経理・経理・経理マンの巣窟

大・中・小あらゆる企業で経理実務経験約40年の蔵研人が、本音で語る新感覚の読み物風の経理ノウハウブログです

名目倒れのリフィル処方箋

2022-05-05 20:55:22 | 経済ニュース編

 2022年4月から「リファイル処方箋制度」が導入されると聞いて、久々にグッドニュースだと大喜びしたものだが、残念ながら糠喜びに終わってしまった。と言うのも私のかかりつけの医師たちが、この制度を全く実施する気がないからである。

 さて本格的な嘆き節をぶちまける前に、まずこの「リファイル処方箋制度」について簡単に説明しておきたい。
 従来通常の処方箋は、医師が決めた日数分の薬を一度だけもらえるものだったのだが、リファイル処方箋では定められた一定期間内、回数内であれば、同じ処方箋で医師の診察なしに繰り返し薬をもらうことが出来るようになったのである。
 具体的に言えば、慢性疾患の治療薬で30日分処方、3回までリフィル可能となり、1回の受診で最大3回まで処方薬を受け取ることができるという制度なのだ。もちろんこのリファイル処方箋導入の狙いは、「患者の通院回数及び窓口負担額の減少」と「医療機関の混雑緩和」、「医療保険費の抑制」だと考えられる。

 まるで良いこと尽くめの制度なのだが、この制度を好ましく思わない者がいた。それは何を隠そうこの制度の鍵を握っている開業医たちだ。つまりこの制度が順調に機能してしまうと、いままで薬をもらいに通っていた患者の来院回数が1/3になってしまい、再診料と処方料収入が激減してしまうからである。

 ところで、私が慢性的疾患で最低月1回通っている医療機関は、心臓疾患の「循環器内科」、高脂血症の「内科」、慢性的腱鞘炎の「整形外科」、副鼻腔炎の「耳鼻科」などだが、これらの医師たちにリファイル処方箋を要求したところ、全員がうちでは扱っていないとの回答。その理由は1か月以上診察なしで薬を出すのは安全性の見地からよくないという、もっともらしい言い訳が大半だった。ただ一人だけ正直な医師が、収入減らしきことを仄めかしていたが…。

 だがそんなことはこの制度を創るときに散々討議され、政府が問題なしと判断して施行したのではなかったのか。そもそも海外ではとっくの昔に、アメリカ、イギリス、オーストラリア、フランス等多くの先進国で導入されているし、国によっては1年間有効のものも存在しているのだ。日本ではたった3か月間だけだし、体調が良くなければ3か月経たなくても自主的に診察に行くのにね…。

 つまり開業医でリファイル処方箋が機能しない原因は、「発行の有無が医師の判断に任されている」ことにある。それは日本では相変わらず医師会の政治力が強力であり、いまだ薬剤師の社会的地位や職務範囲が弱いことに起因しているのかもしれない。

 それにしても、やっと導入した国際的かつ合理的な「リファイル処方箋制度」なのに、開業医たちの利益保守のために、このまま永遠に葬られてしまって良いのだろうか。この状況を政府がいち早く察知し改善しなければ、日本ではいつまで経っても、医療機関の大混雑と医療費の増加が抑えられないだろう。

蔵研人

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なぜ日本の金利は上がらないのか

2022-04-12 17:33:53 | 経済ニュース編

 だいぶ前から米国の金利は上昇しているのに、相変わらず我が国の金利は上昇する気配が全くない。そのために国際資金は金利の高いドルへとシフトし、円相場は6年10か月ぶりの円安水準で推移しているのである。

 しかしこんな状況下にあっても、日銀が一向に腰を上げないのはなぜだろうか。そもそもアベノミクスでは、インフレ率2%という目標を掲げ、それを達成するために「量的・質的金融緩和」とともに、新規に国債を発行する財政出動も行ってきた。本来なら国債を新たに発行すると、国債の価格は下落して金利は上昇するはずである。ところが「量的・質的金融緩和」により、日銀が国債を買い取る量が増え国債価格が上昇し、結果的に金利下落状況が続いている仕組みなのだという。

