夕立に遭い、早々、帰って来た。
老い耄れにしては、今日の出立は早かった。
最近、天候不順だというので、或る程度、夕立を覚悟していた・・・ それにしても、もう少しという所での夕立は忌々しい!
2時には帰る準備をした。
早々の上がりだったので、餌を纏め持ち帰って来た。 離れの濡れ縁に置くともう数匹のヘボがやって来てお強請りを始める・・・
お強請りは、朝晩、毎度のことで、yの手元にやって来るから愛着が湧く・・・
訪れたヘボちゃんに、少々、残し、他は飼育場の餌場に吊るしてやる・・・ 一番の喜びようは使い古した烏賊だ! これは、丁度食べ頃になっていて、ガっ付くヘボが多い! 特にキイジスは眼が無い!!!
こんな光景をよそ眼に通いを点検した。 何時の間にか子蜂が増えたと見え、ソコソコの通いになって来た。 野球ボールサイズだったコロニーも引っ切り無しの通いに・・・ 中でも巨大巣だったコロニーは、通いに切れ間が無くなった!!! 所謂、ブンブン通いである!
考えて見れば、もう7月も下旬! 常識的には、この位の通いが現れてもおかしくない!
動画で紹介出来ないのが惜しまれる・・・
見ていて、我家のヘボちゃん達は贅沢だ!
一番の好は、砂糖水、烏賊刺し、鶏肝、ウグイは、余程条件が良くなければガブ付いてくれない! 幾ら餌を沢山吊るしても、一度に全部は運べない! その内に痛み出す!!!
付きっ切りで、食ったら与える、食ったら与える方式が一番いいだろう・・・
だが、そんな事は出来ない! 最低、朝夕二度の給仕が望まれる・・・
先日来面白い現実に出っ化している。
朝夕、餌をお強請りしにyに纏わり付くのは当たり前だが、飛ばし時、態々、yの手元に来て、紙縒り付き肉団子をお強請りする蜂が何匹もいた! 決まり切ってyの手元にやって来る。 こんなの操っていると、本当にカワユイ!と、思う・・・
この老い耄れの手元に行けば、餌が用意してあるのだ!と・・・
ヘボの少ない今年、もう4~5回も出会った!
「 shy・・・、 the Vespula 」(続編)でも紹介したが、このような学習は、卓越した微小脳の技なのである。 多くの昆虫は、微小脳を持ち、そのキノコ体と称する領域で記憶学習する・・・ 昆虫の中でも蜂族、取り分け、蜜蜂やスズメバチは、キノコ体が発達していて、記憶学習能力が高い!
詳細は、書物に譲るとして、この学習能力がこうした餌のお強請りを生み出しているのだ!
このような行動を見ていて、本当にコイツ等に愛着を覚えてしまう!
記憶学習能力という点で、尺取り虫運搬時、ヘボちゃんが餌から逃げる事がシバシバある・・・ 「ア~~~っ、ダメだぁ~~~」と、ついつい…
長い経験で10中8~9付かせる技を生み出した。 付いた時はホッとする・・・
彼等は、自分が持ち運んでいる餌の量や質を学習しているので、この本能を逆手に使えばいい!
面白い事に、このように離れたのが付いた時、巣をゲットする事が多いから不思議だ!!!
通いは、日増しに濃厚になり、朝晩覗き込むのが、楽しくなって来た。 yの所にも、切れ間なく通う巣が幾つも出現し始めた!!!
8月に入るとブンブン丸だろう・・・