@KOBAのムービー!ムービー! 

映画感想のブログ!!
自分勝手な感想です!
このサイトはAmazonアソシエイトに参加しています!

『スキヤキ・ウエスタンジャンゴ』和製西部劇

2008-03-08 05:00:25 | 日本映画
スキヤキ・ウエスタンジャンゴ
(2007年日本)
 監督    三池 崇史
 脚本    NAKA雅MURA
        三池 崇史
 出演    伊藤 英明、桃井 かおり
        佐藤 浩市、伊勢谷 友介
 
 ■ストーリー■
 源平の壇ノ浦の戦いから数百年後、田舎の村「湯田」で、平家の財宝の埋蔵金をめぐり、平家の子孫のグループと源氏の子孫のグループの無法者たちが争っていた。そこへ、凄腕のガンマンがやってくるのだった。

 ■感想■
 三池崇史監督の日本製西部劇。

 マカロニウエスタンにオマージュを捧げたような作品になってます。
 でも、三池監督には、こういうオマージュ的な作品でなく、無国籍な正統派マカロニウエスタンを撮って欲しかったような気がするんですけどね。
 
 かつての日活のアクション映画に『紅の銃帯』(1961年)という作品がありましたけど、
 「これってどこの国??」
 っていう感じで主演の宍戸錠が、馬に乗ってライフル撃ちまくりの展開だったような気が!

 まぁ、当時の日活の無国籍アクション映画って、どんな作品でも普通に拳銃撃ちまくりでしたけど、この『紅の銃帯』は確かコスチュームまで西部劇でした。
 同じく、宍戸錠主演の『ノサップの銃』(1961年)っていう作品もありました。
 こっちは普通のカッコだったような気が。
 
 このころの日活のアクション映画って、トラックや自動車に混じって平気で馬車がでてきたり、拳銃やライフルで撃ちあったりしてたりして、本当に時代も国も分からないような作品がいくつもありました。そのくせ、突然、警察が出てきたりして、「やっぱり日本だったんだ!」みたいな作品があったんで、今作も、そういう感じで正統派マカロニウエスタンとして作った方が自分的には楽しめたかも。
 
 それでも、時代設定とかは難しいですけどね。拳銃で撃ちあうスキヤキ・ウエスタンじゃなくて、刀で斬りあうマカロニチャンバラでも良かったかも。
 もともと『荒野の用心棒』(1964年)の元ネタは時代劇なんだし。
 
 五社英雄監督の『三匹の侍』(1964年)とかってかなりマカロニ的な作品って思いませんか??けっこう好きなんですよね!時代劇と西部劇って似てる気がするんですけどね。どうせだったら、血みどろの時代劇が観たかった気がします。
 でも、今作の最大の「売り」って日本人が英語でセリフを言って、拳銃で撃ちあう西部劇ってことなんですよね!

 自分は、西部劇も好きですけど、時代劇も好きなんで三池監督には、三隅研次監督の『子連れ狼死に風に向かう乳母車』(1972年)みたいな作品を作って欲しいですね。
 『子連れ狼死に風に向かう乳母車』って、クライマックスなんて、まさにマカロニウエスタンですもんね!

 あと、自分は、どうもこういう作品で笑いのシーンがあるのってあんまり好きじゃないんですよね。石橋貴明のシーンとかって、“笑いを取るためだけ”のシーンみたいであんまり好きじゃないです。
 
 あと、もう1つ!オープニングのクレジット出るところで、テーマ音楽が流れるのかな??って思っていたらそうじゃなかったんでちょっとガッカリでした。
 あそこは伊藤英明に棺おけを引きづらせながら歩いてきて欲しかったですけどね。
 
 今作って、爆発シーンやら、馬の数とか、メジャーな俳優を使ったりしてかなり制作費がかかってますよね!超豪華なカレーライスって雰囲気ですかね??
 でも、なんだかんだ言っても、熱狂的なマカロニウエスタンのファンの方にはすごく面白いのかも?? 45点