 ところがここにきて、急激な円安に加え原油高やウクライナ戦争の影響により、食料品をはじめとする値上げのオンパレードが始めっている。その値上げ率は2%を遥かに凌駕しているはずだから、インフレ率2%は完璧にクリアしてしまうだろう。それでも日銀は全くもって頑として金利を上げようとはしないようだ。もしこのまま放置しておけば、円安だけではなく急激なインフレ大波が押し寄せ、さらに物価は急上昇し、預貯金は実質半減してしまうかもしれない。

 それでも日銀は何も手を打たず、相変わらず馬鹿の一つ覚えの様に「量的・質的金融緩和」を続けるつもりなのだろうか。この原因の最たる理由は、一説によると、黒田総裁が現在の物価上昇率の高まりは持続的なものではないと判断し、金融政策の変更は全く考えていないためらしい。また自身の任期中は2%の物価目標が安定的に達成でき、かつ景気が回復し賃上げされるまでは、このまま緩和を貫き続けるだろうとも囁かれている。やれやれ黒田総裁の意地と面子のために、多くの国民が犠牲にならなくてはいけないのだろうか。

 円安と言えばかつては、輸出の多い自動車産業などの利益が増加するという常識が大手を振ってのし歩いていた。だが昨今では海外からの部品調達をドル建てにして為替リスクをヘッジしている企業が多いため、円安イコール輸出産業のぼろ儲けには繋がらなくなっている。
 それよりも食品をはじめとする生活必需品やその原材料は、かなりの部分を輸入に頼っているため円安が続くと、すぐに物価の上昇に繋がってしまうのだ。従ってほんの一部の企業の利益確保のため、国民全体が痛めつけられてしまうことになる訳である。
 
 またかつては、100万円預金すれば最高で約8万円程度の利子がもらえた時代も存在した。だが現在では2千円にも満たない、もし普通預金なら10円とほとんどゼロ利子状態なのだ。「もういい加減勘弁してくれ、もう少しまっとうな利子に戻して欲しい」だがこんな悲しい叫びも、黒田総裁の任期が終了する来年4月までは、絶対に届かないであろう。

作:蔵研人

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元号の由来

2022-03-24 22:24:14 | 一口メモ

 明治、大正、昭和、平成、令和と天皇が変わるたびに元号が変化し、経過年数などの置き換え計算が面倒でたまらない。もっとも現在西暦を使わないのは、お役所などの行政機関だけになりつつある。もちろん歴史的な経緯のある元号自体を廃止しろとは言わないが、いい加減社会生活上の暦は西暦に統一しても良いのではないだろうか。

 さてこの日本で元号が使われるようになったのは7世紀なかごろで、最初の元号は「大化」と定められている。これは大化の改新で天皇を中心とする律令体制が確立されたことを記念して定められたらしい。その後令和の現在まで248個の元号が使われてきたが、もともと元号を変えるタイミングは、天皇の即位とは無関係に定められていたという。

 具体的には、天変地変などの不幸が続いたり、逆に美しい雲が現れたり珍しい星が見つかっためでたいとき、気分一新のために頻繁に改元されていたようだ。ちなみに天皇の即位に合わせて改元するようになったのは、明治時代に岩倉具視の提案によって「一世一元」が制度化され、それ以降ずっとそれが順守されているからである。

作:蔵研人

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東日本大震災から11年

2022-03-11 11:14:22 | ひとりごと

 あの忘れられない「東日本大震災」からいつの間にか11年経過してしまった。あっという間の11年であるが、少しずつその記憶が薄れてしまうのはやむを得ないのだろうか。だが毎年3月11日を迎えると、いやでもあの日の悲惨な記憶が蘇ってくる。そして気の毒な犠牲者の方々を追悼し、黙とうを捧げることだけは忘れない。


