政府は75歳以上の患者が外来診療で支払う窓口負担割合を1割から2割に引き上げる方向性を示した。これは2022年から団塊の世代が75歳になり、医療費が増加するためだと言う。
やれやれまたまた団塊の世代いじめが始まったか・・・。実際の戦争は経験していないものの、受験戦争に結婚戦争さらには出世戦争を経て、老後は年金を大幅に減額されてシルバーシートにも座れない。人数が多いというだけで、いつも団塊の世代は貧乏くじを引いているのだ。
だが現状の1割負担を2割負担に増額しないと、健康保険制度を維持するために保険料を値上げすることなる。それでは余り病院に行かず、一生懸命働いている若い人たちに申し訳ないではないか。
そして世代間の不公平感が増幅してしまうので、2割負担はやむを得ないだろう。・・・と納得しかけていたのだが、朝刊をよく読むと、ななな・なんと団塊の世代より年上の人たちは、従来通り1割負担のままなのだというのだ。つまり厳密には『75歳以上2割負担』ではなく『2022年以降に75歳になる人だけが、永遠に1割負担に移行できないという制度』なのである。
これでは団塊の世代より上の世代だけが優遇されるという『世代間不平等そのもの』ではないか!!!。たぶん選挙対策のための既得権益留保政策なのだと思うが、こうした分かり難い時代遅れで不平等な発想はもうやめて欲しい。もっとシンプルに年齢とは関係なく、基本的に全国民3割負担(1割負担は全廃)だが、年間所得が低い人(例えば100万円程度以下・・・年金のみの生活者程度)は2割負担としたら如何なものであろうか。
作:蔵研人
★下記の2つのバナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ! またこのブログ記事が役立った又は面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。