SUKIYAKI WESTERN ジャンゴ スタンダード・エディション

ジェネオン エンタテインメント

このアイテムの詳細を見る

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『トゥー・アサシン美しき暗殺者』イタリアアクション

2008-03-07 01:29:38 | イタリア映画
トゥー・アサシン美しき暗殺者
TWO TIGERS(2007年イタリア)
 監督 サンドロ・チェッカ
 脚本 ルカ・ビリオーネ
 原案 ジオヴァンナ・カイコ
 出演 アンドレア・オスバート、セレナ・クー、チェン・ダミン、オリバー・パージ

 ■ストーリー■
 組織の資金洗浄をやっていたアーサー・クレイニーを殺した女性暗殺者タイガーは、ジルダ・ロビンスという女性経営者として身分を隠し、次の仕事のために上海に潜伏する。早速ジルダに次の指令が降りる。次のターゲットはアリリザ・アシュカンというレバノン人のマフィアのボスだった。そんなとき、隠れ家の隣の部屋に住む娼婦リンと知り合い親交を深めるのだった。リンには奥さんと離婚しようとしているミシェルという恋人がいた。一方、ジルダも車の接触事故からジョージという男性と知り合うのだった。

 ■感想■
 イタリアの女性暗殺者を主人公にした未公開アクション映画。
 DVDのパッケージを読んだら、中国を舞台にしてるので、「香港映画??」と思って、キャストを見るとセレナ・クーという名前が。でも良く良く良くDVDのパッケージを観たら「Rome」の文字が!!
 「イタリア映画に違いない!!」と思って、早速レンタルしてきました。イタリア映画じゃなくても、香港映画でも、レンタルしちゃうんですけどね!
 
 ハリウッド以外で、自分のエンターテイメント映画の観たい製作国の観たい度の順番は、

 1位イタリア
 1位香港
 3位フランス
 4位イギリス
 5位カナダ
 って順番です!

 でも、最近は、劇場未公開のDVDスルーでも思わぬ傑作を観ることが少なくなりました!最近は、なんでもかんでもDVDになる前に劇場公開することが多いですからね!
 今作も、拾いモノかな??って思いつつ「イタリア映画だから!!」と思って、鑑賞しました!でも、やっぱり想像通りのデキでした!ちょっとだけガマンしながら鑑賞しました。(本当は、そんなにひどく無いです)
 同じく、DVDスルーになったイタリア映画『ザ・ヘル』(06年)よりは、はるかに面白いです!!今作の脚本のルカ・ビリオーネって『ザ・ヘル』の脚本も書いてます。
 
 でも、今作って、イタリア映画なのにヨーロッパの雰囲気は全然無くて、すごいハリウッド的な作品になってます。舞台はアジアだし、俳優の音声も英語だし、世界への輸出を考えてのコトなんでしょうけど、自分的には、もっともっと1970年代チックなイタリアンなアクション映画を観たいのにっ!
 
 今作って、ハリウッドの作品って言われたら分からないくらいアメリカ的な作品になってます!でも、さすが、イタリア映画の低予算映画!突っ込みどころがたくさんありました!
 
 ①まず、アメリカの地方警察の刑事のマックが、なぜ外国の中国まで出向いて捜査できるの??ってコト!!こういう作品は多いですけど、今作もです!
 
 ②あと、中国でレバノン人のボスが殺された情報だけで「犯人はタイガーだ!」ってオカシイでしょ!それに、その連絡がマックと相棒のティムのところにくるだけでもオカシイですけど。外国で起こった殺人事件なんていちいち情報収集しないでしょ!

 ③オカシイといえば、マックと相棒のティムの捜査本部(というか部屋)なんですけど、どうみても自宅の部屋なんですけど。メンバーも2人しかいないし!低予算がバレバレ!まぁ、でもこの③番目はオカシイところって言ったらカワイソウですね!低予算の映画だから、しょうが無いんですよね。 
 
 あと、良く考えると舞台を上海にしたのは、本当はストーリー的には同じ街を舞台にしていたのに、海外旅行がしたいから、あえて舞台を外国にしたみたいな印象を受けるんですけど!そんな感じがしませんか??
 
