1960年代には、『冒険者たち』のような、男2人・女1人の映画が多数あった。『俺たちに明日はない』『明日に向かって撃て』などだが、その元はフランソワ・トリフォーの映画『突然、炎のごとく』である。
その『明日に向かって撃て』は、アメリカで最初に列車強盗をしたという、ブッチ・キャシディーとサンダンス・キッドが統領だった「壁の穴強盗団」だが、これの続編が『ワイルド・バンチ』なのである。
『明日に向かって撃て』に描かれたように、二人はアメリカを離れる。その後の連中の話が『ワイルド・バンチ』で、これも最後はメキシコの砦で全滅してしまう。
だから、『明日に向かって撃て』では、有名な自転車のシーンがあるが、『ワイルド・バンチ』では自動車が登場してくる。
自転車のシーンで、ロバート・レッドフォードと『雨にぬれても』をバックに楽し気に演じていたキャサリン・ロスは、『卒業』とともに、日本で人気のあった女優だが、今はどうしているのだろうか。
彼女は、撮影監督のコンラッド・ホールに一緒に、映画『太平洋の地獄』の撮影で沖縄に来たことはあるそうだが。