去る6月1日に新杉田駅で、無人運転のシーサイドラインが逆走事故を起こしてから既に4日経過しているのだが、いまだに再開しておらず、通勤客などがため息を漏らしながら代行バスの大行列に並んでいるという。安全のため事故調査に時間を要しているのだと思うのだが、代行バスは限界に達しており、こちらのほうで大混乱や別の事故が起こりかねない。無人運転が原因なのだから、とりあえず有人で間引き運転くらいはできないのだろうか。
また東日本大震災の東京電力の言い訳からか、いつも大事故が起きると「想定外」という言葉が独り歩きしてしまうのは困りものである。そもそもコンピューターが不具合を起こすのは日常茶飯事であり、無人運転させるためには、あらゆる不具合に対処できるようにプログラミングしておくべきではないだろうか。
従って想定外などと能天気な言い訳が通用するのは、「車両が空を飛ぶとか、宇宙人に攻撃された場合」など非現実的で対処しようのない事態が起きた時だけと考えよう。だからそれ以外の突発事象については「全て起こりえる不具合」として、事故時の対処方法をプログラムに織り込まなくては、怖くて無人電車などに乗れるはずがないのだ。
JRなどでは、現在研究している将来の車両無人化計画に大幅な影響を落としたと報じている。この事故で大怪我をした方、通勤に困っているサラリーマン諸氏には大変気の毒であるが、一方でJRなどの無人化計画が今後慎重に進められ、結果的に大惨事が防止されることになれば、不幸中の幸いだったと考えられないこともないだろう。
評:蔵研人
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