経理・経理・経理マンの巣窟

大・中・小あらゆる企業で経理実務経験約40年の蔵研人が、本音で語る新感覚の読み物風の経理ノウハウブログです

悪名高いWindows8を使ってみた

2013-02-26 15:11:42 | ひとりごと

  現在新しいWindowsPCを買えば、否応なしに新OSのWindows8がプレインストールされている。だがこのWindows8が曲者で、従来のPC画面や操作方法が大幅に刷新されてしまったため、巷ではかなり評判が悪いのだ。そのため逆に旧OSのWindows7の人気が沸騰しているという。しかしながら理科系ど素人の私には、わざわざプレインストールされている新OSを削除してまで、旧OSへの入れ替え作業などはやってられない。だからこの際、つべこべ言わずにWindows8に馴染むしかなかったのである。

  ではなぜそれほどまでにWindows8は評判が悪いのか。その一番の原因は、PCを立ちあげた時に表示される「メトロUI」と呼ばれるスタート画面である。従来(Windows7まで)のWindowsPCでは、立ち上げ時にデスクトップ画面が表示され、コントロールパネルや終了ボタンがスタートボタンの中に収納されていた。ところがWindows8では、まず「メトロUI」という、大きなタイルが敷き詰められた画面が表示され、その中にデスクトップ画面へのボタンが用意されているのだ。つまりデスクトップ画面に行くまでにワンクッション工程が増えてしまったわけである。そのうえデスクトップ画面からは、スタートボタンが消滅してしまっているではないか。したがって終了する方法がわからないのだ。

 こんな具合だから、もうそれだけで嫌気がさしてしまうのに、さらに「メトロUI」の使い方がよく分からないし、従来標準装備されていたソリティアなどのゲームも見当たらない。とまあイライラが続いてストレスが溜まってしまうのだ。本来簡単な操作にするつもりで作ったWindows8のはずが、タッチパネル方式を意識し過ぎたために、従来からのPCユーザーにとっては、返って複雑怪奇な代物になってしまったのである。こんな風評が全世界を駆け巡り、本格的にデビューする前からWindows8は使い辛いOSというレッテルが張られてしまったようである。

 Windows8を使い始めて10日間、まだ100%理解したわけではないが、その特徴は次の二つに大きく分類されるのではないだろうか。
1.タッチパネル方式を前提としたため、上記に述べたスタート画面の大幅刷新と操作方法に大幅変更が加えられた
2.スカイドライブというデーター保管場所、ストアと呼ばれるソフトウェアの提供場所、メールが基本的にwebメールとなる(Windows7からライブメールとして登場)などなど、クラウドコンピューティング(インターネットをベースとしたコンピュータの利用形態)に切り替えた
 この二つの大きな特徴こそ、Windows8が使い辛いと悪名を博してしまった最大原因でもあるのだが、じっと辛抱して使い続けていれば、だんだん違和感も減少してゆくはずである。そうなれば今度はWindows8で追加改良された良い面だけが浮き彫りになってくるだろう。あとはもう、それまで使い続けていく根性があるかないかの問題かもしれない。とは言っても、イライラが治まらない人のために、ストレス解消のヒントを箇条書きにしておこう。

 PC立ち上げ時に、旧OS(win7 winXPなど選択可能)のデスクトップ画面を表示させ、かつスタートボタンも復活させるフリーソフトがある。(下記URL参照)
http://dnki.co.jp/system/joomla_1_0_xx/joomla_1_0_15JP_Stable/content/view/145/1/

 従来のスタートボタンが「メトロUI」となり、デスクトップ画面は、その中のアプリの一つになっただけと、柔軟に思考回路を切り替えることである。そうすれば腹も立たない。

 「メトロUI」のタイルに表示されている既定のアプリに拘らず、自分の好きなアプリをピン留めして入れ替え作業をし、自分流の分かりやすい画面にカスタマイズすれば良い。またタスクバーにピン留めすることにより、メモ帳、メールやコントロールパネルなど良く使用するアプリを前面に表示することが出来る。

 まあ、とにかくあとは「習うより慣れよ」で、毎日パソコンに接していれば、自然とWindows8とも仲良くなれるのではないかと楽観視している今日この頃である。

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3年の転勤で浦島太郎になる

2013-02-22 09:43:51 | たそがれ経理マン編

 今から25年前のことである。静岡での三年間の転勤生活が突然終了してしまった。本社で税務を担当していた者が退職してしまったからである。そんなわけで数少ない税務経験者の私が、東京の本社経理部に呼び戻されたというわけである。せっかく慣れ親しんだ田舎生活ではあったが、家族は東京に戻れるということで大喜びだったし、私自身も係長に昇進というオマケ付きで、意気揚々として新社屋に衣替えした本社に出勤した。ところが本社の状況は社屋のリニューアルだけではなく、人の心の中までもが一変しており、なんだか浦島太郎になってしまったような気がしたものである。

