経理・経理・経理マンの巣窟

大・中・小あらゆる企業で経理実務経験約40年の蔵研人が、本音で語る新感覚の読み物風の経理ノウハウブログです

人工知能と経理業務

2018-01-12 13:28:45 | ひとりごと

 人工知能(AI)が大きく進化するきっかけを創ったのは、チェス・将棋・囲碁などの盤上ゲームへの活用だったのではないだろうか。だがこの件については過去に本ブログで報告済の通り、既に人間の能力の限界を遥かに凌駕してしまった。つまりこの分野でのさらなるAI研究は無意味、と言うよりある意味で害になりかねない状況なのである。

 従って進化したAIが次に向かうのは、現実の業務や生活の中で直接役に立つ分野でなくてはならないだろう。もちろんあらゆる業界で、進化し続けているAIの役割を検討し、実際の業務に活用している例もあるようだ。
 そのいくつかを挙げると、概ね次のようなものがある。

①画像解析技術により、通行人、対向車、標識などを識別し、自動車の自動運転技術に応用
②また画像解析技術を利用し、画像を見てその状況を言葉にして説明する技術
③医師よりも正確に疾患を診断する技術
④言葉を聞き取り、議事録を作る技術
⑤僅かな音の違いを聞き分けて、機械の不調などを察知する技術
⑥相手の話に合わせて会話する技術
⑦小説を書いたり、作曲したり、絵を描いたりする芸術的な分野の技術

 まあこれらはまだ開発途上のものも多く、前述した盤上ゲームのように究極的な完成品には至っていないのだが、多分時間が全てを解決してくれるはずであり、そう長く待つこともないであろう。
 ただ私がAIの応用に一番望んでいるのは、何と言っても完全な自動翻訳なのだが、これは実に古くてかつ新しい問題でもある。この自動翻訳器を完璧なものに仕上げるためには、上述した音声認識技術の更なる向上が必要なことは言うまでもないだろう。

 さてその自動翻訳器よりもっと楽に完成出来そうなのが、経理の分野でのAI活用である。決算短信・有価証券報告書・営業報告書などは、その気になれば簡単にAI化出来そうな気がする。ただ自動翻訳器のような全人類的な大需要には遥かに及ばないし、全世界の決算報告スタイルが統一されないていないのもネックなのではないだろうか。

 それにしてもである、深層学習(deep learning)を駆使した人工知能の登場から、AIは飛躍的な進化を遂げていることは間違いない。さらには自己学習機能を伴っているため、放っておいてもAIはどんどん自己学習して猛スピードで進化を続けてゆくのである。
 そしていつかは鉄腕アトムのような優秀なロボットが生まれて、人間がやるべき仕事がほとんどなくなったとき、我々はどうやって生きてゆけば良いのだろうか。それも併せて考えて行かねばならない日がくるのも、そんなに遠い日ではないのかもしれない。

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新年明けましておめでとうございます。

2018-01-01 11:16:09 | ようこそ

 昨年は総選挙で自民党が大勝、と言うよりも野党総崩れで長期安倍政権が継続することになりました。その安倍政権は『忖度』という流行語を産み出したものの、特に国民にとって画期的に有意義な政策を創出した訳ではありません。それにも拘わらず相変わらず自民党政権が圧倒的な支持を続けているのは、一にも二にも野党がだらしなさ過ぎて、北朝鮮等の脅威に対処出来る術を全く持たないからではないでしょうか。

 最早国内情勢だけでは、経済も安定しなければ、心安らぐ平和な人生も送ることが出来ません。嫌な世の中になったものですが、だからと言って宇宙の果てまで逃げ続けることも叶わないのです。
 そんな先の見えない不安定な時代に遭遇したことは、非常に残念であります。そんな悲しい状況下ではありますが、決して希望を失わずに前向きに生きてゆくしか我々に残された道はありません。

 さて話は全く変わりますが、当ブログも、いつの間にか開設以来6年を超えてしまいました。これほど長期間に亘ってこのようなブログを運営出来るとは、全く考えてもいませんでしたが、これはひとえに熱心な読者の方々のお蔭だと感謝しております。
 
 管理人の蔵研人は7年前に現役を引退し、かつ書き溜めていた原稿も底をつき、頻繁に記事を掲載することが難しくなりました。最近ではやっと10日に一本掲載という瀕死的な有様。その間に何度も当ブログの閉鎖を考えましたが、熱心な読者の方々による多くのアクセスに支えられ、なんとか今日まで生き延びている状況でございます。

 このような状態ではありますが、皆様のご支援が続いている限りは、なんとか当ブログを継続して行きたいと考えておりますので、本年もよろしくお願い申し上げます。

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