指田文夫の「さすらい日乗」

さすらいはアントニオーニの映画『さすらい』で、日乗は永井荷風の『断腸亭日乗』です 日本でただ一人の大衆文化評論家です

『三姉妹』の残したもの

2024年02月01日 | テレビ

栗原小巻の回想は、大河ドラマの『三姉妹』(さんしまい)だったが、1966年にNHKで放送されたドラマは、栗原小巻の名を全国的にしたが、もう一つ残したものがあった。

           

それは、姉妹を「しまい」と呼ぶようになったことだ。

長い間、姉妹は、兄弟と同様に、きょうだいと読まれていた。

嘘だと思うなら、日本映画の名作を見ると言い。

溝口健二の『祇園の姉妹』は、「ぎおんのきょうだい」であり、小津安二郎の『宗方姉妹』は、「むねかたきょうだい」である。

1961年の川島雄三の『赤坂の姉妹』は、「あかさかのきょうだい」であり、中でチェーホフの『三人姉妹』が上演されるが、「さんにんきょうだい」と言っている。

やはり、 NHKが全国放送でやったことは大きかったのである。

もう一つ、この頃から「ウーマンリブ」の運動もあり、女性の権利が強くなったこともあると思うのだ。


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3 コメント

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そうなんですね。 (広い世界は)
2024-02-01 11:51:09
きょうだいと読んでいたのですか。
「三人姉妹」藤村志保大映、岡田茉莉子松竹、栗原小巻俳優座。NHK大河は三田佳子東映も多いですね。栗原の拡大したオーバーな演技と頭に抜けるような発声は舞台向きだと思います。栗原さんお元気なのかしら。筑波さんは70代ですか?
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Unknown (弓子)
2024-02-09 06:46:24
当時はよくみませんでしたが
しみじみと見たら
いい写真ですね

お三方、お直しのない自然美
そして先輩の藤村志保さんが
栗原小巻より端にうつっていて
こだわりを主張されない
お人柄を感じました。
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三姉妹の性格 (広い世界は)
2024-02-09 08:12:04
この写真は三人の役柄が想像できる。とても良い写真です。役柄を越えたお三方の本当の性格?も写っている気がする。性格的には藤村志保さんが好きだな。「大魔神」など、観ると健気で泣けてくる。
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