指田文夫の「さすらい日乗」

さすらいはアントニオーニの映画『さすらい』で、日乗は永井荷風の『断腸亭日乗』です 日本でただ一人の大衆文化評論家です

藤本義一、死去

2012年10月31日 | テレビ

藤本義一が死んだ、79歳。

やはり肺ガンだそうだ。

彼は、膨大な数の脚本を書いているが、あまり感心したものはない。

中では、読売テレビでやった、三田佳子主演のテレビドラマ『祇園物語』は、相当に面白いものだった記憶がある。

祇園のお茶屋の話で、半玉として育てられた三田佳子が、一人前になり、曾我廼家明蝶に水揚げされるが、実は茶屋の息子の荒木一郎に処女を奪われており、明蝶は「この子はなんや、騙された」と怒る。

茶屋の女将の山田スミは、店を閉じて・・・と言った話で、このときに祇園言葉の指導として来たのが、後に大阪イレブンに出ることになる安藤孝子である。

 

藤本義一の映画についてのエッセイは面白いが、脚本は果たしてどうか、勝新太郎主演の『とむらい師たち』など、どこか空回りしていてかなりシラケたものだが。

ともかく、「大阪11PM」の司会者として大阪、関西の文化の一端を東京に紹介した者としての功績は大きいと思う。

ご冥福をお祈りする。

 



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