 主人公のヒロインが行くアジアの国って、中国なんですよね。途中、日本が出てくるんで、テッキリ、“アジアの某国”が舞台なのかな??って思っていたら、後半、あっさり上海の空港が舞台に!!「やっぱり中国がドラマの舞台だったのね」
 空港では日本語のアナウンスが流れてたり、日本の高速道路みたいのが映った気がしたんですよね。
 
 世界への配給を考えてか、「イタリア度」がまるっきりなくてアメリカ映画だと言われたら、そう思っちゃうような感じの作品です。展開がいかにもハリウッド的なところにマイナス10点です!
 あと、甘いラストの展開もマイナスポイント!このラストにもマイナス10点!55点
トゥー・アサシン-美しき暗殺者-

ジェネオン エンタテインメント

このアイテムの詳細を見る
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『バタフライ・エフェクト2』ストーリーを練って!!

2008-03-06 00:17:06 | SF

バタフライ・エフェクト2
THE BUTTERFLY EFFECT 2(2006年アメリカ)
 監督          ジョン・R・レオネッティ
 脚本          マイケル・ウェイス
 出演          エリック・ライブリー
              エリカ・デュランス

 ■ストーリー■
 ニックは恋人ジュリーの誕生日を友人たちと祝っていたが、会社からの呼び出しで急遽もどることにする。しかし、車のタイヤがパンクして道路の真ん中に投げ出されてしまう。偶然やってきた大型トレーラーに衝突されジュリーと友人たちは死んでしまうのだった。一命をとりとめたニックは仕事に復帰する。ある日、ニックは写真を見ると頭痛を覚えるようになる。それはニックは写真を見るとタイムスリップできる能力を身に付けていたのだ。

 ■感想■
 日記をもとにタイムスリップできる能力を持った男を描くSFファンタジー『バタフライ・エフェクト』(2004年)の続編。
 続編と言っても、タイムスリップできる男が主人公を描くところだけが同じで、前作となんの関連もない作品です。

 関係ないどころか、同じタイトル使わないで欲しかったです。
 前作『バタフライ・エフェクト』は、タイムスリップして、何とか現状よりも良くしようと思いつつ、どうしても現状より悪くなってしまうという出来事が次々と起こる良質なサスペンス映画でした。
 しかし、今作では、それが、最初と最後のタイムスリップ以外は、「わがまま」状態!
 
 最初のタイムスリップは、前作同様、どうしようも無い感じで、主人公も意味不明でタイムスリップしてるからしょうが無いですけど、それ以降のタイムスリップは、けっこう本人の意志でタイムスリップしてるし、その理由が自分の出世のためとかって、まさに私利私欲!
 こんな主人公にまるっきり感情移入できないです!できない!できない!
 本当にバカな主人公!!
 
 前作は、タイムスリップ自体、主人公の自由意志ではできなかった感じだったのに、今作の主人公は、ただ「古い写真を見るだけ」でタイムスリップできるコトになっていてそれも主人公に感情移入できない理由の1つになています。
 写真なんていくらでもありますから、もう自由にタイムスリップできるってコトですよね!
 この設定って、かなり安直すぎな気が・・・。

 なぜ、今作が『バタフライ・エフェクト2』なの??って思っちゃいます!

 全然違うタイトルをつけてくれた方が、まだ面白く観れたかも。

 前作は、タイムトラベル物の映画のファンが観てもシッカリ楽しめるようにストーリーが良く練ってありましたけど、今作は、ちょちょいのちょいで作った感がぬぐえないストーリーです!   

 例えるなら、まるで、前作が「カレー専門店」のおいしいカレーライスだとしたら、今作は、たまにカレーのオーダーが入るような軽食屋のインスタントのカレーみたいな感じです。インスタントみたいなカレーがおいしければ、それはそれでありですけど、このインスタントカレーは味までまずいって感じです!
 
 続編を作るなら、もう少しストーリーを練ってからにして欲しかったです!最後のタイムスリップのあとの主人公の行動も、意味不明!
 
 「なんでそこまで言うの??ケンカ売ってどうする??」
 
 交通事故は避けられるんだし、その後の行動を注意してやっていけば良いのに!ヒロインのこと愛してるからの行動とはいえ、あれは言いすぎ!
 
