この3日間、安倍晋三はじめ日本の官僚や財界人は、異様に、ドナルド・トランプ大統領に卑屈になっていた。首相たる安倍晋三が卑屈であれば、官僚も財界人も彼にならうしかない。
大相撲観戦も、1千万円以上を使って、升席をとりはらい、高級ソファーを持ち込み、自動販売機を止め、座布団投げも禁じたが、トランプ大統領に喜んでもらえない。
安倍晋三は何のために卑屈になっているのか。私が思うに、一所懸命、がんばったが、日米交渉はだめだったという、ポーズをしたいためだろう。
以前も、安倍晋三は、財界人をひきつれて、原発や新幹線を売りに、全世界をまわって、契約を勝ち取ったかのように、みせたが、その結果は、原発メーカや新幹線メーカにとって採算の合わない取引であり、すべて、ご破算になっている。
安倍晋三は、外交で、一貫して、選挙目当てのポーズをするため、失敗続きである。相手側からみれば、原則がなく、屈しやすく見えるからだろう。失敗を尻ぬぐうのは国民である。
安倍晋三は、国民を、だまされやすい生き物と、バカにしているのだろう。
しかし、安倍晋三が選挙のことしか考えないのと同じく、トランプだって、おもてなしを日本政府の降伏のサインと読み取り、より強圧的に、自分の選挙に有利な譲歩を求めるだけである。
安倍晋三は、日本の農民を見捨て、トランプの中国たたきに加担すれば、トヨタを救えると考えているかもしれない。本当にそうなのか。トランプは卑屈な交渉人により譲歩を求めるだろう。
頭が空っぽの安倍晋三は、電通の提案に従い、ポーズをとっているだけなのに、誰も怒らない。そして、日本のあちこちに、あっけらかんと笑っている安倍晋三のポスターが飾られている。
トランプのようなビジネスマンタイプの政治家が大統領のとき、安倍晋三が日本の首相であったことは、日米両国民の友好にとって、とても不幸だ。