 2011年3月11日の午後2時46分ごろ、東北沖でマグニチュード9.0の巨大地震が発生し、東北や関東の沿岸に高さ10メートルを超える津波が押し寄せていた。そんなことも全く知らない私は、池袋にあるヒューマックスシネマという、ビルの8階にある映画館で、のんびりと『英国王のスピーチ』という映画を観ていたのである。

 ところが突然映画館全体が大きく揺れ始めた。そのうち収まるだろうとタカをくくっていたのだが、一向に揺れが収まらない。
 だんだん不安になってきたので、急いで席を立ち出口へと向かった。すると次々と逃げ出す人が増えてくるではないか。廊下に出ると更に激しい揺れが起こってきた。それで思わず壁の近くの床にへたりこんでしまったのである。
 たぶんこのビルは崩壊するに違いない。私は今日ここで死ぬのだろうか。もの凄い恐怖感と絶望感が襲いかかってくる。死神が私を呼んでいるぞ! もうだめだと覚悟を決めると、少し揺れが穏やかになってきた。

 そのときになって、やっと従業員が非常口の扉を開けてくれた。8階から非常階段を下りながら、思わずニューヨーク9.11の光景を思い出してしまったのは決して私だけではなかっただろう。
 やっと地上に降り立ってホッとしたが、その後も余震が続き電車は全て止っている。ケータイは使えないし、公衆電話は長蛇の列だ。それでも30分位並んで家に電話したが応答音さえない。まさか、まさか家が崩壊してしまったのだろうか。不安・不安・不安でかなり心が折れてしまった。そのうえデパートをはじめとして全てのビルがシャッターを下ろし始めたのだ。外は季節外れの木枯らしが、ピューピューと吹きすさんでいるではないか。

 そのうえJRも私鉄も全く動く気配がないし、現情報も今後の対応も教えてくれないどころか、駅の地下通路も封鎖すると言うのだ。公共機関からは何の通報も連絡もない。このまま路上で凍りつくしかないのだろうか…。
 少なくとも新宿まで戻りたい。だがバスもタクシーも超大行列で、明日まで待っても乗れそうもない状況だ。それで仕方なく明治通りを新宿へ向って歩くことにした。皆考えることは一緒で、狭い歩道は歩行者で超混雑しているではないか。

 ビルの上からの落下物に注意しながら、やっと新宿に着いたのは池袋を出て約1時間15分後であった。
 京王線と小田急線をあてにしていたのだが、両線とも復旧は夜中の12時頃となるらしい。まだまだ時間がだいぶあるので都庁まで歩いて暖をとることにした。都庁はかなり空いていて、ゆっくり腰かけて休むことが出来た。…と思う間もなく、いつの間にか次々と人々が押し寄せてきて、配給されているダンボールの争奪戦になってしまった。

 2時間ほど休んでいると、TVで京王線が動き始めたと放送しているではないか。
 すぐに立ち上がり新宿駅に向かった。さすが京王線だ。地下鉄以外では一番速い復旧である。だから京王線が大好きなのだ。バンザイ京王線!かくして家に着いたのは1時半。電話の反応がなかったのは停電のためだったらしい。お疲れ様でした…。


 まさに地獄のフライデーだったが、東北地方の方々が受けた傷跡に比べればほんのかすり傷にもならない。だがこの体験を教訓にして、今後は個人・企業・行政・国の全てが一体となり日本を再生して行かねばならないだろう。いずれにせよ東日本大震災ばかりは、絶対に他人事とは思えない。最大の被害を受けた東北地方の方々には、本日も心の底からお悔やみ申し上げる次第である。

作:蔵研人

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疑惑だらけの北京五輪

2022-02-16 11:34:33 | ひとりごと

 今回の北京五輪ほど不可解な判定や審査が続出している五輪はないだろう。
 まず何と言っても誰が観ても酷かったのが、スピードスケートで中国が有利になる判定がいくつもあったということ。なにしろ中国選手は何をしてもお咎めなしで、他国の選手には厳し過ぎる判定が多かった。これはIOCの中国に対する忖度なのであろうか。