 旧社屋時代は各部が個別の部屋に収まっていたのだが、新社屋ではワンフロアーに全ての管理部門がオープンに配置され、かつてのゆったりとした家族的な雰囲気は喪失してしまった。またバブルの煽りを受けたのか、新入女子社員の全員が四大卒となっていたのだ。
 そして最近社長がタバコを辞めたせいか、役員全員がそれに右へならえをしてしまい、勤務中にタバコを吸う者が誰もいなくなってしまったのである。では社内禁煙になったのかといえば、まだそうではないという。事実下のフロアーにある営業部では、半数以上の人が、自席でプカプカと美味そうにタバコを吸っているではないか。

 それに比べると社長室のある管理フロアーには、灰皿の在庫もないのだ。これは一体どうなってしまったのだろうか。あとでわかったのだが、管理部門に配属された四大卒の女子新入社員たちが革命を起こし、灰皿を隠してしまったというのだ。ただしお客さんがどうしても吸いたい時にだけ、応接室に灰皿を持ってくるという仕組みになってしまったらしい。
 頭にきた浦島太郎の私は、紙コップに水を入れて灰皿代わりとし、たったひとり自席で思い切りタバコを吸い始めた。するとその瞬間に、あちらこちらの女性たちが、一斉にゴホンゴホンと咳払いをし始めたからたまらない。これにはさすがの私も参ってしまった。それでそれからは、タバコが吸いたくなったら、営業フロアーに降りて行かせざるを得なかったのである。余談だが皮肉なことに、これが普段余り付き合いのない営業部との接点となり、後に仕事の面でも多いに役立つことになったのであった。

 さて三年前に旧本社にいた時は、もちろんタバコを吸っても誰も嫌な顔などしなかった。それどころか、朝は女性たちが全員の机の上を雑巾がけしていたし、10時と3時には必ずお茶とお菓子が出たものだ。今考えると天国のような状況であったのだが、それがわずか3年の間に地獄に落ちてしまったのだ。もちろん女性たちから見れば全く逆なのだと思うのだが、浦島太郎になってしまった私には、しばらくはなかなか馴染めない雰囲気が続いたものである。
 だが人間の対応能力というものは、恐ろしいというのか悲しいというのか、いつの間にかそんな環境にも慣れ、以前のような女性蔑視の状況こそ問題だったのだと、当たり前に考えるようになってしまうから不思議である。そしていつの間にか、もうそんな環境で仕事をした経験がある者たちは、50代以上の人たちだけになってしまった。もうあと20年も経てば、昭和の歴史の断片として密やかに語り継がれてゆくだけなのだろうか。

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普通のサラリーマンでも相続税の心配をする人が増える

2013-02-19 13:17:33 | 経済ニュース編

 平成25年1月29日に税制改正大綱が閣議決定され、相続税法が大幅に手直しされたことを知っているサラリーマンは余り多くないはずである。今までは一般のサラリーマンたちには、相続税などはほとんど縁がなかったのだが、今回の改正でかなりのサラリーマンにもその影響が及んでくるのである。
 
 つまり、従来5000万円十法定相続人X1000万円だった基礎控除額が40%減となり、3000万円十法定相続人X600万円となってしまうからである。
 この大改正により、たとえば妻と子供2人を持つ平均的サラリーマンなどが死亡したとすると、4800万円を超える財産については、相続税が課せられるということなのだ。従来これが8000万円までは、課税されなかったわけであり、ほとんどのサラリーマンたちが相続税なんかには無関係だった。ところが4800万円となると、大企業のサラリーマンで部長程度の経験があり、貯蓄に熱心な人なら、ほとんどが対象になってしまうだろう。

 この改正法が実際に適用されるのは、平成27年1月1日以後に相続又は遺贈により取得する財産からであり、併せて最高税率も50%から55%に引き上げられることになっている。皆さんが消費税増税・増税と叫んでいる隙に、また別の面での大増税が仕組まれていたわけである。
 国民には余り嬉しくない税法改正だが、この改正をビッグビジネスと考えて、すでに着々と準備を進めている人たちもいる。それは税理士さんたちと、パソコンのソフトハウスの人たちではないだろうか。
 

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パソコンの進化についてゆくのも一苦労

2013-02-13 11:12:00 | ひとりごと

 最近、新しいパソコンを購入した。我が家のパソコンは、27年前にNECのPC-8001mkIISRを購入してから、これで8台目になる。と言っても現在8台所有しているわけではないので、別の言い方をすれば新しいパソコンは8代目ということになるのである。
 その8代目のスペックを簡単にまとめると次のとおりで、現状ではほぼ最高レベルに近いスペックなのだ。
 OS:Windows 8、CPU:Core i7、メモリー:16GB、HDD:3TB、ブルーレイディスクドライブ

