猫じじいのブログ

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新型コロナ、打つ手なしの緊急事態宣言解除に、祈るのみ

2021-03-21 22:15:24 | 新型コロナウイルス


きょうで、2回目の緊急事態宣言を首相の菅義偉が解除した。解除理由はよくわからない。

政府によれば、これまで、飲食店の時間短縮を中心に、ピンポイントで行った対策が大きな成果を上げたから解除するという。しかしながら、感染者数には横ばい、あるいは微増の傾向が見られ、人出が増加している地域もあり、変異株の広がりもあることから、リバウンドが懸念されているという。

懸念があるのに、どうして、緊急事態宣言を解除するのだろう。

本当の解除の理由は、これ以上緊急事態宣言を続けても、新規感染者数が減少しないからだと囁かれている。

実際、首都1都3県では、解除前から人出が増えている。そして、東京都ではリバウンドが始まっている。春で人の動きが激しくなる中で、これから感染者の急増を覚悟しなければならないだろう。

政府が出した、解除後の対策は、つぎの5点からなる。

 第1に、引き続き対策の中心となる飲食を通じた感染防止、
 第2に、変異株に関する監視体制の強化、
 第3に、感染拡大の予兆をつかむための戦略的な検査の実施、
 第4に、安全・迅速なワクチン接種、
 第5に、次の感染拡大に備えた医療体制の強化。

「飲食を通じた感染防止」というが、実際には、時短を緩めることが打ち出されている。恋人を求める若者が町をさまようぐらいなら大目にみるが、私は、家庭持ちが外で飲む必要があるのか、と思う。ただ、若者も、昔より卒業や入学のバカ騒ぎが派手になっている、と思う。着物で町を闊歩する若者をみると、バカかと思ってしまう。

菅義偉にも、「国民はこれまでよく我慢した」などと国民に媚びるのではなく、やるべき対策をやれと言いたい。

「変異株に関する監視体制を強化」して政府が何をしたいのか、わからない。感染した者のうち、変異株が何パーセントかを調べたからと言って、それだけでは、感染対策にならない。変異株の感染者は自宅待機でなく、隔離するであれば、感染者全員に変異株の検査をしなければならない。全数調査は可能で、PCR検査の試薬を変えればよいだけである。そして、無症状者にも検査の網をかけなければ成果がでないだろう。

「予兆をつかむための戦略的な検査の実施」の意味がわからない。集中的に検査をするための地域や業種のピンポイントのことなら、「予兆をつかむ」という表現にならない。

恐れるのは、逆にPCR検査の規模を少なくして感染者数を減らそうと考えている者が政府内部にいるのではないか。

「安全・迅速なワクチン接種」というが、意味ある数のワクチン接種が行われるのに、今年いっぱいかかり、解除後の実質的な対策とはならない。それより、医学知識のある医療従事者の試験的ワクチン接種の実施でなぜ副作用が出たのか、私は疑問に思う。接種の同調圧力が強かったのではないか。また事前の問診がいい加減だったのではないか。私には政府がこの件について何も反省していないように思える。

「次の感染拡大に備えた医療体制の強化」というが、具体的な戦略があるのか、あるなら国民に説明すべきである。単なる役人の空約束であってはならない。

特措法、感染症法を改正し、厳罰化したが、罰則を伴う命令は、この間、出されなかった。菅政権は新型コロナに感染してもたいしたことがない、普通の風邪と同じだと見ているように思える。たとえ、それがその通りとしても、感染爆発を起こせば多くの人が死に、また、医療を圧迫して、関連死を引き起こす。

これからくる4月5月の第4波が小規模なもので終わることを祈るしかない。


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