(ウクライナ大統領ゼレンスキー)
ウクライナの軍事侵攻をなぜ止めることができないのだろうか。軍事侵攻などが許されるはずがない。3月に入って、住民が住んでいる高層アパートまで砲撃されている。また、生活のインフラが破壊されている。なぜ、一方的に国境を越えて他国を攻めるのを、世界は止められないのか。
ウクライナの大統領ウォロディミル・ゼレンスキーはよく頑張っていると思う。ビデオメッセージという形だが、地下壕でおびえているウクライナ国民に希望を語りかけている。彼が各国の首脳に窮状を訴えていることや、世界の世論がプーチンのウクライナ軍事侵攻を非難していることを伝え、ウクライナ復興のために世界の銀行に支援の約束を取り付けていることを語っている。彼はEUに加盟するのだとも言っている。
しかし、ヨーロッパの軍事同盟のNATOのトップは、戦争が拡大するから、兵を出さないと言っている。ロシアの戦闘機がウクライナの上空を飛ぶことを禁止して欲しいというゼレンスキー大統領の要請を拒否している。NATOは何のためなのか。口だけでいいから禁止すると言う手があるのではないか。少なくても、要請を拒否するということを、記者会見を開いて明言することは避けるべきではないか。
また、1994年には平和のためのパートナーシップ(PfP)がNATO諸国と旧ソビエト連邦諸国・旧ユーゴスラビア諸国・欧州の中立国との間に締結されている。PIPには、ウクライナがスイス、スウェーデン、オーストリア、アイルランド、フィンランドとともに入っている。なんのためのPfPだったのか。
これでは平和条約を結んでも何の役にも立たないように見える。
いま、ウクライナはよく持ちこたえている。きっとどこかの国が支援しているのだろう。トルコはウクライナに軍事ドローンを提供している。トルコ政府は、これは軍事支援でなく、民間の取引だ言うが。ドイツ政府はウクライナに軍事支援すると言っていたが、どうなっているのだろうか。
しかし、なんとしても、ロシアの戦車や装甲車が、車列を組んで、ウクライナの大地を我が物顔に進むのは止めたい。また、軍事ヘリコプターや戦闘機がウクライナの上空を飛ぶのを止めたい。
日本のメディアは、避難民のための「人道回廊」を評価しているが、プーチンを嫌いな人はウクライナを去れ、残ってロシア軍と戦う者には、もっと強力な兵器で皆殺しにすると言っているだけである。きょうBBCでロシアの外相の演説を聞いたが、ゼレンスキー大統領を犯罪人だとののしっていたから、捕らえてロシアの公判で死刑にするのだろう。
世界はウクライナを見殺しにして良いはずはない。
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