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『セックス・トライアングル』70年代スパニッシュスリラー

2010-05-09 23:16:48 | サスペンス
セックス・トライアングル
(TV題『セックス・トライアングル地下監禁人妻の異常体験』)
THE DEADLY TRIANGLE(1973年スペイン) 
 監督  ジョクイン・ルイ・ロメロ・マーチェント 
 脚本  ジョクイン・ルイ・ロメロ・マーチェント
 原案  ジョクイン・ルイ・ロメロ・マーチェント
 出演  ビセンテ・パラ、エリカ・ブラン、ファン・ルイス・ガリアルド
      アガタ・リス、マリソル・デルガド

  ■ストーリー■  
 副社長ジャックは、社長で妻のアリスが、ジャックの部下のアンドレと浮気をしていることに気がつく。アリスが使用人にヒマを出したのを機会に、アリスを殺そうと画策するのだった。ジャックはアリスを地下室に閉じ込めるのだった。

 ■感想■  
 1970年代のスペインのスリラー映画です。
 TV東京の「火曜ロードショー」でオンエアされたときに、あまりに露骨なタイトルのため、「H系??」と思って見逃していて、その後、ユーロスリラーだったことを知ったので、「いつか観たいなぁ」と思っていた作品が今作です。
 
 でも、TV東京の90分の映画枠も無くなっちゃったし、スカパーも映らないし、もう見れないんだろうとあきらめていました。
 そんな作品がUSENの「GYAO」で、ラインナップに入っていたので、鑑賞しました。(2006年)現在は放映していないと思います。
 記事にしよう!記事にしよう!と思いつつ2010年になっちゃいました!

 それにしてもいくらなんでも、やめて!
 タイトルに“セックス”なんてつけるの!
 勘違いしちゃうでしょ!でも、それでも実は、作品の内容は、ある程度、的確に伝えているような気もしますけどね。 日本語吹替え版なのと、ランニングタイム68~69分にカットされたバージョンなんで、テンポが良くてけっこう楽しく観れました。

 心臓の悪い夫を殺すために、ショック死させようと、特殊メイクのマスクをつけてアリスがジャックを驚かすシーンとかはけっこう良かったです!
 一瞬、今作って“ゾンビ物??”とか思っちゃいました!!

 カットされてるので、今作の本当にテンポとかわからないですけど、オリジナル版はけっこうノンビリしてそうです。でも、1973年の作品と思えば、まぁまぁ、こんなもんですかね??
 これが、1990年代以降のアメリカ映画だったら、もっと批判的になるんでしょうけど、1973年のスペイン映画だから、全然OKです。
 でも、ミステリー映画としての完成度や、ミステリー的な要素は、アメリカの1970年代のTVムービーの方が面白いかもしれないですね!!

 それにしても画像とかデジタルリマスターとかしなくてOKですから地上波で、こういう1970年代のエンターテイメント作品を、オンエアして欲しいですね!もちろん深夜で良いですから!それにしても、地上波って、映画枠が少なすぎだと思いませんか??今作の点数は50点  
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『マインド・ゲート 監禁少女のSOS』 連続殺人鬼vs催眠術師

2010-04-09 07:11:05 | サスペンス

マインド・ゲート監禁少女のSOS
DOCTOR SLEEP(2002年イギリス)
 監督:ニック・ウィリング
 脚本:ニック・ウィリング
    ウィリアム・ブルックフィールド
 原作:マジソン・スマート・ベル
 出演:ゴラン・ビシュニック
    シャーリー・ヘンダーソン
    ミランダ・オットー
    ソフィア・スタッキー
    ジョッシュ・ローガン

 ■ストーリー■
 医師のマイケル・ストローザーは催眠療法で他人の潜在意識に入り込むことが出来る能力を持っていたが、その能力を隠し、禁煙治療をおこなっていた。ある日、ジャネット・ロージーという患者の禁煙治療をするのだが、治療中、ジャネットが世話を見ている少女ヘザーという少女がマイケルには見えていたことに気づかれてしまうのだった。
 ジャネットは婦人警官で、捜査の協力を依頼されるのだった。ヘザーは、3人の子どもを誘拐し殺害した連続誘拐殺人鬼“タトゥー殺人鬼”に3週間前に誘拐されたものの、犯人のもとから脱出することに成功し10日前に救出された少女だった。しかし、ショックのあまり言葉を発せなくなっていたのだった。ヘザーを治療したマイケルは、ヘザーに謎の言葉を発せさせることに成功するのだった。これを見たジャネットは、マイケルにタトゥー殺人事件の捜査の協力を依頼するのだった。
 
 □■□ネタバレあり!□■□
 勘の良い人は気づいちゃうかもしれないので観た後に読んで下さい。

 ■感想■
 イギリスはBBC製作のスリラー映画。
 BBCが製作しているだけあって、今まで未公開だったのが不思議なくらい面白い作品です。
 世界中の映画祭でも高い評価を受けています!
 
【ファンタスポルト】2003年
  作品賞      ノミネート
【パリ映画祭】2004年
  年最優秀作品賞  受賞
  男優賞(ゴラン・ヴィシュニック) 受賞
  スコア賞     受賞
【スウェーデン・ファンタスティック映画祭】2002年
  ヨーロッパ・ファンタジー映画銀の作品賞 受賞
【ヴァランシエンヌ・アクション、アドベンチャー映画祭】2004年
  監督賞 受賞

 これだけの映画祭で色んな賞を獲った作品が、未公開なんて!!

 連続殺人鬼から逃げ延びた少女から、何かの情報を得ようとした催眠療法の医師と婦人警官のコンビが事件を捜査するといったオーソドックスなスリラー映画。
 と、思わせておいて、、、ラスト20分に、驚きのオチを用意してます!

 熱狂的なホラー映画ファン、スリラー映画ファンだったら、ヒントが散りばめられているのでネタは割れちゃうんでしょうけど、まさか、本当にこのオチを持ってくるとはッ!!
 
 それにしても、イギリス映画だけあって、丁寧に撮ってます!
 同じ内容の作品でもハリウッドが作ったら、もしかすると、、“もっとハデにはなるんでしょうけど、良くありがちなミステリー映画で変則的なオチ!”っていうだけのあまり記憶の残らない作品で終わっちゃってたかも?? 
 
 イギリス映画だけあって、地味な警察物的なノリで展開していって、最後の方に驚愕的なオチを持ってきたことが、より一層際立って作品の面白さを引き出しています!!

 でも、今作のオチを持ってくるなら、主人公の特殊能力をもっとハデにしても良かったのに!
 今作の流れだと、主人公が優秀な催眠療法の医師っていう設定だけでOKだった気がしちゃいます!!
 
 主人公が、もっと他人の潜在意識に入り込める設定にして、事件を複雑にした方が、もっと、もっと、もっと、もっと面白くなったろうに!!
 
 ランニングタイム108分もエンターテイメント作品として、ちょうど良い長さです!
 108分、退屈させることなく観れたので、監督のニック・ウィリングは今後も活躍が楽しみです!!
 基本、TVムービーが多いようです。
 エドワード・バーンズ出演のイギリス映画“THE RIVER KING”(2005年)"Alter"(2014年)は未公開のままですが、観てみたいです!

