すでに半世紀以上に亘って、日本の母親たちは大事な我が子を、良い大学に入学させて、大企業に入社させたいとの虚仮の一念で、我が子たちを育て教育してきた。また未婚女性が望む結婚相手も同様の思考を辿り続けている。お陰で若い男性たちも、同様の価値観に被われてしまい、日本中が金太郎飴人間で蔓延してしまったのである。
これだけならまだ良いのだが、最近では不況や高学歴化により、すでに大企業では人手過剰に陥り、どこの企業でも新学卒の雇用を極力抑制する傾向が続き、巷では就職出来ない若者たちが溢れ返っている。ところが中小企業では、募集してもなかなか良い人材が集まらないという、矛盾の循環のような状況が続いていたのである。
ところが最近になって、中小企業を希望する学生たちが急激に増加し始めたという。やっと若い人たちもわかってくれたか。と思うと同時に少し明るくなり始めた就職展望にほっと胸を撫で下ろすという心境に浸っている。もちろん中小企業ならどこでも良いと言う訳ではない。やはり将来に希望と夢が持てる会社でなくてはいけないのは言うまでもないことである。
もはや最近では、上場会社が簡単に倒産する時代に突入してしまった。大企業だからといって定年まで無事に勤務出来る保障はなくなってしまった。そのうえ仕事はつまらないし、つきあいや残業ばかりで、自分の自由時間を持てないし、独自の個性も価値観も持てず、金太郎飴的価値観の中で埋もれてしまうのが関の山。つまらない出世競争に明け暮れて、挙句の果は壊れた人形のようになり、ポイ捨てされておしまいという人生を辿ることもある。
一方中小企業では、若くとも重要な仕事を任せてもらえるし、自分の個性や実力を思う存分に発揮できることが多い。またつまらない法令等に縛られることも少ないので、自分流のやり方で仕事の効率アップを図り、残業ゼロを達成することも可能である。
そして余った時間を自分の好きなことに使うことも出来るようになるかもしれない。さらに実力さえあれば、若くともどんどん出世し、将来自分で起業することも可能となる。ただしやる気のない人には、中小企業は向かない、いやもちろんそんな人間は大企業でも通用しないし、仕事以外でも大成することはないだろう。
とにかく、まずは良い中小企業に入社して、真剣に勉強し実務をしっかりと覚えることである。また勉強と言っても、本を読んだりセミナーに参加するだけではなく、尊敬出来る先輩や上司を見つけて、暫くはその人の行動を真似するということも必要である。
最後に良い中小企業の見分け方だが、その中小企業が行っている事業内容や技術に将来性があるということがひとつ。もうひとつは、そこの社長の人格や価値観が素晴らしいかどうかである。だから一方的に面接を受けるだけではなく、自分もその会社の社長を面接する位の気持ちを持って面接に挑もうではないか。
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