 主人公にまるっきり感情移入できませんでした!最後まで!
 もっと主人公がタイムスリップする必要性を感じさせるストーリーにしないと!
 ランニングタイム92分が長すぎ!せめて80分くらいだったら、その短さに免じてプラス10点なのに!! 0点

バタフライ・エフェクト2 デラックス版ジェネオン エンタテインメントこのアイテムの詳細を見る


この続編を観るなら、前作をもう1回観た方が良いかな!

バタフライ・エフェクト プレミアム・エディションジェネオン エンタテインメントこのアイテムの詳細を見る
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『ザ・チャイルド』DVD3月20日発売!

2008-03-05 21:59:51 | DVD新譜の記事
 いつも、いつも、いつも素晴らしい作品をDVD化してくれている㈱スティングレイさんから、ついに『ザ・チャイルド』(76年)のDVDが「ザ・チャイルド<30周年特別版>」として3月20日に発売されます!発売が延びていましたけどついに発売です!

 1976年のホラー映画なんで、かなり怖い作品になってます!当時のホラー映画は「ホラー映画」ファンのために作られているようなところがありましたからね!
 70年代は、こういう作品が多かったですからね!とにかくあんまり説明しちゃうとネタバレになっちゃうので、未見の人は事前情報無しに観て下さい。

 実は、『ザ・チャイルド』は、2001年にコロンビアミュージックエンタテインメントさんから1度DVD化されてたんですけど、廃盤で長らく入手困難になってました。
 今般、豪華特典つきで、ついに再発売となります!豪華特典を書いてみます!さすが㈱スティングレイさんが発売するDVDです!!

 【豪華特典】
 HDニューマスター・デジタルレストア
 月曜ロードショーで放映された日本語吹替収録!!
 「チャイルド・ディレクター/監督インタビュー」(9分)
 「フー・キャン・シュート・ア・チャイルド/撮影監督インタビュー」(16分)
 オリジナル予告編
 US版"Island of the Damned"オープニング&エンディング
 ギャラリー・アーカイブ
 豪華60Pブックレット
 (劇場公開当時に「月刊少年チャンピオン」に収録されたコミック版を収録)

 とにかく豪華な特典です!月曜ロードショーで放映された日本語吹き替え音声がついてるのが、すごくうれしいです!映画のストーリーを知らない人は、桜田吾作のコミック版は、映画を観たあとから読んだ方が自分としてはオススメします!ネタバレになっちゃいますからね。

 ランニングタイム112分の作品なんで、字幕に切り替わる場面も多そうですけどそれは仕方ないですよね。

  まずは、「ザ・チャイルド<30周年特別版>」のサイトで見てみて下さい。allcinema Movie & DVD Databaseのトップページに『ザ・チャイルド』DVD告知のアイコンがあるのでクリックしてみて下さい。
 (「allcinema Movie & DVD Database」のサイトは確かトップページにリンクして下さい。って前に書いてあったんで、トップページにリンクしてます)
 
 なんと、そのページに「COMING SOON」の文字が!クリックすると、今夏発売予定の2作品のこともかいてあります!すごくウレシイです!特にその2作品のうち、1作の方がすごく好きな作品なんですよね。世間では、あんまり評判よくない作品なんですけど、好きなんです。もう1作は、あまり話題になることが多くないのが残念!同じ監督のその次の作品も大好きなんですけどね!
 (ヒント:『冷血マック』(73年)の監督の動物パニック映画です。あれ、あんまりヒントになってないかな??)

 Amazonでも購入出来るようになりました!!
ザ・チャイルド <30周年特別版>

株式会社スティングレイ

このアイテムの詳細を見る
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『パーフェクト・ストレンジャー』犯人は??

2008-03-04 00:19:40 | サスペンス
パーフェクト・ストレンジャー
PERFECT STRANGER(2007年アメリカ)
 監督 ジェームズ・フォーリー
 脚本 トッド・コマーニキ 
 出演 ハル・ベリー、ブルース・ウィリス、ジョヴァンニ・リビシ
 
 ■ストーリー■
 ロウィーナはデビッド・シェーンと名前を変え新聞記者として活躍していた。政治家のサックス議員のスキャンダルを突き止めたが圧力がかかりもみ消されてしまうのだった。怒って帰るロウィーナの前に絶交していた元親友グレースが現れる。グレースは広告会社H2Aの社長ハリソン・ヒルとネットで知り合い、不倫の関係として付き合い出すが、あるときから連絡がとれなくなりロウィーナに、この件を記事にして欲しいというのだ。そんなとき、グレースが殺される事件が起きる。ロウィーナはハリソン・ヒルが事件に関わっている感じ、ハッカーのマイルズにネットを操作してもらい派遣社員キャサリンとしてハリソン・ヒルの会社H2Aに潜入するのだった。
 
 □■□ネタバレしてるかも!□■□
 勘の良い人は映画を観てから!