 さらにスキージャンプ混合での高梨沙羅ちゃん達に対する、未だかつてないレベルでの厳しい「スーツ規格違反」による失格。またスノーボード・パラレル大回転での竹内智香選手への進路妨害による失格宣言。
 そしてスノーボード男子ハーフパイプ決勝で、平野歩夢選手が行った2本目の完璧演技に対する余りにも低い採点。その他にもいくつか納得できない判定があったが、なんと言っても極め付きは、あの女子フィギアスケートの金メダル候補であるROCのカミラ・ワリエワ選手のドーピング疑惑である。結局彼女が16歳未満だという理由で、今のところお咎めなし状態が続いている。

 それにしても、何という五輪なのだろうか。まだまだこれからも怪しい判定や審査が出てくる可能性は否めない。いずれにせよ五輪に拘わらず、今後もスポーツ界で奇妙な判定がまかり通るかもしれないと考えると、スポーツを観ること自体がばかばかしくなるだろう。
 従ってそうした疑惑を解消するためにも、これを機にスポーツの判定はAIに任せたらどうだろうか。すでに将棋や囲碁においては人間を遥かに超えているし、外科手術などに於いても人間以上の正確さを発揮している。
 そんな最新技術を会得したAIなのだから、スポーツの判定などお茶の子さいさいではないだろうか。それに判定速度もあっという間なので、観客や選手のストレスも生じない。もちろん一台のAIではなく複数のAIを駆使すれば、プログラム改変等のインチキも避けられるし、万一故障した際のフォローにもなるはずである。まあ当面の間は人間の審判も並行して活躍できるようにしても良いが、あくまでも主審はAIであり、人間は副審としての役割となるだろう。

作:蔵研人

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飛ぶ鳥跡を濁さず

2022-01-16 16:51:43 | たそがれ経理マン編

 子供のころ、通っていた塾を勝手に辞めてしまい、父親に諭されたこのことわざをいまだに忘れない。その意味するところは、立ち去る者は、自分のいた場所を汚れたままにせず、綺麗にしてから行くものだという戒めであり、引き際は綺麗であるべきということである。

 これを現代サラリーマンに具体的にあてはめると、退職するときは会社の悪口を言ったり、社長や仲間たちと喧嘩して辞めてはいけない。後任者に引継ぎをきちっと終えて、後々辞めた会社に遊びに来れるくらいの清々しい気分で退職しようではないか。と言うようなことであろう。

 さて10回以上転職を繰り返した私であるが、残念ながら亡父の教えを忘れ一度だけ「飛ぶ鳥跡を濁した」ことがある。それもなんと、人生で初めて就職した会社を退職した時だった。
 まず返品工場という配属先が気に入らなかった。それで世間知らずで鼻っ柱だけが強かった私は、同じ部署の先輩と揉めた挙句、いきなり退職願いを提出してしまった。さらにせっかくなだめてくれた人事係長にも文句の言い放題。意地を張ったまま、入社後僅か3か月でこの会社を辞めてしまったのである。

 せっかく業界第一位の優良会社に就職したのにと、母に泣きつかれたがもう後の祭りだった。そしてその罰だと言うかのように地獄の日々が待っていた。
 それからは毎日が職安通いと、朝日新聞の求人欄を舐めるような毎日が続いた。職安でいつも目に付くのは自衛隊の求人ばかり、当時は自衛隊に入隊希望すると、送迎車が来ると言われたほど隊員が不足していたようだ。
 また新聞の求人も工員とかパチンコ屋の店員と言ったものが多く、事務系の募集をしているのは中小企業ばかり。大企業は新卒しか相手にしなかったのである。

