『ポゼスト狂血』
BESAT(1999年デンマーク、ルーマニア)
監督 アナス・ロノウ・クラーラン
脚本 アナス・ロノウ・クラーラン
オーラ・サルティン
出演 オーレ・レメケ
キアスティ・エリーネ・トアハウク
ウド・キア
■ストーリー■
デンマークの病院に原因不明の瀕死のルーマニア人の患者が運ばれてくるのだった。患者はエボラ出血熱に似た症状を起こし死んでしまうのだった。検査の結果、エボラ出血熱に対して陰性であったため、遺体はルーマニアに返送されてしまうのだった。医師のソーレンは患者がかかっていたのは新種の病気でないかと疑うのだった。ルーマニアで同じような症状で死んだ少年がいたことを知ったソーレンは、教え子で恋人のサラを連れてルーマニアへと向かうのだった。
□■□ネタバレあり!□■□
■感想■
デンマーク製の医療サスペンス映画。
と思って、観始めていると、しばらくすると、だんだん、雲行きが怪しくなって…。
完全なオカルト映画でした!!
「やられた~!!見事にだまされました!!」
オカルト映画と宣伝されていませんでしたよね~。まぁ日本公開が2000年なんで、全然覚えていないんですけど。
「伝染する謎の病気」
「爆弾魔」
「超新星出現によるサタン復活の予兆」
とにかく、色んな要素を入れて面白く見せてくれます!!
基本的には、1970年代のアメリカ映画のオカルト映画みたいな内容の作品なんですけど、そんな設定の作品を堂々とマジメに1990年代に作っちゃうなんて、素晴らしすぎ!!
とにかくオカルト映画ファンは必見の作品です!!
最初の方は、本当に新種のウィルスを扱った医療スリラーのように展開していくんですけど、なぜか、平行して爆弾魔による事件も描かれていきます!!
まぁ、このあたりで勘の良い観客は「あれ、もしかしたら??」って思っちゃうんでしょうけどネ。
でも、良く考えれば、医療スリラーで爆弾を使った犯罪者が描かれること自体おかしいですからね。それも、爆弾魔を演じるのはウド・キアー。
どう考えても、爆弾魔は、病気を持っている患者やウィルスを狙って爆発させているんだな。って思っちゃいますよね。
1970年代のアメリカのオカルト映画よろしく、今作では警察は、邪魔をする!邪魔をする!最後は絶対に警察が余計なコトしてウド・キアーは逮捕されるか殺されちゃうんだろうなぁって感じながら観ちゃいました。
それに、爆弾魔がいるホテルがすぐ警察にバレちゃうのも…。
デンマーク警察って優秀すぎ!すぐに指名手配かけちゃうし、刑事物だと何をやるのも遅い警察もオカルト映画では、超優秀な捜査能力!!
どちらかといえば悪役が似合うウド・キアーを謎の犯罪者っぽく見せてますけど、逆に良いことしているんだろうなぁ。
ってネタが割れ気味に展開していきます。
ルーマニアで死んだ少年の墓をあばくあたりから、
「どう考えても、今作は医療スリラーでなく、絶対にオカルト映画か、吸血鬼を扱ったホラー映画に違いない!!!」
と思って観ちゃいました。
作品の舞台がルーマニアだし、これは絶対に吸血鬼映画だ!!と思っていたのに、超新星出現によるサタンの復活の印の説明のあたりから、
「あれ、今作って吸血鬼映画でなさそう」
「『オーメン』(1976年)系のオカルト映画に違いない…」
って納得していきます!!
そう思って観続けていると、オカルト映画の定番中の定番の展開になっていきます!
ウド・キアーも警察がいるのに拳銃をぶっ放して、やりすぎ!!
拳銃で撃っても死なないと分かっているのに!
キャビンアテンダントを足止めしたかったんでしょうけど、あれはやりすぎ!!
でも、あそこは自分の逃亡を優先しないと!!警察に捕まっても本当のコトしゃべってるし。誰も信用してくれるわけ無いでしょ。
これがデンマークでなく、シカゴだったらね。インデペンデントニュース通信社の事件記者コルチャックだったら、わずか1時間でサタンでも、吸血鬼でも狼男でも倒してくれるのにね。
あ、また、話題がずれちゃいましたけど、今作『ポゼスト 狂血』はオカルト映画ファンなら必見です!! 70点
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舞台がシカゴなら…
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