ロシアのフィギュアスケート三人娘は、全員が16歳以下である。そしてあの2018年平昌五輪女王のアリーナ・ザギトワは、まだ17歳だがなんともう引退を噂されているのだ。
これほど女子フィギュアスケートの世界は極端に若返り、いや低年齢化してしまったのである。だがこの低年齢化現象は女子フィギュアスケートの世界だけに留まらない。卓球はもちろん、スポーツ以外の囲碁・将棋やカラオケまでが低年齢化に染まっているのである。
これは一体どうした訳であろうか。そもそも頭脳も含めて体力的なピークは17歳頃と言われている。ただ昔は体力が落ちても経験による技術の上澄みがものを言って、何とか若者たちの台頭を凌いできたのである。
ところが近年は指導技術の向上、インターネットや書物による技術の収集、AIや練習器具の発達などにより、従前に比べれば簡単に技術や知識の習得が可能になってしまった。そうなれば経験の差は容易に埋められ、体力知力の勝る若者に軍配があがるのは当然の理である。
さて近年はAI関連を中心に若手経営者が続々登場し、長者番付にその名を連ねるようになってしまった。またTVを観ていると、すでにコメンテーターや評論家たちには若返りの兆しが窺われる。さらに早晩は従来権威に頼っていた日本の医者や学者の世界も、欧米並みに実力ある若手の時代に塗り替えられるに違いない。
我ら経理マンの世界も、かなり前から若年化の波が押し寄せている。瞬く間に法律がドンドン変化し、ほとんどの仕事がコンピューター化された。そのうえさらに難しい「判断」等の部分さえも今後はAIの領域になってくる。またどんどん国際化されているため、少なくとも英語・中国語・日本語の三か国語の習得は必須だろう。
つまり過去の経験を生かす場はほとんど存在しなくなるのだ。となると、やはり頭が柔らかく体力・知力のある若者が俄然有利、というより若者にしかこなせないことになる。
だがその若者たちもいずれは中年になり、次の若者たちに適わなくなるのである。悲しいかな、これがこれからの経理マンいやビジネスマン全ての宿命になりそうだ。と言ってただ指をくわえてなすが儘に流されるわけにはゆかないだろう。
ではどうすればよいのか、現役を離れた私に答えは湧かない。だがこれから世の中を背負って立つ有能な若手経理マンたちなら、必ずその答えを導き出してくれるものと確信している。
作:蔵研人
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