経理・経理・経理マンの巣窟

大・中・小あらゆる企業で経理実務経験約40年の蔵研人が、本音で語る新感覚の読み物風の経理ノウハウブログです

消費税毎年1%ずつ増税は大迷惑だ

2013-08-26 09:55:30 | 経済ニュース編


 内閣官房参与の本田悦朗氏は、景気の現状に関し「見掛けほど足腰は強くない」と指摘し、消費税率引き上げは景気への影響を抑えるため、5年間にわたり毎年1%ずつ実施するべきだと主張しているようである。
 だがこれは現場と実務を全く知らない、世間知らずな学者先生の無責任な意見だと言いたい。また5年間にも亘って毎年税率変更などされたら、営業現場やシステムおよび経理部門では大混乱を引き起こすことは明白である。さらには消費者自体も間違いなく混乱するだろう。

 それに景気が経済がどうのこうのと言っても、すでに消費増税を前提とした国家予算が織り込まれている以上、いつまでもこれを先送りには出来ないし、気分だけでもアベノミクスで踊っている現在に実施しなければ、また永遠に増税は出来なくなってしまうだろう。それによる歳入不足による大混乱と、決めたことをいつまでも実行出来ないという政治に対する不信感拡大のほうが、3%増税による多少の経済混乱より遥かに膨大であろう。

 そもそも1000円の商品が、一度に1030円になることと、一年刻みで1010円、1020円、1030円になることにどれほどの違いがあるのだろうか。確かに不動産や自動車などの大物商品については、かなりの影響力があるかもしれない。だがそれらは毎日購入するものではないし、いわば贅沢品なのだからある意味仕方がないとも考えられる。それにいつまでも、不動産屋や自動車屋にばかりお愛想をふりまいてどうするのだと言いたい。いつまでも過去の既得権や方法論に拘らず、さっさと消費税率を国際水準に押し上げて、日本国自体の安定化を図って欲しいものである。

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小さく出世するより共働きのほうが得だね

2013-08-15 09:17:11 | ひとりごと

 別稿でも書いたことがあるが、私が考えているサラリーマンの出世とは、非上場会社の社長か上場会社の役員以上に登りつめることを言う。ただ非上場の社長は流行らないラーメン屋のオヤジから、上場会社の社長より何倍も給料の高い社長まで千差万別である。従ってここで言う非上場会社の社長とは給料が一流上場会社の平取役員以上の人に限定したい。
 
 この狭き門に、サラリーマンたちは殺到する訳だが、ただ真面目に仕事をしているだけでは、この過酷な出世レースを制覇することは出来ない。トップに繋がる人脈作りや、ライバルたちを蹴落とす戦略に長けていなくてはならないからである。従ってその実現のためには、多大な時間と金を浪費しなくてはならない。
 だからと言って、その投資が必ず報われるとは限らないし、うまく役員に取り立てられたとしても、せいぜい平取で終わるのが関の山かもしれないのである。
 また平取程度なら、部長や次長とそれほどの給与差のない会社が多い。そのうえ株主代表訴訟やいつでも切り捨てられるといった多大なリスクも抱えている。それにさらに上にいかない限り、せいぜい三期6年間程度の任期でさようならであろう。自分の時間と本来の意思とプライドを切り売りし、ゴルフや酒でさんざん浪費した挙句に、そんな小さな出世では全く割に合わないじゃないか。少なくとも年収は一億円を超え、何でも好き放題に行動できるオーナー社長にでもならなくてはつまらない。だがそこまでの超出世が出来る人は極僅かであり、狭き門どころか「針の穴」と言ったほうが適切だろう。

 それならば、いっそつまらん出世願望などはドブに捨てて、会社に振り回されることもなく、自分の本来の意思と時間を大切にしたほうが利口かもしれない。もちろん仕事だけはきちっとこなし、サラリーマンとして最低のマナーだけは守らなくてはならないことは言うまでもない。そうすれば少なくとも次長や部長くらいにはなれるものである。
 そして多少育児や家事を手伝っても、妻にも定年まで働いてもらえば、妻の給料だけで一億円は楽に超えるし、妻の側から見ても社会に出ることで視野が広がり、年金や退職金も入って男女の格差なく自立することが出来るのだ。あと残された最後の課題は、良い子を育て、夫婦がいつまでも健康で仲良くすることであろう。

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三年ぶりに新歌舞伎座へ行く

2013-08-07 10:42:54 | ひとりごと

 平成22年4月30日に老朽化による建て替えのため閉館していた歌舞伎座が、今年の4月に新歌舞伎座となって甦った。それまでの三年間は、新橋演舞場で歌舞伎鑑賞していたのだが、このたびやっと新歌舞伎座で歌舞伎を観ることが出来た。やはり歌舞伎は歌舞伎座で観るのが王道である。

 歴史と伝統に輝く歌舞伎座は、これまでに何度も立て直され、この新歌舞伎座は第五代目になるという。また高層ビルとの複合施設ではあるが、外観は第四代目歌舞伎座とほぼ同じで、桃山風の威風堂々としたデザインでまとめられている。

 だがいろいろな面で、現代風にアレンジされ使いやすい設計になっていた。まず地下鉄東銀座駅と歌舞伎座が地下で直接繋がったことが最大の改善点であろう。これにより、歌舞伎座前の歩道に続いていた従来の狭い階段入口が撤去され、歩道が広く使えるようになった。その代わりに、歌舞伎座地下からエスカレーターとエレベーターができ、歌舞伎座入口脇へ出るようになったため、完全なバリアフリーが実現したのである。

 また歌舞伎座地下に、弁当屋やお土産屋を配備し、さらにはトイレと喫煙室を設けたので、開場時間まではここで待機することが出来るのだ。おかげで歌舞伎座前の歩道混雑がかなり緩和されることになった。さらには耐震性が特に重視され、銀座地区の防災拠点と帰宅困難者一時避難場所としても機能するように設計されているという。まさに国の登録有形文化財に相応しく、公共的な役割も果たすような構造に改造された感がある。

 そして館内であるが、イメージ的には昔の面影を残しながらも、従来大混雑していた女子トイレの大幅増設を行い、座席の前後左右に少しゆとりを作り、従来の不満を解消しているところが心憎いではないか。また音響装置が充実して、役者のセリフがよく聞こえるようになったようである。さて肝心の舞台のほうは、従前とほとんど変わらないようだが、気のせいか舞台と客席との距離が縮まって、横幅が広くなったような気がする。

 このほか歌舞伎座タワー5階には、有料ではあるが屋上庭園を望む「歌舞伎座ギャラリー」という文化スポットも誕生している。まさに至れり尽くせりで、ほぼ完璧な新歌舞伎座であるが、地下にある女性トイレの便器が二台しかないため、常に大行列という唯一の欠点があるのが非常に残念であった。地価の高い場所なのでやむを得ないと思わないでもないのだが、せめてトイレ入口周辺に「便器が二台しかないので、お急ぎでなければ、歌舞伎座入場後に館内のトイレをご利用ください」くらいの張り紙があっても良いのではないだろうか。

 まあいずれにせよ、この新歌舞伎座は東京の新しい人気スポットととしてこれからも脚光を浴びるはずである。そして経済と文化と公共性のそれぞれを発展させてゆくことだろう。最近になって松竹株が1000円前後で高値安定しているのがその証かもしれないね。

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