 ■感想■
 ハル・ベリー、ブルース・ウィリス主演のサスペンス映画。
 監督は『NYPD15分署』(99年)、『コンフィデンス』(03年)のジェームズ・フォーリー。
 今作の宣伝コピーは「ラスト7分11秒まで、真犯人は絶対わからない」
 ってことで、劇場公開時もTVで宣伝されてました!

 1番怪しいのが、ブルース・ウィリス! 
 ってことで、ブルース・ウィリスは犯人候補から外します!(でも、映画を観ているかぎり、ブルース・ウィリスは、そんなに怪しく無いです!)
 さてさて、こんなスゴイ宣伝コピーなんだから、絶対にビックリできるはず!
 
 それにしても登場人物が少なすぎ!それなりに、登場人物は出てくるんですけど、名前もしっかり覚えられないような登場人物が多すぎ!
 
 ①殺されたと思っていたグレースは生きていた!死んだのは生き別れた双子の姉妹だった!だから、犯人はグレース!
 
 ②1番怪しいブルース・ウィリスが、やっぱり犯人!

 ③ハル・ベリーにH2Aの会社の情報を色々と教えてくれた同僚が犯人!
 
 ④ブルース・ウィリスの奥さんが犯人!

 ⑤ハル・ベリーのH2Aでの上司のアマゾネスが犯人!
 
 ⑥ハル・ベリーのH2Aでの上司とブルース・ウィリスの奥さん2人が犯人!

 ⑦画面に出てこない、グレースの恋人チャックが犯人!

 ⑧事件の捜査をしている刑事が犯人!

 ⑨連続殺人鬼が犯人!

 ⑩サックス議員が犯人!

 ⑪新聞社の上司が犯人!

 ⑫グレースの元カレのキャメロンが犯人!

 ⑬ハッカーのマイルズが犯人!

 ⑭最後まで犯人がわからない。

 ⑮ハル・ベリーの母親が犯人!


 とまぁ、いろいろと想像しながら観ちゃいました!ここで1番ビックリはやっぱり①でしょう!これくらいでないとビックリできないですよ!
 映画的に言うと、フランス映画のサスペンス映画『迷宮の女』(03年)とかくらいでないとビックリできないです!今作はミステリー映画でなくて、サスペンス映画なんで、オチはそれなりでした。でも、香港ノワールと思わせといて、実はそれなりのオチが待っている『ベルベット・レイン』(04年)とかもかなり驚かされました!なのに、ドンデン返し系の宣伝された今作がこんなオチだとは!!!
 こんな宣伝コピーだと必要以上に期待しちゃいます!でも、こういう宣伝されなかったら、今作『パーフェクト・ストレンジャー』ってリリースされても、すぐには観なかったでしょうね!このちょっとオーバーな宣伝は、これはこれでありでしょうね!あんまり驚かされなかったラストへの展開ですけど、映画自体が面白かったんでOKです!この宣伝コピーにプラス10点!

 まぁ、普通のオチでした!あれ、これって営業妨害ですか??でも、オチが普通でも、今作は良くできてます!こういうラストのオチがメインの作品だと、それ以外は何の特長も無い作品になりがちですけど、オチが分かっても、かなり面白く観れました!
 さすが、こういうエンターテイメント映画を撮りなれてるジェームズ・フォーリー監督の映画ですね!ランニングタイム110分と決して短くない長さですけど、一切退屈しませんから!最近のやたらランニングタイムの長いハリウッドのメジャー作品からしたら110分は、超短い映画になるんでしょうけど。

 でも、本当はもう少しミスディレクションして欲しかったです!世間を騒がせている連続殺人鬼とか、グレースが付き合っているチャックとか、そういうキャラクターをもっともっと画面に出して、観客に犯人と思わせてくれないと!

