指田文夫の「さすらい日乗」

さすらいはアントニオーニの映画『さすらい』で、日乗は永井荷風の『断腸亭日乗』です 日本でただ一人の大衆文化評論家です

Iwase is not what he was.     岩瀬は、昔のイワセならず

2012年10月22日 | 野球

セ・リーグのクライマックス・シリーズ、ファイナル・ステージは、巨人のサヨナラ勝ちで、中日との対戦成績が3-3となり、今夜の最終戦に持ち込まれることになった。

追いついてきた巨人の方に分があるように見えるが、昨夜の試合で一番問題だと思ったのが、9回裏に中日が岩瀬を出したことである。

かつては絶対的なストッパーだった岩瀬は、この数年まったく通用しなくなっている。

私がよく見る阪神戦でも、リリーフに出てきて、大したことのない打者に結構打たれるている。

昔は、ほぼま上からの投げ方だったが、今はスリー・クォーターというよりも横手投げに近いくらいに腕が落ちているのが、その原因だろう。

予想どおりヒット2本を打たれて、山井と交代した。矢野などという二流選手に打たれる程度の投手に岩瀬はなり下がっていたのである。

その後、山井が石井にヒットを打たれたが、最初から山井を出していれば、こうはならなかったと思う。

 

なぜ岩瀬を出したのか、不思議だが、あるいは、今年あたりが岩瀬としても、そろそろ最後になりそうなので、出してやろうという親心だったのだろうか。

こういう試合に、慈悲心は無用であって、そんなことをまさか高木守道監督が思ったわけではあるまいが。