現れない理由を物語っていると思う。


ゴールハイライト
http://www.youtube.com/watch?v=k9j6zkJuUc4

 


ランキングダウンでモチべーション激減中…
最後まで読んで頂けた方は是非クリックをお願いします!!!
人気blogランキングへ
最新のサッカーブログランキングはこちらをクリック!!!
(登録中!!! モチベーション維持のためご協力お願いします!!!)

は、こちらへ!!!