 そんなある日、中堅の優良会社の総務部に内定が決まったのだが、突然内定取り消しの電話があった。がっかりして元気をなくした私を見た母が、その会社に電話をかけて無理矢理内定取り消しの理由を聞いた。理由は簡単だ。3か月で辞めた会社の人事係長に、私の退職理由を聞いたからだった。
 やはり…「飛ぶ鳥跡を濁さず」を守らなかったからである。さてその後の「運よく再就職するまでの棘の道」については割愛させてもらうが、凝りもせずさらに何度も転職を繰り返すことになる。だがそれからは、少なくとも「飛ぶ鳥跡を濁さず」の教えだけは守り続けたつもりでいる。

作:蔵研人

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新卒の配属先など

2021-11-27 12:10:05 | サラリーマンは魔術師

 例外はあるものの、おおむね新卒者たちは自ら配属先を決めることは出来ない。もし配属先を新卒者の希望通りに割り振っていたら、同じ部署に多くの者が偏ってしまうからである。多分文系なら聞こえが良く仕事が楽そうな、企画室とか総務部とか人事部に集中してしまうだろう。
 またいまどき商業高校卒でもないので、同系統である経理部には誰も希望しないかもしれない。堅苦しいし難しそうなイメージがあるしね…。ただ逆に言えば希望者の少ない経理部を希望すれば、営業などに回されずに事務職につける可能性があるだろう。

 まあそれはそれとして、では誰が新卒者の配属先を決めるのだろうか。多くの会社は新入社員研修が終わるころに、第三希望位までの配属希望を取るようだ。この希望と本人の性格や特技などを考慮しつつ人事部と各部署の代表者が、緊急度や将来のローテーションなどを踏まえて配属先を決めるのが常識である。もちろん会社によっては、役員のコネやワンマン社長の鶴の一声で決まってしまう場合もあるかもしれない。
 
 ただ一番困るのが、最初から出世させる目的の者に、「唾をつけておく」風習が残っていることである。この選ばれた数人のエリートたちは、希望部署も含めて会社のあらゆる部署を経験させられることになる。これが会社や本人にとって良いか悪いかは別稿で述べるとして、少なくとも彼等以外の者にとっては迷惑千万以外の何物でものない。

 なぜなら新卒時の配属に影響するだけではなく、将来このエリートたちの「転勤連鎖」に巻き込まれてしまう可能性があるからだ。つまり一人が転勤すれば、その部署は人が増えるため誰かを放出しなければならない。だがその放出される人物が、転勤者(エリート)の元居た職場に不適切であれば、別の職場に編入させることになる。
 となると、またその編入させた職場から誰か一人を、別の職場に放出することになる。こんな具合に一人の転勤が10人の転勤を生み出してしまった例もあるのだ。

 さらにエリートたちは、仕事を覚える前にまた転勤となるため余り戦力にならない。そしてエリートたちを配属された部署の他社員たちの負担が増える、という悪循環を生むことになる。またそのエリート全員が出世するわけではない。だから出世しなかった元エリートたちは、将来「仕事のできない困ったおじさん」として社内を浮遊するお邪魔虫になってしまうのである。

作:蔵研人

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与野党のバラマキ合戦

2021-10-14 13:56:29 | 経済ニュース編

 財務省の矢野康治事務次官が文芸春秋誌に寄稿した記事で、新型コロナウイルスの経済対策にまつわる政策論争を「バラマキ合戦」と批判し、このままでは国家財政が破綻する可能性があると訴えた。

 現職の事務次官による意見表明は異例であり、早速マスコミを巻き込んで議論の渦になっている。私はまだその文章は読んではいないものの、「よくやってくれた実に勇気ある発言だ」と拍手を送りたい心境である。

 これに対して野党や自民党内部からは「政治は国民の声を受け止めるものだ、困っている人を助けないのはばかげた話だ」などと猛烈な批判が飛び出し、「矢野氏を更迭すべし」とする声も聞こえ始めていると言う。だがよく考えてみよう、本当に国民はそれほど金の亡者で単純な人ばかりなのだろうか。
 誰だってただで金を貰うのは嬉しいが、それは余程困っている人か、まだ自活できていない未成年たちの発想であろう。普通の大人なら「ただほど高いものはなし」ということわざ通り、財源の裏付けのないバラマキはブーメランのごとく必ず災難が舞い戻ってくることを知っている。