 とにかく、大満足の作品です!
 ホラー映画ファン、ミステリー映画ファン必見!

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『ホースメン』四騎士殺人事件

2010-03-13 11:47:16 | サスペンス

ホースメン
HORSEMEN(2008年アメリカ)
 監督          ジョナス・アカーランド
 脚本          デヴィッド・キャラハム
 出演          デニス・クエイド
             チャン・ツィイー
             ルー・テイラー・ブッチ
             ピーター・ストーメア 

 ■ストーリー■
 デトロイトのベテラン刑事エイダン・ブレスリンは、抜き取られた大量の歯が発見されたため現場に呼ばれるのだった。ブレスリンが検視で歯の専門だったためだった。生きたまま抜かれたであろうその歯が置かれた現場には“COME AND SEE(来たれ)”という謎の文字が残されていた。
 一方、ブレスリンは、仕事に追われ、先立たれた妻が死ぬときも面倒を長男アレックスに世話を任せ、2人の子どもたちとの間に溝が出来てしまっていた。そんなある日、メリー・アン・スピッツという女性が自宅で猟奇的に殺される事件が発生する。事件の発見者は、メリーの養女クリスティンだった。また、この猟奇的殺人事件と似た事件が発生し、これが連続殺人であることが分かる。ブレスリンは“COME AND SEE”の文字と現場の様子から、この事件が「ヨハネの黙示録」の四騎士になぞられた事件だと気づくのだった。しかし、その後、警察の捜査が進まない中、ブレスリンの前に現れたクリスティンは驚くべきことを告白するのだった。

 □■□ネタばれあり!□■□
 
 ■感想■
 デニス・クエイド、チャン・ツィイー主演の猟奇スリラー。
 
 “謎の連続殺人事件を追う敏腕刑事vs天才的な殺人鬼”っていうテーマのサスペンス映画なのかな??」って勝手に思い込んで観たら、な、な、なんと、ごくごく普通のいつものハリウッド的なサスペンス映画でした…。
 『セブン』(1995年)以降ブームになった猟奇サスペンス映画の変形パターンの作品って印象しか受けない作品でした!!
 
 『セブン』と『羊たちの沈黙』を足して、3で割ったような作品といった印象の作品です。
 自分的には今作は『セブン』よりは好きです!!
 カイル・クーパーの印象的で素晴らしいオープニングは100点ですけど、あとは、やたら重厚で重苦しいだけで2時間を超える作品の『セブン』よりは短い分だけ、今作の方が好きです!!
 エンターテイメント系のスリラー映画やサスペンス映画を数多く観なれている映画ファンには、B級っぽくて『ホースメン』の方が『セブン』より楽しめるかも??
 

 ところで、今作は中盤にして、犯人のチャン・ツィイーが自ら犯罪を告白!
 「えーっ、どういうコト??」
 これには、何かウラがあって、デニス・クエイドとチャン・ツィイーとの心理的な対決が描かれるに違いない!!
 と思って観続けていたら、“何もなし!!!”
 チャン・ツィイーもなぜ犯罪を告白したのか意味が分からないです!
 チャン・ツィイーが犯人だということをデニス・クエイドが捜査して捕えて欲しかったですね!
 
 それにしても、ストーリーは単純で、最後の方の展開も途中でネタが割れちゃいます!
 ストーリーが単純なところは『セブン』のマネなんでしょうか??
 これじゃ、猟奇的なシーンは別として、1980年代のアメリカのTVムービーの刑事物と大して変わらない気がしちゃいます…。
 
 大体、四騎士になぞらえた事件っていうことは事件は4件しか起きないってコト??
 「実は、四騎士が他にもいる」っていうことが示されるので、最後は世界中で、殺人事件が起きて血まみれなシーンで映画がラストを迎えるのかと思いきや、またまた、普通のハリウッド的なラスト!!

 ここで、世界中で子どもたちが大人たちを殺しまくるシーンで映画が終わったら、サスペンス映画が突然“ホラー映画”になっって、それこそ驚愕なラストだったのに!!それもかなり印象的なホラー映画になれたのに、残念です!!  55点 

ホースメン [DVD]
デニス・クエイド,チャン・ツィイー,ルー・テイラー・プッチ,クリフトン・コリンズJr.,バリー・シャバカ・ヘンリー
アミューズソフトエンタテインメント
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『実験室KR-13』ゴルゴ13が実験に参加していたら…

2010-02-27 23:02:53 | サスペンス
実験室KR-13
THE KILLING ROOM(2008年アメリカ)
 監督 ジョナサン・リーベスマン
 脚本 アン・ピーコック
     ガス・クリーガー
 出演 クロエ・セヴィニー、ピーター・ストーメア、クレア・デュヴァル、ニック・キャノン、ティモシー・ハットン、シェー・ウィガム

 ■ストーリー■
 ケリー、トニー、クロフォード、ポールの4人は、アルバイトとしてある実験に参加する。広い実験室で「簡単な実験」であるコトを説明したあと、アルバイトの主催しているフィリップス博士は、拳銃で4人のうち1人を射殺してしまうのだった。動揺する残りの3人を実験室に残して、フィリップス博士が部屋を出た後、銃弾が1発だけ入った拳銃と新たな問題が提示されるのだった。

 □■□ネタバレあり!□■□
 ■感想■
 “かつてアメリカで実際に行われたマインドコントロールのための非人道的実験が今もまだ行われていたら??”というスリラー映画。
 
 9・11以降、テロに対抗するため非人道的な人体実験が再開されていたっていう設定が目新しいだけの単純明快、何のヒネリも無いスリラー映画にランニングタイム93分は長すぎ!長すぎ!長すぎ!超長すぎです!!

 人気コミック「ゴルゴ13」やエンターテイメントのアクション映画だったら、今作で養成された“人間兵器”と主人公が対決するところがメインのストーリーになるのに、今作と言ったら、“人間兵器”を作ることの4段階の第1段階だけを描くだけなのに93分も使うなんて!!
 アクション映画だったら、サラリと描かれるシーンに“93分”だなんてッ!!
 
 内容が無いわりに、退屈せずに観れる作品になっているんで、監督に、それなりに演出力とかあるのは分かりましたから、こんなにランニングタイム使うのはフィルムと時間のムダ使いです!!
 あと15分くらい短かくて75分くらいの作品だったら、まだまだ観れる作品になっているんでしょうけど…。

 スリラー映画として、ヒネリが無さすぎ!!
 今作で養成しているであろう人間兵器って、博士たちの会話から察するに「自爆テロ」の人間ってことですよね!
 アメリカ人は中東に行ったら目立つから、あまり有効な手段とは思えないんですけどね。
 「自爆テロ」する人間を金をかけて作るんだったら、5000万ドルかけてでも、「ボーン・アイデンティティー」シリーズのジェイソン・ボーンみたいなエージェントを育成した方が良いと思うんですけどね。まぁ、でも事故をきっかけに突然、人間性に目覚めて組織を裏切られても困っちゃいますけどね。

