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『M:I:Ⅲ』トム版007第2弾!

2006-07-17 15:30:06 | アクション
M:I:Ⅲ』M:I:Ⅲ(06年アメリカ)
 監督 J・J・エイブラムス
 出演 トム・クルーズ、フィリップ・シーモア・ホフマン、ヴィング・レイムス、ローレンス・フィッシュバーン、マギー・Q、ミッシェル・モナハン、サイモン・ペッグ

 ■ストーリー■
 IMFのエージェント、イーサン・ハントは現場を退き、教官としてスパイを養成していた。イーサンは、自分の正体を知らない看護士ジュリアとの結婚も控えていた。しかし、そんなとき、イーサンに指令が。教え子のエージェント、リンジーが武器商人オーウェン・デイヴィアンに捕らえられ、救出に向かうことになったのだ!

□■□超ネタバレあり!□■□
 ■感想■
 トム・クルーズ製作、主演のスパイアクション『ミッション:インポッシブル』シリーズの第3弾!往年のアメリカのTVシリーズ「スパイ大作戦」(66~73年)の映画化です。アメリカではかなり人気のあるシリーズで88年~90年に「新スパイ大作戦」としてリメイクされました。もちろん、日本でもTV放映されました。

 ジョン・ウー監督のアクション映画版の第2作目よりは、少しマトモですけど、ブライアン・デ・パルマ監督の『ミッション:インポッシブル』(96年)には遠く及ばない!っていうのが1番強い感想です!

 ブライアン・デ・パルマ監督の1作目は、TVシリーズファンが「エッ!」って言う驚くべきサプライズが用意されてましたけど、1作目は、その要素を抜きにしても、TVシリーズの映画版としては、ギリギリ、TVシリーズのファンもTVシリーズをまるっきり知らない人が見ても楽しめる大エンターテイメントに仕上がってましたけど、もう2作目以降は、トム・クルーズ版007になってますもんネ。
 ジェームズ・ボンドと違うのは、チームで行動するところと、変装が得意技なところくらいで、ドンドン、スーパーマンになっていくんで、ちょっとついていけない感じ!
 
 橋でのデイヴィアンをさらわれるシーン、あのミサイルの爆風で、トムは骨が折れてますよ、普通。
 あと、上海での潜入するときの窓ガラスにぶつかったときに骨が折れてます!そのあと、転がりながら、屋上のヘリに捕まりますけど、あの勢いじゃ、腕がヘリをつかめても脱臼しちゃいます!
 そこまで苦労して描いた潜入シーンなのに、肝心な“ラピッドフット”の強奪シーンは描かれないんですもんね。
 
 「おいおい、『オーシャンズ11』かーッ!」って突っ込みたくなりました!」

 1作目を見たときに思ったんですけど、1作目のトムの上司のジム・フェルプス役にジョン・ヴォイトじゃなくて、TV版と同じ役を演じた“ピーター・グレイブス”を使って欲しかったなぁ~、本当に!
 1作目の文句はそれだけです!

 それにしても今作は、1作目のストーリーに2作目のアクションを足して2で割りましたみたいなストーリー、なんとかならなかったの??
 
 良く考えると、今作のストーリーっておかしくないですか??だって、このストーリーだったら、
“ドイツにトム・クルーズが教え子のリンジーを救出に行く前にリンジーを殺しちゃえば"、こんな複雑なストーリーにならなかったのに…。
 そんなこと言ったら、映画にならないんだけどネ。
 
 もう1つ!IMFって、メンバーが捕まっても、一切関与しない!っていうのが大前提じゃなかったの??トム・クルーズと行動をともに仕事をしているときに、リンジーが捕らえられて、トムたちが脱出する前にリンジーを救出に向かうっていうストーリーにしないと、おかしい!
 今回だけは、超法規的処置で、メンバー救出だなんて!
 TVシリーズでも、後半は、けっこう失敗しちゃって、みんなで助けるっていうエピソードもありましたもんネ。たしか、バーバラ・ベイン演じるシナモンが失敗しちゃって、みんなで助け出すエピソードがあった気が。まぁ、TVシリーズも後半は、けっこう失敗しまくりでしたからネ。

 それでも、なんだかんだ言っても、今作もそれなりに面白いんだから、余計困っちゃう!でも、トム・クルーズも、製作も兼ねてるんだから、「オレ、オレ、オレ」じゃなくて、もっとチームのメンバーの活躍を描いて欲しいです。
 ヴィング・レイムスは3作目だから、まだ、良いですけど。ヴィング・レイムスは1作目でかなり活躍したしネ。でも、今回のメンバー、ジョナサン・リス=マイヤースやマギー・Qの活躍をもっと見たかった~。

 IMFも古い組織だからかもしれないですけど、上司にろくなヤツがいない!こんなところで働きたくないなぁ~。TVシリーズならまだしも、3作中、2作が上司がこれじゃ、悲しくまります…。

 悲しくなると言えば、今回のオープニング、クライマックスの拷問シーンを持ってきてますけど、あのシーンを最初にもってくることに意味があるの??
 映画的にはモチロン、クライマックスで起きる主人公の絶対のピンチを最初に持ってきて、見てる人に観客を不安にさせて緊張感を持たせてるんでしょうけど…。
 このオープニングって「スパイ大作戦」的には意味が無いような気が…。
 2作目のことは忘れて、オープニング前のシーンは、何かのミッションを成功させて、あのオープニングを聞きたかった~!映画版だとIMFって失敗ばかりの組織っていうイメージです!


 「スパイ大作戦」の映画版と思わなければ良いんでしょうけど、タイトルも“MISSION IMPOSSIBLE”なんだし、ラロ・シフリンの、あの誰でも知っているテーマ音楽も流れてるし、もう少し知的なスパイ戦を見せて欲しい!
 でも、あのテーマ音楽をもっと効果的に使って欲しかったような気も…。

 結局、マシンガン片手にバリバリ撃って解決するなら「スパイ大作戦」でなくてOKなんじゃないの??
 
 途中、デイヴィアンを輸送中の飛行機で尋問するシーンも、てっきりIMF本部のセットかと思ってたのに、ホントに飛行機の中なんだもんネ!TVシリーズ版じゃ考えられないです。
 トム・クルーズも、脚本家も監督も、オリジナル版のTVシリーズ「スパイ大作戦」を20話くらい見てから、作り直して欲しいです!というより、TVシリーズの「スパイ大作戦」のファンだった脚本家、監督に作らせてあげて!
 トム・クルーズも、J・J・エイブラムスも、TVシリーズのファンじゃなかったんじゃないのぉ~??

 ランニングタイム126分も長すぎ!1番面白くて内容の濃いブライアン・デ・パルマ版が110分なのに!!!
 これだけ長いのに、オリジナル版の「スパイ大作戦」を思わせるシーンは、ヴァチカンでのデヴィアンを捕獲するシーンだけですもんネ~。あと15分カットしても全然OKです!「スパイ大作戦」を忘れて、まるっきり違う作品として見れば、合格点なのかな??68点
コメント (4)
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