 まぁ、なんだかんだ言っても、深く考えないで観る分には十分楽しめます!!でも1つだけ!最後の方のマイルズの行動が理解できないです!ああなるのは目に見えてるのに!65点
パーフェクト・ストレンジャー

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

このアイテムの詳細を見る

パーフェクト・ストレンジャー (Blu-ray)

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

このアイテムの詳細を見る

ビックリのラストは『迷宮の女』!!
迷宮の女

ハピネット・ピクチャーズ

このアイテムの詳細を見る

『ベルベット・レイン』にも驚かされました!
ベルベット・レイン

日活

このアイテムの詳細を見る
 


 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『沈黙のステルス』セガール!

2008-03-03 23:28:52 | アクション
沈黙のステルス
FLIGHT OF FURY(2007年イギリス、アメリカ、ルーマニア)
 監督 ミヒャエル・ケウシュ
 脚本 スティーブン・セガール、ジョー・ハルピン
 原案 ジョー・ハルピン
 出演 スティーブン・セガール、スティーブ・トゥーサント、アンガス・マッキネス

 ■ストーリー■
 命令通りの任務を行ってきたが、知りすぎているということで記憶に消されそうになったジョンは仲間の手を借りて脱出に成功する。一方、エドワーズ空軍基地からテスト飛行で飛びだった最新ステルスの試作機X-77が、行方不明になった。従来のステルス機を発展させたもので、アクティブステルスというもので、電磁パルスで機体を包み込み視界からも機体を消すことができるのだ。機体を奪ったのはラッチャーというパイロットだった。逃亡中のジョンは偶然遭遇した強盗を正当防衛で殺したため警察に捕らえられるのだった。バーンズ将軍は、X-77を奪還するため、ジョンを警察から引き取り、ラッチャーが潜伏するアフガニスタンへ向かわせるのだった。

 □■□ネタバレあり!□■□
 ■感想■
 スティーブン・セガール主演のアクション映画。
 監督は『沈黙の奪還』(06年)のミヒャエル・ケウシュ。
 脚本は『イントゥ・ザ・サン』(05年)、『沈黙の奪還』(06年)のジョー・ハルピン。

 もうスティーブン・セガールの映画はセガールファンしか観ないんですよね!意味のない強盗を倒すシーン!記憶を消されそうになって脱出したのに、雑貨店の強盗を退治して警察に捕まっちゃう展開!!そのあと、ホイホイ、軍のいうことを聞いて協力するセガール。敵地に潜入したのに、意味もなく、あっという間に退場しちゃうシールズの隊員たち。
 もう突っ込みどころどころか、全然盛り上がらないし、ストーリーもしっかりと良く観てないと意味不明な感じ。
 なんで、C級アクションなのに、真剣に観てないといけないのかわからない気持ちに!
 
 最後の方で、雇い主を平気で裏切る悪党ラッチャーとか、ラッチャーを倒せるチャンスがあるのに、生け捕りにしようとしてせっかく助けた仲間を殺されたりと、もう観ているこっちが混乱しまくり!
 「なんで、こいつにF-16を操縦させようとしてるの??」
 「今、ここで手錠とかはめちゃうか、ロープで手を縛っちゃえば良いのに!!」
 スティーブン・セガールの作品で突っ込んじゃいけないんでしょうけど、ここまでラストが盛り上がらないのは、やっぱりストーリーがおかしいからでしょう!
 
 だって、結局、ラッチャーとドッグファイトして撃墜しちゃうんだから!だったら最初からあの場で殺しちゃうとかしちゃえば良かったのに!まぁ、人道的に殺すのはダメでも、ロープで手を縛らないと!!
 それに、ステルス機が置いてあった場所にF-16があったからなんとか計画的には全員が脱出できる設定になりましたけど、あの場にF-16が無かったら、どうやって全員が脱出するつもりだったの??
 ステルス機って2人乗りなんでしょ!捕らえられた仲間と、現地での協力者2人とどうするつもりだったの??
 まぁ、ファンしか観ないから、これでも良いんでしょうけど、もう少し細かい部分でストーリーを練って欲しいです!良く見たら、脚本にスティーブン・セガールが関わってました。40点
沈黙のステルス

