コミュニケーション力が欲しいと息子に責めたてられると、私が小学生のとき見たミュージカル映画『オズの魔法使い』を、いつも思い出す
それは、竜巻に家 (house) ごと「オズの国」へ吹き飛ばされた少女ドロシーが、うち(home) にかえるため、大魔法使いに会い、悪い魔女を倒す冒険物語だ。
ドロシーは、途中で、自分は賢くないと悩むカカシと、自分は優しい心がないと悩むブリキ男と、自分は勇気がないと悩むライオンと出会う。彼らは、大魔法使いオズに会って願いことを言うと、悪い魔法使いを倒したら、と言われる。4人は、助け合って、ついに悪い魔女を倒す。
ドロシーは自分をうちに返して、カカシは自分を賢くして、ブリキは自分に優しい心を、ライオンは自分に勇気をくださいとオズに言うと、ニセの魔法使いであるオズは、あなたがたの願いはすでにかなえられている、カカシは充分に賢く、ブリキは充分に優しく、ライオンは充分に勇気がある、と告げる。
最後にドロシーだが、良い魔女に教えられて、「おうちほど素晴らしところがない」という呪文を唱えると、目が覚めて「おうち(home) 」にいる。その枕元に、近所のカカシにそっくりの農夫、ブリキ男にそっくりの農夫、ライオンにそっくりの農夫がいて、ドロシーの意識が戻ったことをみんなで喜んでくれた。
人は色々と能力がないと悩むものである。悩んでいるうちに能力がついてくる。けれど、自分でそれに気づくことはむずかしく、適切な人に適切に告知される必要がある。
人は色々と能力がないと悩むものである。悩んでいるうちに能力がついてくる。けれど、自分でそれに気づくことはむずかしく、適切な人に適切に告知される必要がある。
コミュニケーション力とプレゼンテーション力とは違う。相手が共感する心を持っていないと、コミュニケーションは続かない。相手に通じなかったからといって、くじけないように。
私と対話しているあなたには、すでに充分なコミュニケーション力がある。