『 ヘボのアルバム 』

“ヘボ”ちゃんをこよなく愛する蜂狂さんとのコミュウニケーションの場です・・・

     『 “コバクロスズメバチ”?とは??? 』

2010-03-03 17:18:58 | Weblog
              


アライさんから「コバクロスズメバチ」についての解説を!!!と、言う御下命があった・・・
そうだよねぇ~~~、こんな名前のスズメバチなんて聞いた事もない人が多いだろう? 昨日のブログで「矢作(やはぎ)新聞」に載っていた内容を紹介してみたが、この程度では説明不足だろう? 
説明不足? 何処かで聞いた事があるような言葉だ!!! そうだ、「政治と金!」・・・      冷やかしでもないが…   

「スズメバチ」は、大型「スズメバチ」:Vespa と「クロスズメバチ」:Vespula に大分類される。 Vespa は、また、機会があったら、別途、紹介するとして、ここでは Vespula に絞ろう。
Vespula の事を地方地方で呼び方こそ違え、「スガレ」「ヘボ」「ジスガリ」「地蜂」「タカブ」等と呼んでいる。 甲州、飛騨、東濃、三河辺りでは「ヘボ」と呼び、信州では、「地蜂」「スガレ」ジスガリ」等と呼んでいる。
yは、信州っぺ、諏訪人、悪餓鬼の頃から「ジスガリ」と呼んでいた・・・

「クロスズメバチ」族には、
  1.クロスズメバチ(ピン、ピンコロ等と言う人もいる)
  2.シダクロスズメバチ(軍)
  3.キオビクロスズメバチ(キイジス、キイバチ等と呼ぶ人もいる)
  4.ツヤクロスズメバチ                     の4種類が居る。
これらを総称して、「ヘボ」「スガレ」「ジスガリ」「地蜂」という・・・
これ等1、2、3、4には、よくよく見ると若干の地域個体差がある・・・ この地域個体差は小さい事であるが、1、2、3を詳細に観察すると、何タイプか居る事が判る!!!
yの知る範囲では、

  1.クロスズメバチ
     ①.「ピン・ピン」:複眼の上の白い斑紋が三角形。錨型の鼻紋が切れている。羽音が甲高い。性質が神経質(オッチョコチョイ)。低くチョロチョロ草叢を這うように飛ぶ。コロニーは、極々、小さい。
     ②.「ピン・軍」:外見は似ているが、餌に結構食らい付き、高度飛行を取る。比較的大きいコロニーを作る。「ヘボ」の仲間で一番人懐こい!気性も結構荒い。

  2.シダクロスズメバチ
     ③.「軍・ピン」:複眼の上の白い斑紋が(月型~)ナイキ印(マーク)。錨鼻紋が口まで達するものが多い。羽音は低い。性質は鷹揚。そこそこの飛びはするが、コロニーをそれほど大きくしない。精々2kg止まり!
     ④.「軍・軍」:「軍・ピン」と体形は似ているが、羽音に張りがあり、響くような低温の響き。性質は、更に、鷹揚!(紙縒り等全然気にしない)。飛びは、樹上20~30m地点を長距離飛ぶ。体に黒光りの艶がある。
       巣から出た働き蜂は70~80度の垂直飛行を採る。何より、コロニーを超巨大巣:4~5kgにする。

という、違いがある。これを10年近く前提唱してきた。(多くの蜂狂は、誰しも、経験的に知っていたであろう?)
ドクちゃんも、この違いは知っていて、特に、④、に目を付けていた・・・
yは、金さえあれば、DNA鑑定と解剖などで分析したいと思っていたが、出来ずにいた・・・
ドクちゃんは、博士号を採る前後、大阪大学で医学部の教授にDNA鑑定を依頼し③と④の違いを学術的に明確にしたという・・・ 事もあろうに、yの名をとり、「コバクロスズメバチ」と呼びたいと言い出し、今では、この手の“ヘボ”を岐阜、愛知の特定の蜂狂さんは、「コバクロ」と呼んでいる・・・ ドクちゃんは、この蜂の飛翔力に目を付けているが、翅が、若干、長いという・・・

yは、外観上の特徴を具体的には言えないが、見れば解り、③と④の違いを自分なりきに理解している。 何より違うのは、晩秋の飛翔を見れば一目瞭然である。当然、超鷹揚で、餌の運び方は、全く違う。食いっぷりがいい!!!これが巣を巨大巣にしている秘訣だろう・・・
    惚れ惚れする“ヘボ”だ!!!!!    


参考までに、yのTopページの顔写真は、「コバクロ」のもが多い!!! 女王蜂の体が一回り大きいのも特徴だろう…
 

     『 ドクちゃんからの一報・・・ 』

2010-03-03 00:08:57 | Weblog
              


今日、ドクちゃんからの一報が届いた…  
それは、2/19付けの「矢作新報」と、「Phyllotaxis]という何かを企てている写真の寄せ集め集だった。
新聞:「矢作新報」に目を通すと、そこには、昨日、カキコした延長路線の記事がビッシリと載っていた。 見出しは、「密集飼育で寄生虫蔓延の恐れ」として、住宅地で10巣以上の飼育を諫めた内容だった。 そして、案の定、足助同様、明日川町でも“ヘボ”で「村興し
事業」を企画している記事だった。 今年度の“ヘボ”の出荷目標は、300kgだという・・・ 既に購入業者も決まっていて、そこに出掛けると「ヘボすき焼き」が食べられると言う・・・先にカキコしてきた「ヘボ丼」と対をなす『食の文化』を広めようとするものである。
この軍団は、「コバクロ研究会」と称して、153名が名を連ね、足助、稲武、旭、下山地区のメンバーで構成されると言う。代表:内藤一成さん、河合喜親副代表、原田孝彦事務局長、アドバイザー:安藤登美夫博士。
実に広い範囲の軍団で、しかも、大世帯である。

そして、「コバクロ」の解説が載っていた。
「コバクロスズメバチ」:
“ヘボ”の一種「シダクロスズメバチ」の中の1タイプ。DNA鑑定で新種と言える違いがあることを発見したのは安藤登美夫博士。
このタイプがあることを以前から提唱していた小林さん(松本市)の名を取り名付けられた。翅が長く飛翔力に優れていると言う。
因みに、
ドクちゃん、このDNA鑑定に200万円も掛り、自分で負担したと言う・・・     

A-4、6枚の写真セットが、入っている「Phyllotaxis」なる資料が何を意味しているのか、ボンクラ頭の老い耄れには解読出来なかった・・・     
何となく、「自然との共生」を意味しているのでは?と、直感した・・・