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

このアイテムの詳細を見る
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『シークレットウィンドウ』S・キング原作スリラー

2008-03-02 10:41:05 | ホラー
シークレットウィンドウ
SECRET WINDOW(2004年アメリカ)
 監督 デビッド・コーブ
 脚本 デビッド・コーブ
 原作 スティーブン・キング
 出演 ジョニー・デップ、マリア・ベロ、ティモシー・ハットン、ジョン・タトゥーロ、チャールズ・ダットン

 ■ストーリー■
 妻エイミーとの離婚が原因でスランプに陥った人気作家モートのもとに、モートが自分の小説を盗作したという文句を言いにシューターという男がやってくる。シューターの言うことに取り合わなかったモートだったが、シューターの置いていった小説は、確かにモートの小説と似ていたのだった。

 ■感想■
 スティーブン・キング原作のスリラー小説の映画化。
 主演はジョニー・デップ。監督は『ミッション:インポッシブル』(96年)『スパイダーマン』(02年)の脚本家のデビッド・コーブ。
 今作も「観よう!観よう!」と思ってるうちに日曜洋画劇場(2008年2月24日)で放映してくれました。でも今作も、2004年の作品だから、TVの映画劇場で放映されても全然不思議じゃないんですよね。

 作家を主人公にしてるんで、脚本家のデビッド・コーブも主人公に共感できるところもあるんでしょうけど、いかにも映画向きでない作品を映画化しちゃいましたね。しっかりときっちり作られてるんですけど、あんまり盛り上がらないです。なんで今作を原作に選んだんでしょう??まぁ、こじんまりとした作品だし映画化はしやすかったんでしょうけどね!
 「ドリームキャッチャー」や「呪われた町」を映画化したんじゃ、制作費がかかっちゃいますもんね!デビッド・コーブが監督、脚本の「呪われた町」の映画化なんて観てみたい気がするんですけどね!

 ところで、今作『シークレットウィンドウ』の、このオチもスティーブン・キングの原作の作品じゃなかったら、メチャクチャ言うところですけど、スティーブン・キングが原作なんでOKです。だって、このオチって映画じゃなくて、小説だったらありな設定ですもんね。

 スティーブン・キングの原作の映画化だと、自分は『ナイトフライヤー』(97年)とか『トラックス』(98年)ってけっこう好きなんですよね!
 『トラックス』はTVムービーにしては、すごく後味の悪い展開が最高です!評判の悪い『地獄のデビルトラック』もけっこう好きなんですけど、こっち『トラックス』の方も捨てがたいです!
 『ナイトフライヤー』も製作がリチャード・P・ルビンシュタインだし、本当はジョージ・A・ロメロ監督にでも撮ってもらいたい作品でした。雰囲気もジョージ・A・ロメロ監督の作品っぽくなかったですか??
 『ナイトフライヤー』の監督はマーク・パヴィアですけど、その後は日本公開された作品が無いんで、どんな作品を撮ってるのか気になります。(2000年に日本未公開のホラー映画“SLICE”を撮ってます)
 

 話題を『シークレットウィンドウ』に戻すと、こういうオチの作品も最近は本当に多いんで、なんでこの作品を映像化しようと思ったんですかね??熱狂的なスティーブン・キングのファンか、ジョニー・デップのファンしか楽しめない作品になっちゃってます。
 これだったら「とうもろこし畑の子どもたち」を、デビッド・コーブ風に作ってくれた方が楽しめたかも!もう何回でも映画化して!!50点
シークレット・ウインドウ コレクターズ・エディション

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

このアイテムの詳細を見る
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『ザ・ヘル』低予算イタリア映画

2008-03-01 00:53:16 | イタリア映画
『ザ・ヘル』
DEADLY KITESURF(2006年イタリア)
 監督 アントニオ・デ・フェオ
 脚本 ルカ・ビリオーネ、アントニオ・デ・フェオ
 原案 アントニオ・デ・フェオ、ルカーノ・マルティーノ、ダネル・アリプランディ
 出演 ジュリオ・マリア・ベルーチ、アレッシオ・ディ・クレメンテ、ラビニア・グリエルマン、ヴァレンティナ・ドナツォーロ、マーゴット・シカボニ

