障害者の雇用数を水増ししていた問題で、栃木県教育委員会は1日、勤務時間が基準を満たしていない職員らを計上していたことが新たに判明し、平成29年度の水増し人数は61人だったと発表した。問題発覚直後の8月には39人と発表していたが、国の要請に基づき再点検し、本人に確認するなど精査したところ判明した。障害者雇用率は1・84%。8月には水増し分を差し引いて2・36%を2・02%(法定雇用率2・2%)と訂正したが、さらに下がった。
県教委によると、県の障害者職員の名簿は、勤務時間や雇用期間などが記載されておらず、改めて調査したところ、国のガイドラインで定める週20時間未満か雇用期間が1年未満の場合は対象外とする基準を満たしていない職員が計上されていたことが分かった。身体障害者16人、精神障害者1人を計上していたという。
また、問題発覚時は、名簿の記載事項が不足している職員を調査の対象としていたが、再点検で全員に確認したところ、手帳を更新していない職員らが新たに分かった。これにより、手帳を確認せずに計上していた職員は、身体障害者が5人から8人に、精神障害者が2人から4人に増えた。
2018.10.1 産経ニュース