 そもそも与野党の「一律10万円バラマキ」は、今回の選挙対策であることが見え見えではないか。つまり本当に困っている人には10万円ではなく100万円支給しても良いのだが、それでは対象人数が少な過ぎて選挙で票を集められないからである。
 それにしても1年前にも同じようなことをやって、本当に困っている人にはなかなか金が回らず、大部分の困っていない人々たちは貯金しただけ、という事実を忘れてしまったのだろうか。いずれにせよ選挙対策つまり自分の利益以外は全く興味がなく、政策能力ゼロの政治家たちの多いことか。同じ日本人として悲しくてやり切れない。

 困っている人を助けることは重要だが、政府は「本当に困っている人の定義」と「素早く支給する方法」を早急に検討すべきだ。また何度も言うようだが「一律10万円支給」のようなバラマキだけは絶対に避けて欲しい。
 岸田首相は前年に「困っている人にだけ30万円支給」という政府案を、突如謀反を起こす素振りを見せた公明党のバラマキ政策によって潰されている。そして信用を失墜、頼りなさも露呈し、もう少しで政治家生命も失うところだった。
 もはやその恨みは忘れていまい!。だがもし今回もお人好しおじさんを演じ、前回と同じ轍を踏んだならば、今度こそ「おしまい」になるかもしれない。今回こそは「本当に困っている人にだけ30万円支給」を復活してくれないだろうか。

作:蔵研人

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スマホの時代

2021-10-02 20:52:11 | ひとりごと

 つい最近までケータイと言っていたものが、いつの間にかスマホと呼ばれるようになってしまった。そして従来ケータイと言われていたものは、「ガラケー」と呼ばれて、もう中古市場でしか手に入らない。ただお年寄りなどが使っている簡単ケータイと称するものは、外見こそガラケーそっくりなのだが、実は基本的な構造がスマホと同じなので「ガラホ」と呼ばれている。
 いずれにせよ今のままの二重構造では効率が良くない。従って数年先には通信の仕組みそのものが一本化され、全てがスマホ方式に切り替わるはずだ。まあ前振りはこのくらいにして、そろそろ本題に入ろうか…。

 今や全世界中がスマホ一色に塗りつぶされてしまったようだ。韓国映画などを観ていると、ホームレス寸前の貧しい人たちさえも、「飯は食わねどスマホ放さず」状態なのである。そして誰も彼もが一日中スマホいじりに専念している。もちろん我が国でも、電車の中ではスマホいじりが90%、昔のように新聞や本を読んでいる人はほとんど見かけなくなった。
 また同僚とランチを食べているときはもちろん、上司と食事をしているときでさえ、スマホの画面から目を離さない。場合によっては恋人同士がナニをしているときでさえ、決してスマホを離さないようである。
 さらには企業や国もスマホを利用した決済システムや証明書などを構築し始めている。なにしろスマホ・スマホのオンパレードで、スマホがないと生きてゆけない、スマホを持っていない奴は相手にしない的な方向へ、どんどん追いやられていくような気がする。

 さてスマホ・スマホと大騒ぎするが、そもそもスマホとは一体何なのだろうか。簡単に言えばOSがiOSやAndroidの「超小型パソコン」いうことになる。
 また無料アプリにしろ、電話にしろ、Lineにしろ、決してスマホの専売特許ではなくパソコンでも同じことが出来る。パソコンを使いこなしている人から見れば、どうしてスマホ・スマホと大騒ぎするのか疑問に感じるはずだ。
 すなわちパソコンにはスマホ以上の機能があるのだが、これほどスマホ・スマホと騒ぐのは、パソコンを使っていない人や、使いこなしていない人がいかに多いかを証明したに過ぎないのである。