 これで約12万円なのだから、パソコンも安くなったものである。27年前に、25万円の大枚を叩いて初めて買ったPC-8001mkIISRのスペックと比較すると、メモリーだけでも25万倍もあり、そのほか当時では考えられなかった機能がてんこ盛りなのである。とてもじゃないがもう「別物」であり、同じ土俵では比較の対象にもならない。また当時会社で研修の一環として、NECの我孫子工場に見学に行ったのだが、そこで当時使っていた最先端のスーパーコンピューターでさえ、現在のパソコンには遥かに及ばなかったのだ。

 それだけ進化し続けているパソコンであるが、このために新製品に買い換えたときは、その進化した機能を使いこなすための知識の習得と、従来のパソコンからのデーターやアプリケーションの引き継ぎに、膨大な時間と労力が必要になってしまったのである。
 我が家では、リビングと書斎にそれぞれパソコンを配備しているため、最低でも常時2台以上のパソコンを保持している。またリビングのパソコンよりも、書斎のパソコンのスペックのほうを高めにしているため、リビングのパソコンのほうが先に陳腐化し、買い替え時期が早くなってしまう。

 それで去年はリビングにあったWindows xp仕様のパソコンを、Windows 7仕様の新しいパソコンに買い換えている。その時は2週間以上かけ、かなり苦労をしながらデーターやアプリケーションの引き継ぎなどを行ったものである。もちろん今回も新しいパソコンの環境整備を行うために四苦八苦したものの、僅か3日間ですべての整備を終了することができたのは、去年の大苦労の賜物であろう。だが画期的に仕様の変わった新OSであるWindows 8に関しては、まだまだ圧倒的に理解が足りない状況である。これからさらにこの馴染みのないOSと付き合ってゆかねばならないのが辛いが、「習うより慣れよ」とも言うし、なんとか頑張ってチャレンジしてゆきたいと思う。

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会計帳簿類の法的保存期間を知っているかい

2013-02-08 11:29:17 | 達人経理マンへの道

 いまさらではあるが、初心に戻って『会計帳簿類の法的保存期間』について簡単にまとめておこう。
1.会社法 
 株式会社は、会計帳簿の閉鎖時から10年間、その会計帳簿及びその事業に関する重要資料を保存しなくてはならない(第432条2)
 株式会社は、計算書類を作成した時から10年間、当該計算書類及び付属明細書を保存しなければならない(第435条4)
 会計帳簿と事業に関する重要資料の具体的明示はないのだが、一般的には次のものと解釈される。
 1)会計帳簿とは
 総勘定元帳、仕訳帳(会計伝票)、現金出納帳、預金出納帳、売掛金元帳、買掛金元帳、固定資産台帳、売上明細帳、仕入明細帳
 2)事業に関する重要資料とは 
 企業により異なるが、稟議書・取締役会議事録・重要な契約書などを指すものと思われる
 3)計算書類とは
 貸借対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書および個別注記表
       
2.法人税法  
 青色申告の承認を受けている会社等は、、下記の帳簿書類を備え付けてこれにその取引を記録して、当該帳簿書類を事業年度終了日の翌日から2ヵ月後(注1)から7年間、納税地において保存しなければならない (法人税法第126条第1項)。
 上記の具体的な解釈については、法人税施行規則第54・59条第1~4項、別表22に記載されているがこれを簡単にまとめると、次の通りとなる。
 1) 仕訳帳、総勘定元帳、現金出納帳、預金出納帳、受取・支払手形記入帳、売掛金元帳、買掛金元帳、貸付金元帳、借入金元帳、有価証券台帳、固定資産台帳、売上帳、仕入帳、経費帳等
 2)棚卸表、貸借対照表及び損益計算書並びに決算に関して作成されたその他の書類 
 3)注文書、契約書、送り状、領収書、見積書その他これらに準ずる書類及び自己の作成したこれらの書類でその写しのあるものはその写し
 注1) 確定申告書の提出期限の延長の特例を受けている場合は延長期間を加算する(原則3ヶ月後)
 注2) 上記3)の書類のうち、帳簿代用書類、契約書、契約の申込書、預貯金の入出金・口座開設又は解約に際して作成された書類、為替取引に際して作成された書類、現金の入出金・支払手段の授受に際して作成された書類、請求書、支払のために提示された手形又は小切手、棚卸資産の引渡しに際して作成された書類等以外の書類(法人税法施行規則第59条第3項の表の第1号の上欄に揚げる書類を定める件)。
 注3) 一定の基準を満たすマイクロフィルムリーダ又はマイクロフィルムリーダプリンタを設置し、当該書類を撮影し一定の要件を満たすマイクロフィルムを、当該マイクロフィルムに撮影された当該書類を検索することができる措置を講じて保存する方法による。(法人税法施行規則第59条第5項に規定する保存の方法と定める件)。