 今作で人間兵器を作っている組織と「ゴルゴ13」のデューク東郷やジェイソン・ボーンが戦うストーリーとかの方が、自分的にはよっぽど観てみたいです!!でもアルバイト募集のチェックの段階でデューク東郷もジェイソン・ボーンも落ちちゃいますよね!
 デューク東郷なら30分くらい息止められそうだし、催眠ガスが出てきても全然大丈夫だろうし、あの実験室から、いとも簡単に脱出して組織の人間を皆殺しにしちゃうんでしょうねぇ。 

 エンターテイメント作品をあまり観ていない映画ファンには、それなりに楽しめる作品になっているんでしょうけど、アクション映画ファンとかにはオススメ出来ない感じです!! 30点

実験室KR-13 [DVD]

Happinet(SB)(D)

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『消されたヘッドライン』BBCドラマリメイク

2010-02-03 19:08:26 | サスペンス
消されたヘッドライン
STATE OF PLAY(2008年アメリカ、イギリス、フランス)
 監督 ケヴィン・マクドナルド
 脚本 マシュー・マイケル・カーナハン
     トニー・ギルロイ
     ビリー・レイ
 オリジナル脚本  ポール・アボット
 出演 ラッセル・クロウ、ベン・アフレック、レイチェル・マクアダムス、ヘレン・ミレン、ジェイソン・ベイトマン、ロビン・ライト・ペン

 ■ストーリー■
 ワシントンDCでドラッグ中毒のアフリカ系アメリカ人が殺される事件が発生する。翌朝、国防総省の委託問題でポイントコープ社の公聴会の調査委員のソニアが通勤途上で地下鉄の事故で死亡する事件が発生する。しかし、この事故が元で公聴会の委員コリンズ議員とソニアの2人に関係があったことが発覚してしまうのだった。
 コリンズ議員の大学時代からの友人の新聞記者カル・マカフリーは、この関係なさそうな2つの事件の関連をつかみ、ソニアの死亡事故に陰謀を感じ調査を始めるのだった。

 ■感想■
 イギリスBBCのTVドラマ「ステート・オブ・プレイ陰謀の構図」(03年)のリメイク。
 ネタ切れで、何でもかんでもリメイクしているハリウッドですけど、今作はイギリスのドラマのリメイクです!!
 
 でも、イギリスのドラマのリメイクで映画化っていうのはうまい手ですね!ドラマとしてしっかり作られているし、ストーリーも面白い作品が少なくないですから!!
 ランニングタイム127分とちょっと長めの作品ですけど、一切退屈せず最後まで一気に観れます!!

 日本の有名な“ハチ公”の物語をリチャード・ギア主演で『HACHI約束の犬』(08年)として映画化するよりよっぽど良いです!!
 『リング』(98年)みたいなホラー映画ならジャンル的に、リメイク化されてもまだ理解も出来ますけどね!!リメイクといえば『南極物語』(83年)も2006年に同名タイトルの作品としてリメイクされましたよね!!自分は『南極物語』はオリジナル版もリメイク版も観ていないですけど、もうこんな日本映画をリメイクするなんてやめて!やめて!やめて!


 ハリウッドも本当にネタ切れだったら、イギリスのミニシリーズばかりでなく、「特捜班CI☆5」のエピソードとかだったら1つのエピソードで1本の映画が軽く作れるくらい内容のあるエピソードばっかりだからどんどんリメイクしてみても良いかも!!
 「恋に落ちた女優のもう一つの顔」
 「暗号名スージーその女を保護せよ」
 「目撃者俺達は見たくて見たんじゃない」
 なんか、ヘタなアクション映画3~5本分くらいの内容の面白さ!!
 「特捜班CI☆5」もハリウッドでリメイクされて、“CI☆5”のブームが来て、そのブームに乗って全エピソードがDVD化されるとウレシイですネ!!

 で、今作『消されたヘッドライン』なんですけど、元のドラマがあるせいかキッチリとした見応えのある作品になっています!!イギリスのドラマ版と展開が同じなのかわかりませんけど、公聴会で扱っている事件がスッキリとしないラストもハリウッド的でなくて良いです!!
 悪そうなヤツが真犯人でないところもハリウッド的で無くて良いです!!

 なんかラッセル・クロウとレイチェル・マクアダムスが真相をつきとめニュースに出来たことでハッピーエンディングな印象ですけど、あまり釈然としない感じです!!まぁ、そこが今作の魅力と言えば魅力なんですけどね。 70点

消されたヘッドライン [DVD]

ジェネオン・ユニバーサル

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『彼が二度愛したS』巻き込まれ型いつもネタ

2010-01-11 19:40:16 | サスペンス
彼が二度愛したS
DECEPTION(2008年アメリカ)
 監督 マーセル・ランゲネッガー
 脚本 マーク・ボンバック
 出演 ユアン・マクレガー、ヒュー・ジャックマン、ミッシェル・ウィリアムズ、リサ・ゲイ・ハミルトン、マギー・Q、シャーロット・ランプリング、ナターシャ・ヘンストリッジ

 ■ストーリー■
 会計士ジョナサンは監査員として派遣された法律事務所で弁護士ワイアットと知り合う。ジョナサンは、あこがれるような生活を送るワイアットと意気投合するのだった。そんなある日、ジョナサンはワイアットが入会している会員制のセックスのための秘密クラブの存在を知るのだった。ジョナサンは秘密クラブを利用して美女とセックスを楽しむが…。

 ■感想■ 
 ユアン・マクレガー、ヒュー・ジャックマン、ミッシェル・ウィリアムズ主演の巻き込まれ型スリラー映画。
 今作のテーマは、まさに“セックス”!
 でもエロなシーンは全然無いので、そういうシーンを観たい人はアダルト作品をどうぞ。

 色々な病気とかが流行したせいで、007映画でも、ジェームズ・ボンドが手当たり次第、美女とセックスしなくなったのに、ユアン・マクレガーはやりまくり!!
 「う~ん、時代にマッチしていない設定・・・」
 それにしても、この映画の設定、全然目新しく無いです!!
 
 孤独な主人公に近づいてくる怪しいセレブ!
 そのセレブが入会している秘密クラブの存在を偶然知り、そのクラブで知り合った女性にのめりこむ主人公!
 もうここまでで、いつの映画??
 って思っちゃいます!使い古された設定で罠にはまる主人公のユアン・マクレガーの自業自得!!
 
 そんなオイシイ話が転がり込んで来るわけが無いでしょ!!

 でも、ユアン・マクレガーならそんな罠にもはまりそうだし、キャスティング的には問題ないですよね。
 ジェイムズ・シーゲルの「唇が嘘を重ねる」(ヴィレッジ・ブックス)の映画化作品『すべてはその朝始まった』(05年)なんて、罠にはめるターゲットがクライヴ・オーウェンですもんね。ユアン・マクレガーとクライヴ・オーウェンだったら、ユアン・マクレガーを罠にかけた方が安全そうですもんね!!

