指田文夫の「さすらい日乗」

さすらいはアントニオーニの映画『さすらい』で、日乗は永井荷風の『断腸亭日乗』です 日本でただ一人の大衆文化評論家です

こんな連中は優勝する資格がない

2010年10月01日 | 野球
BSで、阪神、横浜戦を見ていた。
投手の久保が良い出来で横浜を1点で抑え、3-1でリードして9回を迎えた。
藤川が出て来ると、解説の鈴木啓次が,「藤川が抑えて2死になれば、矢野が出てきて受けるだろう」などと言っていた。
なんてつまらないことを言うのか、と思っていると、その性か、藤川がストライクが入らなくなり、連続4球になる。
「これは、矢野の引退を飾ろうとする気持ちが逆になっている」と言っている。甲子園での阪神戦は今日が最後なのだ。
4番の村田なので、「ここでホームランが出たら面白いな」と思うと村田が3ランで、4-3の逆転負け。

矢野の引退記念云々は、鈴木が勝手に言っていることと思っていたら、今朝の新聞にも、矢野の引退記念のことが書かれている。
と言うことは、球団の広報が、「リードして2死になったら、矢野とバッテリーを組ませる」と発表したのだろう。

なんと馬鹿な連中だろう。
俗に「野球は、筋書きのないドラマ」と言われる。
だが、勝手に阪神は、筋書きを書いている。
「涙のラスト・バッテリー」とかしたかったのだろう。
ドラマは、真剣に勝負を争った結果に出てくるもので、はじめから出来の悪い劇を仕組んでも上手くいくわけがない。

こういう低俗なドラマを考えている暇があるなら、どうしたら勝てるか考えるのが先だろう。
こんなことでは、完全試合投手を8回で下ろす「非情の采配」の落合中日に勝てるわけがない。

私は、東京の人間でありながら、50年近く阪神ファンである。
クライマックス・シリーズがどうなるか分からないが、こんな程度の低い球団は、当面優勝しなくて良い。
真弓が監督の時代は、優勝なしが良いと思う。
この球団は、どこか考え方が間違っていると思う。
矢野と藤川の最後のバッテリーを見せるのが、ファン・サービスではない。勝って、優勝戦線に残っていくのが、本当のファン・サービスである。

日本シリーズは、中日、ソフトバンクで決まりだと思う。