 ただ万能のパソコンでも、スマホの「携帯性」にだけはかなわない。またその携帯性こそがスマホのすべてなのだ。それだけは誰が何と言おうとスマホの勝ちである。
 しかしながら逆に言えば、もともとパソコンを使っていて、通勤もなくほとんど出かけない年配者にとっては余りメリットがないことになる。家でパソコンをいじっていればスマホと同じことが出来るし、通信料が実質無料で済むからである。
 もちろんスマホ料金をガラケー並みに抑えてくれれば、パソコンであろうとガラケーであろうとスマホであろうとどうでもよいのだ。また年配者の多くは、スマホ機能のほんの一部しか使わない。
 だからこそ通信キャリアには、是非とも月1000円以下の「年寄り専用スマホプラン」も創ってもらいたい。その実現があってこそ、まさに「完全スマホ時代」の幕開けが到来するのである。

作:蔵研人

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仕事をしない偉い人たち

2021-09-15 14:49:07 | 経済ニュース編

 自民党総裁選が近づき、菅総理が出馬断念をした途端に、堰を切ったように総裁立候補者が手を挙げはじめた。この雪崩現象は、従来のままだと来る総選挙には勝てないと怯えた若手議員たちの見えざる反乱なのかもしれない。

 金と地盤だけで能力のない二世議員や、当選回数だけで閣僚に選ばれるが、官僚の書いた紙きれを読み上げることしか能のない年配議員たち。こんなことを果てしなく続けているから、いつまでたっても日本の政治家は三流だと罵られてしまうのである。
 インターネットもなく閉鎖的だが、平和で時の流れがゆったりとして、国際的成長ののりしろがたっぷりと余っていた時代なら、それでも何とかなったのだろう。だが最早とりまく国際情勢は無視できず、かつ天災や病魔に溢れ混沌としたこの時代には、もうそんな暢気で平和ボケした政治家は通用しないはずである。

 …といいつつも、地盤や利権を握った年寄りたちは、いつまでもそれを握りしめて離さないし、手放すとしても自分の息子や娘に譲るだけである。それが二世・三世議員の続出に繋がっていることは、誰にでも分かっている現実ではないか。だからいつまで経っても真に能力のある政治家が生まれてこないのだ。

 このような現象は決して政治の世界だけではなく、ビジネスの世界においても似たようなところがある。同族会社はもちろんのこと、上場会社でもオーナー会社と呼ばれる会社では、二世・三世・四世が歴代社長の座を独占している。
 まあその問題は後日に譲るとして、「官僚の書いた紙きれを読み上げることしか能のない年配議員」同様、ボンボン社長の意見に諂うだけの役員たちの多いこと。さらにそんな役員たちに揉み手を擦るだけで、仕事をしない上司にはさらに腹が立つ。無論彼らは仕事をしないというより、出来ないと言ったほうが正しいだろう。
 
 もしかするとこの現象は、仕事を覚えるよりゴマを擦ったほうが簡単だし、かつ出世できた古き良き時代の名残なのかもしれない。そして彼等は部下に酒を飲ますことだけが、自分の仕事だと勘違いしていたようだ。もちろん部下とのコミュニケーションは必要だが、それだけが仕事じゃないだろう。もう時代は素早く変遷しているのだ。

 まあそうは言っても、仕事は全て部下に任せても、困ったときは相談に乗ったり、庇ってくれる上司もいる。また同じく仕事はしないが、性格が良く出世欲もなく、毒にも薬にもならない上司もギリギリ許してやろう。

 だが部下の仕事の成果は全て自分の手柄にして、部下の失敗責任は全て部下に擦り付ける。そして言うことを聞かない部下はサッサと切り捨ててしまう、という悪代官のような上司だけは絶対に許せない。
 ところで私自身は、この三通りの上司に仕えたことがある。また彼等はいずれも役員まで昇り詰めたのだが、一番出世したのが「悪代官」だったという悲しく残念な現実であった。

作:蔵研人

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