 それにしても観ている間にドンドン次の展開が分かってしまうようなこういうサスペンス映画は、ストーリーをもう1ヒネリ、2ヒネリして欲しいです。ヒュー・ジャックマンが、そんな良いヤツにも見えないですしね。階段でアパートの住人に挨拶するシーンも、挨拶した段階でネタが割れちゃってます!!
 ユアン・マクレガーも最初こそ忙しそうに仕事をしてましたけど、そのあとはチャラチャラ楽しそうに遊んじゃって、日本人の多くの人間からみたら、すごくうらやましい!!孤独かもしれないけど、すごく時間あるじゃん!!仕事もちゃんとあるし!!
 「何、わがまま言ってるんだ!!」
 って思っちゃいます!!サスペンス映画の見方としてはダメな見方なんでしょうけど。

 脚本は『アダム 神の使い悪魔の子』(04年)、『ダイ・ハード4.0』(07年)のマーク・ボンバックですけど、どうやらサスペンス系やホラー系よりもアクション映画の方が得意なんでしょうか??少なくとも『ダイ・ハード4.0』はけっこう楽しく観れましたんで!!今後の脚本作を観てみないと分からないですけどネ。

 実は主人公は死んでました!!

 夢オチでした!!

 犯人は主人公でした!!

 主人公は頭が不自由になっていて新たな人格を形成して犯罪をおかしていました!!

 とか、そこまではひどいオチのストーリーで無いですけど、今作は、どこかで観たコトあるような既知感たっぷりのサスペンス映画なんで点数は低めです!!
 今作も、メチャクチャひどいワケでは無いんですけど、今1つって感じなんですよね。ストーリーが良くありがちな作品なんでマイナス20点で 40点 
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『ヒッチャー』ショーン・ビーンISジョン・ライダー

2009-12-31 08:03:34 | サスペンス
ヒッチャー
THE HITCHER(2007年アメリカ)
 監督 デイブ・マイヤース
 脚本 エリック・レッド
     ジェイク・ウェイド・ウォール
     エリック・バーント
 出演 ショーン・ビーン、ソフィア・ブッシュ、ザカリー・ナイトン、ニール・マクドノー

 ■ストーリー■
 大学生のカップル、ジムとグレースはドライブへと出かける。深夜になり雨も降ってくる。そんなとき車が故障し立ち往生している男を見かけるがそのまま走り去ってしまうのだった。しばらく行ったガソリンスタンドの店員にその男のことを話していると、トラックに乗せられ助けられたその男ジョン・ライダーがやってくるのだった。ライダーはジムに目をつけ近くのモーテルまで送ってくれと頼んでくるのだった。

 ■感想■
 ロバート・ハーモン監督、エリック・レッド脚本、ルトガー・ハウアー、C・トーマス・ハウエル、ジェニファー・ジェーソン・リー出演の傑作スリラー『ヒッチャー』(85年)のリメイク。
 オリジナル版の主人公がC・トーマス・ハウエルだったのに、今作では大学生ののバカカップルに変更。
 ランニングタイムが98分だったのに、リメイク版では84分と14分も短かくなってます!映画のテンポは良くなってますけど、いくらなんでも84分は短かすぎ!!84分ってことはエンドクレジットを除くと本編は実質80分弱ですからね!!
 
 80分!
 80分!
 80分!

 ハッキリ言って短かすぎ!!つまらない作品は10分も20分も30分も長すぎなのに、なんで今作は実質80分なの??テンポが良すぎで逆に印象に残らないくらいです!!
 ショーン・ビーン演じるジョン・ライダーのキャラクターの強烈さはなかなかのもの!!オリジナル版のルトガー・ハウアーと比べたら可哀想ですよね!!リメイクなんでどうしてもオリジナル版と比べてしまいがちですけど、かなり頑張っています!!
 『ターミネーター2』のロバート・パトリック演じた「T-1000」なみに不気味な印象です!1985年当時のルトガー・ハウアーと比べなければけっこう良い感じです!!

 ショーン・ビーン演じるジョン・ライダーのキャラクター以外の作品全体の印象も、ここ数年の最近の作品のリメイクの中ではけっこう良い部類の作品かも!!
 ただ、主人公がC・トーマス・ハウエルから、大学生のバカカップルに変更したのは、あんまり成功しているとは思えない感じですけどね。主人公のバカぶりに感情移入しにくくなっちゃってます。主人公がいかにもな若者になったのは、若い観客を取り込むためなんでしょうかね??
 ジムとヒロインのグレースが大学生という設定が、クライマックスの反撃に転じるシーンで邪魔になっている気が!!ヒロインのグレースが、まるで『バイオハザードIII』(07年)のミラ・ジョヴォヴィッチになっちゃうんですから!!強すぎです!!
 「おい、おい、大学生だろーっ!!」
 って思わず、突っ込んじゃいました!!

 また、ショーン・ビーン演じるジョン・ライダーの“死にたい度”が減っている気が!!オリジナル版では、人間というより幽霊のような感じで本当に不気味だったジョン・ライダーは、ストーリーが進むにつれて、C・トーマス・ハウエルにつきまとっているのは“もしかしてこいつ殺されたがっているの??”って感じでしたけど、リメイク版ではそこまで死にたがってなさそうな印象です!!
 ストーリーはオリジナル版をなぞっているので、これは、もうルトガー・ハウアーとショーン・ビーンの俳優の差と言ったらそれまでなんですけどね。
 
 オリジナル版の脚本家のエリック・レッドがリメイク版でも関わっています!!そのせいか、オリジナル版とそれほど違う印象を持たない感じの作品になってます。基本的に自分はリメイクなら、オリジナル版と違う魅力を出して欲しいと思っていますけど、これくらい面白いなら、オリジナル版とそっくりでも許しちゃいます!!
 
 オリジナル版が1985年なんで今作の製作当時、すでに22年経っちゃっているんですよね!!でも自分が歳のせいか、1950年代の作品、まぁ100歩譲って1970年代の作品のリメイクは分かるんですけど、1980年代の作品をリメイクする意味ってあるの??て思っちゃうんですよね。
 アメリカとかだったら、1985年の作品とかTVで頻繁にやっていたり、DVDとかでいつでも観れるんじゃないんですかね??
 アメリカの映画を観る普通の若者は1985年の作品なんか観ないんですかね??まぁ、確かに1985年じゃ、ケータイ電話もないですしね。演じている俳優も昔な感じですしね。

 そういえば、今作では完全にストーリーの流れを変えてしまうケータイ電話は冒頭の方で破壊してます。ケータイ電話があったら、主人公たちがすぐに警察に電話できちゃいますからね。
 リメイクとしては、久々に面白い作品を観ましたけど、これはオリジナル版がそれだけ良く出来ていたってコトですね!!1985年のオリジナル版の『ヒッチャー』こそ、日本語吹替え音声つきでDVD化して下さい!!70点

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オリジナル版、日本語吹替え音声つきで再発して下さい。
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『8mm』アンダーグラウンドスリラー

2009-10-06 07:15:16 | サスペンス

8mm
8mm(1999年アメリカ)
 監督          ジョエル・シューマッカー
 脚本          アンドリュー・ケヴィン・ウォーカー
 出演          ニコラス・ケイジ
             ホアキン・フェニックス
             ジェームズ・ガンドルフィーニ
             ピーター・ストーメア
             アンソニー・ヒールド

 ■ストーリー■
 個人の私立探偵トムは、富豪のクリスチャン夫人から亡き夫の遺品の中にあった8mmフィルムについて調査して欲しいという依頼をされるのだった。その8mmには少女の殺害シーンが映されていたのだった。この8mmの内容が本物かどうかを調べて欲しいというものだった。

 ■感想■
 ニコラス・ケイジ主演のサスペンススリラー。
 脚本は『セブン』(1995年)のアンドリュー・ケヴィン・ウォーカー。
 監督は、エンターテイメント作品をそれなりにソツなく面白い作品を撮る職人監督ジョエル・シューマッカー。
 
 ハリウッドのアンダーグランドの映像の世界に足を踏み入れる探偵が味わう恐怖を描く作品です。
 もうハリウッドのアンダーグランドの世界っていうだけで想像するだけで恐ろしいですけど、やっぱりニコラス・ケイジは恐ろしい目に遭います!!
 
