(前回からの続きです)
●売買価格の決め方
上場企業なら市場で値段がついているので、売買価格は既に決まっているようなものである。ところが中小企業や相場のない株式の値段の付け方は簡単ではない。これらの株式の評価方法を大雑把に分けると、大きく次の二通りの評価方法が考えられる。
①現在の純資産の価値に営業権を加えた価格
②企業継続の原則を念頭に置いて、将来に亘って得られる見込みのキャッシュを、現在の価値に引き直した価格(DCF法)
理論的には企業が永続的に繁栄すると考え、DCF法による評価が適切と考えられるが、数年先の収支計画や割引率の算定が非常に困難である。従って中小企業のM&Aでは、DCF法は参考値として利用するが、純資産の価値に営業権を加えた価格で評価することが多い。
(現在の純資産の価値に営業権を加えた価格)
(DCF法による企業価値の計算)
(完)
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