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ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

障害者に定年まで仕事を

2012年05月11日 02時14分12秒 | 障害者の自立
◆岐阜・光陽福祉会に就労支援センター
 障害者が18歳から定年退職を迎えるまで働ける就労支援に、岐阜市の一般社団法人「光陽福祉会」が今春から本格的に乗り出した。まずは経営者に障害者雇用への理解を深めてもらおうと、実習の受け入れ先を増やす取り組みを進める。


◆実習受け入れ先を開拓
 国の助成金が出る間だけ障害者を雇ったり、出社しても昼前には帰宅させたり。障害児の学童保育などをする光陽福祉会の菊池利哉会長(36)は、こういう職場を目の当たりにしてきた。「障害者の法定雇用率は数字合わせでしかない」と嘆く。
 障害者が生涯働けて「自立」できることをめざす「就労支援センター光陽」は、岐阜市北西部に3月完成した新社屋(約150平方メートル)にある。職業実習で適性をみる「就労移行支援」と、金銭管理やコミュニケーション能力を学びながら就労につなげる「就労継続支援(B型)」の2事業を展開。現在、10~30代の計8人が参加する。
 「確認をお願いします」「はい、いいですよ」「ありがとうございます」
 市内にあるアパレル業者の作業場に実習生が出かけ、ポロシャツの胸に企業ロゴを刺繍(し・しゅう)する実習があった。参加者の1人が専用ミシンを操作し、業者の担当者に確認を求めた。別の机では、3人の実習生がポロシャツを畳んで袋に入れる作業をしていた。
 担当者は「覚えるのも早いし、作業の集中力も2時間、3時間と続くようになった。十分に働いてくれるのではないか」と期待する。慣れてくれば、仕事量も増やしていくという。
 菊池さんは、企業に出かけることが実習生にとって刺激になると指摘する。「いろいろな人と触れ合うことで、社会人として必要なコミュニケーション能力が伸びる。仕事のやりがいを感じて表情も違ってくる」と説明する。
 その背景には、終身雇用の実現をめざして2009年に業務提携を結んだ豊田合成(愛知県清須市)の子会社での実績がある。自動車部品の加工をする障害者20人が働きやすい環境づくりや生活支援をした。2年間で生産性は4倍以上に向上し、不良品の発生率は60%から0・02%に減った。
 社屋には、人材派遣会社・丸八興業(名古屋市中村区)も同居する。同社は、自社のビルメンテナンス部門で2人の障害者を雇う。出口晶彦社長は「清掃の仕事が受注できれば自社で雇うこともある。適性をみながら今年度は6人程度の就労につなげたい」と話す。
 問い合わせは光陽福祉会(058・260・6663)。


ポロシャツをたたんで袋詰めする実習参加者ら=岐阜市折立野寄

2012.05.09 Wednesday2012年05月10日


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