 想像通りの展開なんですけどね。

 それにしても、地元のポルノショップに勤めるホアキン・フェニックスの協力を得てサクサク調査が進んじゃいます!!
 
 「もう少し、調査に苦労する場面を描いて!!」
 と思っちゃいました!!
 これじゃ、すぐに事件の核心に迫っちゃうよ!!って思わず突っ込んじゃいました!!

 って思っていたら、本当にあっという間に、事件の関係者に接触して、絶体絶命のピンチに!!
 展開早すぎ!!
 
 ホアキン・フェニックスが、なんで、あんなにニコラス・ケイジに協力的なのかちょっと不思議に思っちゃいました!!
 まるで「昔からの知り合いなの??」って感じちゃうほど!!
 
 でも、ホアキン・フェニックスの退場の仕方にはちょっと驚きのアッサリさ!!
 そういった事件が、警察の捜査が及ばないのもちょっと不思議!!行方不明者ってことになっちゃうんでしょうかね??ニコラス・ケイジがちょっと捜査しただけで、すぐに事件が解明できちゃうのに!!
 アメリカは事件が多いですからね!!行方不明者が出ても捜査しないんでしょうね。今作の8mmフィルムに出演した家出少女も行方不明者ですしね。
 
 後半、仲間割れするシーンが出てきますけど、そこで終わりにしちゃえば良かったのに!!仲間割れして、関係者が全員自滅しちゃう展開をクライマックスにして、あとは行方不明になった娘の母親に会うシーンとか盛り込んで普通に終わらせれば良かったのに!!

 もう結局、生き残った悪党2人との対決を描くための見せ場が2ヶ所も用意されているんだから!!
 ハリウッド映画は見せ場を用意しすぎです!!「映画を観たなぁ~」って気分になって、満足感は高いですけど、ちょっと疲れちゃいます!!

 脚本が、アンドリュー・ケヴィン・マッカシーっていうんで期待してなかったんですけどね!!
 『ハイダウェイ』(1995年)の脚本家ですからね。全然盛り上がらない『ハイダウェイ』とか、思わせぶりさは満点でストーリー的には普通のスリラー『セブン』とかの脚本家ですからね。
 
 ディーン・R・クーンツの「ハイダウェイ」はもっと、SFやスリラー映画が得意な脚本家&監督にリメイクして欲しいくらいです!! 50点

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『ブラック・メール脅迫』田舎町ダラダラスリラー

2009-10-03 23:49:12 | サスペンス

ブラック・メール脅迫
KEYS TO TULSA(1996年アメリカ)
 監督          レスリー・グリーフ
 脚本          レスリー・グリーフ
 原作          ブライアン・フェア・バーキー
 出演          エリック・ストルツ
             ジェームズ・スペイダー
             デボラ・アンガー
             マイケル・ルーカー
             ジェームズ・コバーン
             キャメロン・ディアス

 ■ストーリー■
 リクターは母親のつてで田舎町タルサに舞い戻ってくる。新聞記者として働き出すが、リクターには町の権力者の石油王ハーモンの娘に手を出して町を追い出された過去があったのだ。
 リクターは悪友ロニーからポーチを預かるが、そのポーチにはハーモンの息子ベッドフォードの人に知られたくない秘密が隠されていたのだった。

 ■感想■
 エリック・ストルツ、ジェームズ・スペイダー出演のサスペンス映画。
 オリジナル脚本の作品と思っていたらちゃんと原作がありました。
 原作はブライアン・フェア・バーキーだそうです。
 
 サスペンス小説としてはどうか分かりませんけど、映画向きの題材じゃないみたいな内容の作品でした!
 冒頭、キャメロン・ディアスが出てくるシーンだけ面白いですけど、あとはダラダラ、ゆるゆる、間伸びした普通のドラマが展開されるだけ。まあ、そんなに言うほどつまらなくないですけど、長すぎ!長すぎ!
 
 ランニングタイム114分は長すぎ。
 この内容なら70~75分で十分!
 こんな薄い内容なのに、114分なんて!
 本国アメリカでは116分のアンレイテッドバージョンもあるそうです!!
 
 でも、原作はサスペンスなんでしょうか??
 サスペンスとしたら、あまりにもサスペンス要素が少なすぎ。
 サスペンスというより、田舎の町の人々の暮らしがドラマとして描きたかっただけって感じです。
 
 田舎の町の人の生活をダラダラ描くような作品にサスペンス要素なんかいれないでぇ。
 
 そういう作品には、恋愛とか友情とか、そういう要素だけを入れて!!
 
 ビデオのパッケージを見ても絶対本格的なサスペンス映画だと思っちゃいますもんね。
 
 出演者も、エリック・ストルツ、ジェームズ・スペイダー、ジェームズ・コバーン、キャメロン・ディアス、デボラ・アンガーと豪華なキャストなので、A級作品と思っちゃいますよね。
 実際は、キャメロン・ディアスは、ちょこっとしか出てきません。まぁ、ちょこっとと言えばジェームズ・コバーンも何のために出てきたのか分からない役でしたネ。 
 
 こんな中途半端な作品をDVD化するなら、もっと違う作品にして欲しいです。
 
 1970年代の作品のイタリアの映画のポリッツィエスコとかソフト化してくれないですかね??
 
 『ナポリ犯罪ルート』(1976年)、『フェラーリの鷹』(1976年)、『特攻警察』(1976年)とかとか。
 
 どこかのメーカーさん、DVD化してくれないですかねぇ!もちろんDVD化する時はテレビ放映音源の日本語吹替え付きでお願いします!!

  今作は豪華なキャスティングにオマケしても、10点

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『ナイフ』エロティックだけのサスペンス

2009-09-30 22:07:16 | サスペンス

ナイフ
ERROR IN JUDGEMENT(1998年アメリカ)
 監督          スコット・リーヴァイ
 脚本          ロバート・ウィノグロン
 出演          ジョアンナ・パクラ
             ジョー・マンテーニャ
             スン・ハイ・リー
             ケイト・ジャクソン
             ポール・ドゥーリィ
 
 ■ストーリー■
 精神科医のリズは、自殺未遂をした女流画家トニーを診察する。トニーの才能に目をつけたリズは、夫で画商エリックをトニーに紹介するのであった。
 しかし、トニーにはエリックが自分の夫であることを黙っていた。エリックのギャラリーでトニーの個展は大成功するのであった。そんなある日トニーは、リズにある告白をするのであった。
 
 ■感想■
 1998年のジョアンナ・パクラ主演のサスペンススリラー。
 ジョアンンナ・パクラといえば、主な出演作をあげると
 『ボディ・パズル』(1992年)
 『殺意の瞬間<とき>』(1992年)
 『殺しの前に口づけを』(1993年)
 『捜査線上の女』(1993年)
 『プライベート・レッスン』(1993年)
 『トゥームストーン』(1993年)
 『ザ・ハルマゲドン ワーロックリターンズ』(1993年)
 『超常殺人者』(1995年)等々、A級作品から、B級作品までどんな作品にでも出演する女優さんというイメージです。
 今作を観て、「あ~、やっぱりどんな作品にも出演しちゃうのね!!」って思っちゃいました。
 
 もう、今作もジョアンナ・パクラ、ジョー・マンテーニャ出演という点を除けば、観終わった瞬間にどんな作品だったのか覚えていられないような作品でした。
 
 今作の目玉は、何と言ってもスン・ハイ・リーの裸だけなんですから!!
 
 それにしても、スン・ハイ・リーの裸だけなんて!!
 ジョアンナ・パクラも脱いじゃえば良かったのに!!
 今作って他に観るべきシーンが無いですから!!

 あ、そういえば初代“チャーリーズ・エンジェル”ケイト・ジャクソンが出演してます!超脇役で。こんな役しか来ないんでしょうかね??

 それにしても、ストーリーがほとんど無いです!日本の2時間サスペンスなみの内容です!!1980年代の日本の2時間サスペンスの方が100倍面白いのは確かです!!

 あと、日本タイトルの“ナイフ”っていうのも意味が無さすぎ・・・。
 同じタイトルの作品が1995年の作品があるのに。
 原題がKNIFEならしょうがないですけど、“ERROR IN JUDGEMENT”がなぜ「ナイフ」になっちゃうの??

 本当に淡々とストーリーが進んでいくだけで、驚けません!!
 夫の浮気を心配したヒロインが探偵を雇って素行調査をしますけど、探偵が「浮気をしてない」って言ったら、普通「浮気してない」です!!
 その後も心配しちゃって!!
 
 探偵がでてくるミステリーと言って思い出すのは、「刑事コロンボ」のウィリアム・リンク、リチャード・レビンソンが脚本、製作総指揮したTVムービー『謎の完全殺人』(1978年)ですね!! 
 この作品を観たときは、「探偵ってすごすぎ!!」って思わず思っちゃいました!!
 『謎の完全殺人』もNHKで放送されたときのTVの吹替え音源つきでDVD化してくれないですかね!!どこかのメーカーさんお願いします!! 
 同じくウィリアム・リンク、リチャード・レビンソンが脚本、製作総指揮した『殺しのリハーサル』(82年)もぜひ、TV放映版の吹替え音源つきでDVD再発して下さい!! 10点

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『シックスティーン』ジャーマニーサスペンス劇場

2009-09-29 00:15:10 | サスペンス

シックスティーン
SWEET LITTLE SIXTEEN(1999年ドイツ)
 監督          ベーター・バツァーク
 脚本          ダヴィッド・ギルマン
 出演          コスマ・シヴァ・ハーゲン
             ハイッコ・ドイッチェマン

 ■ストーリー■
 16歳の少女カレンがレイプされ殺され放置される事件が発生する。カレンが殺された晩に遊んでいたソフィーは1人で早くに父親トーマスに迎えに来てもらい帰っていた。
 警察はカレンが何かを知っているのではないかと情報を得るためと身辺警護のため担当刑事のマイクを派遣するのだった。事件の第1容疑者として性犯罪歴のあるDJサテラーを捜査するが反撃に遭いマイクは、サテラーを撃ち殺してしまうのだった。
 マイクは、なおも事件の捜査を続けるが、容疑者としてトーマスがあがるのだった。

 □■□ネタバレあり!!□■□
 
 ■感想■
 1999年のドイツ製のサスペンス映画。
 ドイツ製のスリラー映画は、あんまり観ることは無いんですけど、イタリア映画やフランス映画、スペイン映画ばかりヒイキして観るのもどうかと思い鑑賞しました。
 
 サスペンス映画として観ると、1970年代の作品なの??って思うくらい単純なストーリーですけど、どうにかこうにか楽しめる作品になってます。

 ランニングタイムが95分なんですけど、少し長いです!!
 中盤から後半にかけて犯人が分かってからの展開が、B級、C級作品のノリそのまんまでダルダルなんですから!!
 
 1990年代後半に、こんなありきありな展開のクライマックスの映画を撮るなんて!!
 
 登場人物が少ないので、怪しい容疑者がいないのが今作の難点ですね!!
 だって父親が犯人だったらベタすぎですし、あとはソフィーの母親と刑事マイク、マイクの上司、情報を聞き出したオカマの美容師くらいしか事件に絡まないんですから!!

 それにしても、ドイツの刑事は1人単独で捜査するんですか??だから、事件が起きてしまうのでは…??

 自分は、今作も観ててすぐに犯人がわかっちゃいました!
 「自分の夫が、娘の友達とつきあっていると勘違いした母親が嫉妬して殺したんだ!」
 って、始まってすぐに分かっちゃいました!!
 
 でも、母親が犯人のわけ無かったです!被害者がレイプされてました…。
 あ~、勘違い!勘違い!
 
 そうしたら、犯人はもう1人しかいないですよね。登場人物をもう1人増やしてミステリー映画として最後まで進んでくれたら良かったのに。途中から良くありがちなハリウッド製サスペンスアクション風の展開になってガッカリ!!
 
 とにかく、裸の女性が踊っているようなところに16歳の少女を連れ出す刑事なんて、絶対に怪しい!!

 最後の字幕の出方がテロップなんで、今作はTVムービーなんでしょうか??
 TVムービーだとしたら、けっこう面白い方ですかね??少なくとも、日本の1990年代後半のサスペンス劇場の作品よりは面白いですね!!
 
 でも、今作がTVムービーだとしたら、裸(上半身ですけど)はOKなんですかね??けっこうオッパイぽろりでしたよ!!

 昔は日本のTVドラマでも、裸はOKだったのに、いつのまにか、お茶の間に映さなくなっちゃいましたもんね!
 つまらない自主規制なんでしょうか??女性の裸くらいTVで映しても自分的には全然OKです!!    
 逆に隠そう!隠そう!ってする方がオカシイ気もしちゃいますけど。
 もう裸でも、首チョンパでもTVでドンドン放映しちゃっても良いのに。番組を選ぶのは視聴者なんだから。

 とにかく後半は、ありきたりな展開のサスペンス映画になっちゃっいました!! 40点

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『ザ・フォール』ヒネリ不足

2009-09-23 10:40:37 | サスペンス

ザ・フォール
THE FALL(1999年カナダ、ハンガリー、イギリス)
 監督          アンドリュー・ピディングトン
 脚本          エマ・フロスト
 原作脚本        マイケル・ウォーカー
 出演          クレイグ・シェーファー
             エレン・デ・フュージュロー
             ユルゲン・プロウノウ

 ■ストーリー■
 小説家志望のアダムは恋人の海外勤務に伴いブタペストにやってくる。ある日、アダムの部屋に男2人組みに追われた美女マルタが転がり込んでくるのだった。マルタは街の有力者コバーチに夫を殺され娘を誘拐され追われていたのだった。
 
 ■感想■
 カナダ、ハンガリー、イギリス製のサスペンス映画。
 1999年の作品ですけど、今さら、この内容なの??
 って感じの作品でした。
 
 登場人物が少ないのも災いしてか、途中でネタが割れちゃいます。
 「う~ん、このネタなの??」
 って感じの作品です。まるでオムニバス映画の1篇みたいなネタになるのがせいぜいの内容の作品です。

 今作を作ったスタッフは何を求めてたんでしょうね??
 衝撃のクライマックスを狙ったんでしょうけど、こんな内容で驚く人って、あんまり映画を観たコトが無い人だけじゃないでしょうか??

 『生きていた男』(1958年)
 『殺しのリハーサル』(1982年)
 『消えた花嫁』(1986年)
 とまでは行かなくても、観客を驚かすつもりなら、もうちょっとストーリーにヒネリを加えてくれないと。
 これじゃ、ちょっとひどすぎですね! 
 せめて『テラー・トレイン』(1980年)の犯人くらいはビックリさせて欲しいです。

 そういえば、『生きていた男』(58年)ってまだDVD化されていないですけど、こういう正統派の作品こそちゃんとDVD化して欲しいですよね。
 『消えた花嫁』も『ハネムーン・クライシス新妻蒸発』(ビデオ題:『他人の向う側私の家に見知らぬもう一人の妻がいる』)(1975年)といっしょにBOXでDVD化して欲しいです。見比べて観るのも楽しいでしょ!!
 こういう手に汗握るような傑作ミステリーは日本語吹替え音声で観たいですよね。『ハネムーン・クライシス新妻蒸発』はTV放映版の吹替えだと90分枠(正確には85分枠)なので実質69~70分くらいの吹替え音声になってしまうので新録か欠落部分のみ新録追加で日本語音声つきでDVD化して欲しいです!!

 まぁ、今作『ザ・フォール』は作っているスタッフたちもミステリーのつもりでなく単なるサスペンス映画のつもりで作っているんだから、ストーリーにヒネリを加えようなんて思ってもいないでしょうけどね。
 サスペンス映画、スリラー映画を作るつもりで作ったにしても盛り上がらない展開です。
 冒頭、ヒロインが追手2人から逃げて、カミソリで反撃するくらいまでの展開はなかなかだったのに、その後は、ユルユルで中だるみしちゃいますもんね。
 スリラーとしても、ミステリーとしても中途半端な感じです!!
 
 今作は劇場映画ですが、もし仮にTVムービーだったとしてもダメダメな感じです!!せめて、せめて、せめてもう少し驚かせて欲しかったです! 10点

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『ゴッド・クローン』1970年代チックスリラー

2009-09-13 07:45:47 | サスペンス
ゴッド・クローン
RRVELATION(2001年イギリス)
 監督 スチュアート・アーバン
 脚本 スチャアート・アーバン
 原案 スチュアート・ファルコ
 出演 ジェームズ・ダーシー、ナターシャ・ワイトマン、ウド・キアー、テレンス・スタンプ

 ■ストーリー■
 大富豪のマーテル卿は、“ロキュラスの箱”を手に入れるが、プラエヌンティウス率いる騎士団の組織から箱を守るために元の場所へ返すよう部下に指示を出すのだった。一方、ハッキングの罪で服役していた息子のジェイクにロキュラスの箱に刻まれた文字の解読を依頼するのだった。マーテル卿が集めた学者、科学者、錬金術師たちは文字の解読を急ぐのだった。
 しかし、プラエヌンティウスはマーテル卿から箱を奪うために、ある夜、襲撃を仕掛けるのだった。襲撃され学者たちが殺されていく中、ジェイクは錬金術師ミラとともに屋敷から脱出に成功し、箱のありかへと向かうのだった。


 □■□ネタバレあり!□■□
 ■感想■
 2001年製作のSFアドベンチャー系のサスペンス映画。
 日本版のタイトル“ゴッド・クローン”で内容が全て表されていちゃってます!!
 
 「エ、エーッ、タイトルでネタバレ??

 原題の“REVERATION”は「ヨハネの黙示録」とか「啓示」って意味だろうから、映画の内容をうまく表しているのに、日本版のタイトルはちょっとネタをバらしすぎでしょ!!
 「だったら、どんなタイトルが良かったの??」って突っ込まれそうですけどね。内容を表さないタイトルだと、たとえリリースされても作品の存在に気づきそうに無いですしね。

 映画の内容的には、良くありがちなSF系かオカルト系の内容です!!1970年代のオカルト映画ぽい感じで、それなりに面白く観れます!!
 ランニングタイムが111分とちょっと長すぎなのが難点ですけどね。この内容ならあと20分くらい短くても十分な感じです。
 いくらなんでも111分は長すぎ!長すぎ!長すぎ!!

 最後も、尻切れトンボ的な感じでストレスが溜まる感じです!!
 まるで連載打ち切りが決まったコミックの最終回って印象を受けちゃいます。
 映画的には、今後の展開は、観客がそれぞれ各自想像して下さい!ってコトなんでしょうけど、ここからが、面白くなりそうなストーリーなだけに惜しいです!!

 でも、説明が無さすぎなのも、けっこう良い感じです!!
 まず、キリストを刺した“槍”の存在。死の確認のためにわき腹に刺した槍なのかどうかは、画面上では良く見えませんでした。
 ヨハネが黙示録を書いたパトモス島とか説明なし!!
 最後の方で流れる3つの流れ星とか説明なし!!
 キリスト教に興味が無かったら意味不明なシーンの連続!

 説明しすぎで、ミステリー要素がカケラも無いような『ダ・ヴィンチ・コード』(06年)よりははるかに面白いですけどね。 
 いやいや、それどころか『ダ・ヴィンチ・コード』も今作のようなエンターテイメント作品的な要素に満ち溢れていたら良かったのに…。
 『ダ・ヴィンチ・コード』ってマジメすぎて、まるでない教科書みたいな映画でしたからね。 

 それにしてもウド・キアー演じる枢機卿の組織が各国に入り込んでいるのも、闇の組織の強大さを出すのに成功してます。こんな組織に狙われたらどうしようも無い感が出てます。でも良く考えたら、この組織がロキュラスの箱を狙っているのを知ってたんだから、箱を返さないで最初から処分しちゃえば良かったのに…。
 まぁ、そうしたら映画にならないんですけどね。

 1970年代のオカルト映画系が好きな映画ファンは必見の1本です!! 50点

 
ゴッド・クローン [DVD]

エムスリイエンタテインメント

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『下宿人』切り裂きジャックはあなたの下宿人??

2009-09-04 08:00:25 | サスペンス

下宿人
THE LODGER(2008年アメリカ)
 監督          デヴィッド・オンダーチェ
 脚本          デヴィッド・オンダーチェ
 原作          マリー・ベロック・ローンズ
 出演          アルフレッド・モリナ
              ホープ・デイビス
              シェーン・ウェスト
              レイチェル・リー・クック
              サイモン・ベイカー

 ■ストーリー■
 警備で夜勤の仕事をしている夫との生活に不満を感じていたエレンは、金銭面での生活苦を感じ部屋を貸すことにするのだった。早速、画家のマルコムが部屋を借りたいとエレンのもとへやってくるのだった。
 またロサンゼルスでは7年前の連続殺人事件の犯人が死刑執行になるということで話題になっていた。しかし、7年前の事件の模倣犯と思われる事件が発生し、当時の事件の担当刑事マニングは、以前の犯人が冤罪ではないかと思い始めるのだった。そして、その手口は19世紀、イギリスを騒がせた“切り裂きジャック”の殺害方法を模倣したものだった。


 ■感想■
 アルフレッド・ヒッチコックの『下宿人』(1926年)のリメイク。
 オリジナル版が1926年の作品だったので、さすがにこれだけ時間が経っているので今作のこういうリメイクは認めないといけませんね。
 いくら観ようと思っても、これだけクラシックな作品になると、なかなか観れない(観ない)ですもんね…。

 普通のサスペンス映画として、楽しめちゃいました。
 犯人らしき容疑者が何人も出てくるのも、最近のつまらないミステリー映画よりよっぽどシッカリ出来てるし、かなり楽しめました!!

<犯人は誰??>
 □ タイトルにもなっている下宿人
 □ 下宿人に部屋を貸しているエレン
 □ 夜勤でアリバイが無いエレンの夫
 □ 主人公の刑事

 最近のアメリカ製のサスペンス映画で、これだけの数の容疑者を用意できれば十分でしょ!!
 ミステリー映画としても楽しめて、かなりポイントが高いです。

 でも、純粋なミステリー映画にしたく無かったのか、死刑囚の冤罪、警察内の縄張り意識、主人公の家庭問題と、色々な要素を詰め込んでて最近の作品は大変だなぁって思っちゃいました。こんなに色んな要素を入れるなんて大変ですね!
 ちなみに今作の主人公のアルフレッド・モリナの役は刑事ですけど、ロサンゼルス市警じゃなくて、郡警察署に所属しているんですよね。こういう設定の主人公って珍しいかも。
 普通は市警所属の警官が主人公ですもんね。

 
 とにかく、ジョン・エアーズ監督の『リッパー 地獄からの手紙』(2001年)の10倍は面白かったです!
 今年、観た未公開映画の中でもかなり上位に来るかも??

 最後の方の、反則技すれすれの展開もけっこう好きです! 80点

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『リプリー 暴かれた贋作』「贋作」映画化

2009-08-08 08:25:48 | サスペンス
リプリー 暴かれた贋作
RIPLEY UNDER GROUND(2005年ドイツ)
 監督 ロジャー・スポティスウッド
 脚本 ウィリアム・ブレイク・ヘロン
    ドナルド・E・ウェストレイク 
 原作 パトリシア・ハイスミス
 出演 バリー・ペッパー、ジャシンダ・バレット、ウィレム・デフォー、クレア・フォーラニ、トム・ウィルキンソン、イアン・ハート、アラン・カミング


 ■ストーリー■
 トム・リプリーは新進気鋭の画家ダーワットに目をかけるが、ダーワットは恋人へのプロポーズを断られ、運転を暴走し、事故死してしまうのだった。
 後を追ったリプリーと仲間たちは絵の価値が下がらないようダーワットの死を個展が終わるまで隠そうとするのだった。そんなとき、個展にダーワットの絵を買いたいというアメリカの実業家マーチソンが現れ、ダーワットも絵を買いたいと言い出してきた。リプリーたちはダーワットが生きていることにして贋作を作ることにするのだった。

 ■感想■
 イギリスの女流ミステリ作家パトリシア・ハイスミス原作のトム・リプリーシリーズ「贋作」の映画化作品。
 監督は『アンダー・ファイア』(83年)、『007トゥモロー・ネバー・ダイ』(97年)のロジャー・スポティスウッド。
 脚本は『ボーン・アイデンティティー』(02年)のウィリアム・ブレイク・ヘロンとミステリー作家ドナルド・E・ウェストレイク。
 ドナルド・E・ウェストレイクは『ホット・ロック』(71年)として映画化された「ドートマンダー」シリーズや、同じくリチャード・スターク名義で書いた「悪党パーカー」シリーズが有名なミステリー作家ですよね!
 脚本家の名前を見た時に“ドナルド・E・ウェストレイク”の名前があったんで思いもしていなかったんでビックリしちゃいました。

 ドナルド・E・ウェストレイクも作家として原作を提供するだけでなく映画関係では脚本をいくつも書いているんで、そんなには驚くほどでは無いんですけど、ミステリー作家パトリシア・ハイスミス原作を、同じミステリ作家のドナルド・E・ウェストレイクが脚本を書いているんで、ついついウレシクなっちゃいました。

 ドナルド・E・ウエストレイクが脚本を書いた作品といえば、いくつもありますからね
 ドム・デルイーズ監督、主演の犯罪コメディ『ホットスタッフ』(79年)。
 自ら原案を書いてブライアン・ガーフィールドと脚本を書いた『W』(87年)。
 ジム・トンプソンの原作の『グリフターズ詐欺師たち』(90年)等々ありますもんね。B級系ホラーの『W』はけっこう自身気に入っていたなんて話を聞いた覚えがあります。
 『W』もTV放映版の日本語吹替え音源つきでDVDとして再発して欲しいですよね!ドナルド・E・ウェストレイク原案、脚本じゃインパクトが弱いんでしょうかね??

 今作『リプリー 暴かれた贋作』なんですけど、すごく面白いです!日本未公開でこういう作品に出会えたときは、超ウレシくなっちゃいます。こんな傑作が4年間も未公開だったなんて。
 冒頭から思わず画面に引き込まれます。あれ、これって犯罪物??って感じで始まりますけど、ダーワットが事故で死んだあたりから、どんどん犯罪物の雰囲気に。

 ドイツ映画って、自分の中では、あまり評価が高くなかったですけど、こういう作品を観ちゃうと、少し見直さないといけないですね。ドイツ映画といっても、監督、脚本とかを観ちゃうとアメリカ映画かイギリス映画みたいな感じですけどね。
 犯罪物として、こういうサスペンス映画がゴールデンタイムでちゃんと放映されたら、日本の2時間サスペンスなんて恥ずかしくて観てられないですよね!日本のTVドラマの2時間サスペンスなんて、あまりにヒドさに比べる価値もないですけどね。

 お金かけてドラマ作るなら、映画を放映してくれれば良いのに…。

 
 それにしても、ちゃんとした原作、スタッフ、出演者の作品なのに未公開だなんて、すごくもったいないです!これだけしっかりした作品でも、もう未公開になっちゃうんですね。つまらない映画を公開するヒマがあるんならこういうちゃんとした作品を劇場公開して欲しいです。
 映画を観たことも無いような小学生でも喜ぶような映画がヒットしちゃうからしょうがないといえば、しょうがないんですけどね。


 ところで、今作のDVDは日本語吹替えが無いんですよね!こういうエンターテイメント作品の傑作こそ日本語吹替えつきでDVD化して欲しいのにっ!! 75点
 

リプリー 暴かれた贋作 [DVD]

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ドナルド・E・ウェストレイク原案、脚本『W
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パトリシア・ハイスミスのリプリーシリーズでは1番有名な『太陽がいっぱい
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