Action Incの10年だそうで、ラテン映画が特集されている。
『永遠のハバナ』は、当然キューバ映画で、ハバナの鉄道修理工、バレーダンサー、歌手、ピーナッツ売りの老婆、工場労働者の女性など様々な人々が断片的に描かれていく。
ジェームス・ジョイスの『ユリシーズ』である。
原題は、「Suite Havanna」で、「ハバナ組曲」であり、ハバナ賛歌である。
画面が素晴らしいが、それぞれに生き生きと生きている人々がもっと素晴らしい。
決して裕福ではないだろうが、生活と人生を楽しんでいるだろう人々の姿が感動的である。
ここには、貯蓄や財テクとは無縁の世界があり、日本の異常さが浮き彫りになる。
私はブラジル音楽が世界最高と思っているが、故中村とうようさんはキューバ音楽が最高とおっしゃっていた。
ぜひともいつかは、キューバ、そしてハバナに行って見たいものだと思っている。
地下鉄で新宿3丁目に行き、歩いてK’sシネマに行ったが、かつて昭和館だったのがK’sシネマに変ったように、この辺の汚かった町もお洒落で奇麗なエリアになっている。
駅まで行くと、新宿国際が壊されていて、工事現場の塀で覆われていた。ここもピンク映画の最後の聖地だったのだが。
K’sシネマ