3.永久保存したい書類       
 法的には保存期間が定められているものの、事業継続のため永久保存したい重要な書類がある。
 例としては、営業報告書、有価証券報告書、税務申告書、定款、登記関連書類、免許関連書類、不動産関連書類、その他重要な契約書・申請願・届出書などが挙げられる。

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永年勤続者に支給する旅行費用

2013-02-04 16:55:03 | 達人経理マンへの道

  従業員の個人的な旅行費用を会社が負担すれば、通常は現物給与とされて個人に対して給与課税が行われるのだが、永年にわたって勤務している従業員に対しては、下記の条件を満たしていれば課税しなくても良いことになっている。

(1) その人の勤続年数や地位などに照らして、社会一般的にみて相当な金額以内であること。
(2) 勤続年数がおおむね10年以上である人を対象としていること。
(3) 同じ人を2回以上表彰する場合には、前に表彰したときからおおむね5年以上の間隔があいていること。

 以上のようなことは、大企業の人事担当者や経理マンなら、だいたい承知していることであろう。ところが以上の条件を満たしていても、時々突発的に例外的な事情が発生することがあるからやっかいである。例えば次のような事例である。

20年表彰を頂き、同時に会社の規程に従って20万円以内の旅行計画を立て、旅行会社に代金の20万円を支払いったのですが、出発前日に父親が急逝した為、急遽旅行を中止し、旅行会社にキャンセル費として10万円支払いました。
 さてこれから、再度旅行を計画するつもりなのですが、今回の旅行は予算を10万円以内として、前回のキャンセル料と合算して、20万円を会社に請求することは出来るでしょうか。

 と言ったような事例である。もちろん支給するかしないかの判断は会社側で行うのだが、ここでは税務上の取扱いについてだけを述べておきたい。
 さてこのような事例についての基本通達などは見当たらないので、某税務署の源泉税担当部署の責任者に問い合わせたところ、下記のような回答をもらったので参考にされたい。

当初から旅行に行く予定であり、永年勤続表彰が終わっていること、旅行券の手配をしていたことと、父親の急逝というやむを得ない事情があったことの事由により旅行に行けなかったということなので、キャンセル料10万円については、源泉税課税はしないこととします。
 また、規定内で改めて旅行を実施した場合も非課税となります。但し今回旅行をせずに、キャンセル料以外の10万円を現金で支給する場合は、給与課税されるので注意してください。

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柔道界のセクハラとパワハラ

2013-02-01 18:42:07 | 経済ニュース編

 最近になって柔道を始めとする日本のスポーツ界で、暴力やセクハラ事件が相次いで発覚しているが、スポーツ界の倫理感覚はだいぶ遅れているよね。またこれらの事件はたぶん氷山の一角であり、今まで柔道界などでは当たり前のように行われていたのだろう。そして何と言っても、今までこれらの古い慣習が表に出なかったこと自体が、柔道界などが化石化していた証といえよう。

 ちなみに私は中学のときに柔道部に所属していたのだが、決まった部室がなかったため、いつも畳を敷いたり片付けたりするのは一年生であり、一年生が汗びっしょりになって働いているのに、先輩たちは椅子に腰掛けてアイスキャンデーを食べていた。そして理由もなくクラブ活動を休むと、先輩たちに囲まれてパンチの雨あられだった。

 私の生家は和菓子屋を営んでいたため、家業を手伝うために時々クラブ活動を休んだのだが、奇跡的に先輩たちに殴られることはなかった。それは主将をしていた先輩が、私の近隣に住んでいて、私の家の事情を知っていたからに他ならない。また柔道部の中では、主将の次に強かった私に一目置いていたのかもしれない。だがリンチは受けなかったものの、私より弱かった同期生が選ばれるのに、私は一度も地区大会などには出場させてもらえなかった。

 今になって考えると、こんな差別も、ある種のいじめではなかったろうかと思う。当然気の強かった私は面白くないので、この柔道部を辞めてしまった。この時も家業のせいにしたため、リンチを食うことはなかったが、もし本音を吐いて辞めていたら、たぶんボコボコにされていただろう。
 こうしたバカな行動は、大昔の中学生たちの浅はかさだったのだと思っていたのだが、いまだに大の大人が同じような行動をとっていたとは・・・、驚きを通り越して悲しくなってしまった。まさにこの業界では、完全に時間が止っていたんだね。
 

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