 ■ストーリー■
 第1回カイトサーフィンの大会で10位までに入賞したサーファーたちが、副賞として2週間のケニヤ旅行を獲得する。ダリオとサラ、ペドロとヴィクトリア、ファビオとニコールの6名たちがケニヤにやってくる。旅行中もカイトサーフィンを楽しむ彼らだったが、自由奔放なヴィクトリアが地元の怪しい男サイモンと仲良くするのを観たペドロがカジノでケンカをしてしまうのだった。
 翌日、ヒマを持て余した彼らは、地元で知り合った記者ニックが注意したにも関わらず、人気の無い海岸ファザへ行くのだった。ファザで遊んだ彼らがボートに戻ると、ファビオはどこかに消え、ボートも無くなっていたのだった。

 □■□ネタバレあり!□■□
 ■感想■
 日本劇場未公開のイタリアのサスペンス映画。
 DVDのパッケージのどこにも「イタリア映画」って書いてないんですけど…。
 出演者の名前を見たら、ジュリオ・マリア・ベルーチ、アレッシオ・ディ・クレメンテ、ラビニア・グリエルマンって、この響きはどう考えてもイタリア人の名前に違いない!って思って借りてきました。
 家に帰って「allcinemaONLINE」で調べたら、「イタリア映画」でしっかり載ってました。調べずに借りたんで自信なかったんですよね。
 
 それにしても長い!長い!長い!バカな(そんなにバカでも無いですけど)若者たちが、行ってはいけないって言われている場所に行ってトラブルに巻き込まれるタイプのスリラー映画ですけど、事件になるまでが長い!長い!長い!今作のランニングタイム97分と決して長くない時間が、延々と続くように感じられちゃいます。
 もう前半の、ダラダラ、ユルユル感が厳しいです。ヴィクトリアと謎の男サイモンとのHシーンとか、主人公ダリオと元カノのニコールの昔のエピソードとか全然要らないです!あと20分くらいカットしたら、もう少し面白く観れたかもしれないのに!
 かつてTV東京であった90分枠(正確には85分枠??)の映画枠で放映されたらけっこう面白く観れたかも。正味本編68~69分にカットされちゃいますからね。でも映画がカットされて面白くなるなんて本末転倒なことですけどね。監督も本当に観てる人を楽しめる長さで最初から作って欲しいです。

 でも、事件らしい事件が起きるまで、間が持たないのは、監督もわかっていたのか、あとで起きる事件のシーンを前半のなんでも無いシーンにフラッシュバックで入れる反則技を何回も使ってます。かつての出来事を描くためでなく、間を持たせるためにあとで出てくるシーンを挿入するなんて!
 そんなに間が持たないんなら、10分でも15分でもカットすれば良かったのに!

 それに後半、唐突にサブキャラクターだったニックがマシンガンを持ってファザに行くあたり、観客置いてけぼり状態!その後も続く、警官隊と傭兵たちのユルユルな脱力感あふれる銃撃戦!
 銃撃戦といっても、遠くで行われている銃撃戦のマシンガンの弾丸の発射音だけで、撃ちあうシーンはほとんどありません!いかにも低予算な作品って感じです。

 イタリア映画でなかったら、多分観てなかったです!でも本当は、どんな作品でも借りてきちゃたから、結局観ちゃうんですけどね。クライマックスのカイトサーフィンとボートの対決シーンも全然盛り上がらないです!ムリがありすぎ!あの距離なら拳銃の弾も当たりそうですけどね。サイモンもサーフィンなんかに関わらないで、さっさと逃げちゃえば良いのに。
 突っ込みどころは、ファザに向かうニックなんですけど武器をもっていくのにマシンガンを2丁って少なすぎ!予備の弾丸も持ってなさそうだし!予備の弾丸、たくさんもっていくでしょう、普通。作りも低予算なら、ストーリーもチープでした!こういう映画を観ると、ブルーノ・マッティ監督の低予算B級(C級かな)映画が、面白い大作に見えてきちゃいます!25点

ザ・ヘル

ポニーキャニオン

このアイテムの詳細を見る
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする