ゴエモンのつぶやき

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障害者「癒やし」焼き上げ NPO法人「クッキープロジェクト」代表理事・若尾明子さん

2018年10月09日 11時57分40秒 | 障害者の自立

 さいたま新都心にある県立小児医療センター二階の受付窓口の向かいに、小さな売店がある。昨年オープンした「おかし屋マーブル」だ。「プロに教わった福祉作業所が、おいしくてかわいいクッキーを作っている」。店舗を運営するNPO法人「クッキープロジェクト」(さいたま市大宮区)代表理事の若尾明子さん(44)=新座市=が笑顔で話す。

 店の一番人気は約四十種類のクッキーで、ヘアゴムなどの雑貨も並ぶ。県内各地の福祉作業所で働く障害者の手作りだ。

 小児医療センターには重い病気の子が通院、入院している。患者の子どもとクッキーや雑貨を買いに来る父母からは「診察を頑張ったご褒美ね」「家で待っているお兄ちゃんのお土産に」との声も。そんな来店者が、作業所の障害者や職員の働きがいを高めている。

 若尾さんは大学卒業後、NTTの関連企業に就職。退職後の二〇〇四年、まちづくり支援のNPO法人「ハンズオン埼玉」を仲間と設立し、活動の一つが「クッキープロジェクト」だった。「多くの福祉作業所がクッキー作りをしている。ただ、味や包装が、いまひとつの物もある。家族や知人しか買ってくれていないのでは」。そこで「誰かにプレゼントしたくなるクッキー」を合言葉に、作業所の職員らを対象に講座を始め、講師にはホテルのシェフやデザイナーらを招いた。

 大きな成果が出たのは〇八年。JR浦和駅前の「浦和コルソ」でクッキーの販売会を初めて開くと、レジに行列ができるほど人気を呼んだ。用意した二千個は二日間で売り切れた。

 間もなくプロジェクトは、ハンズオン埼玉から独立した。若尾さんは仲間と一〇年に同名の団体を設立。年一回のクッキー販売会を続けながら、ユニークな卓球大会も始めた。障害者と健常者がスリッパで卓球ボールを打ち合い、楽しみながら交流するイベントだ。

 おかし屋マーブルの出店は、小児医療センターの公募で決まった。今は約四十カ所の作業所が商品を納める。レジ打ちや商品管理の仕事はボランティアの学生や主婦のほか、作業所の障害者が加わることも。センターの患者や家族、医療スタッフ向けの売店ではあるが、電話などで大量に注文してくれる企業が増えた。

 「障害のある人もない人も『まぜこぜ』になって力を合わせれば、地域社会を豊かにできる」。おかし屋マーブルは、そんな願いを実践できる場になった。「病院外にも常設店があれば、もっと多くの人がかかわれる」。次の目標は二号店のオープンだ。 

<わかお・あきこ> 新座市在住。日本女子大卒。2016年にNPO法人「クッキープロジェクト」を設立し、代表理事に就任。17年1月、県立小児医療センター(さいたま市中央区)の院内施設として「おかし屋マーブル」を開店した。同店などについての問い合わせは、クッキープロジェクト=電048(700)3165=へ。

                    「おかし屋マーブル」の店内で売られているクッキー    「お店に来てくれた方が、少しでも元気に                   なってくれればと話す若尾さん

 2018年10月8日   東京新聞


発達障害者の就労議論 JDDネットいわて、10周年で研修会

2018年10月09日 11時42分46秒 | 障害者の自立

 発達障害児者支援のJDDnet(日本発達障害ネットワーク)いわて(藤倉良子代表)は本年度で設立10周年を迎え、7日、盛岡市三本柳のふれあいランド岩手で記念研修会を開いた。関係者ら約100人が、シンポジウムなどを通し発達障害者の就労支援について考えた。

 障害者の就労支援に取り組むチャレンジドセンター久慈の鈴木潔所長、宮古地区チャレンジド就業・生活支援センターの小林和信主任就業支援ワーカー、紫波地域障がい者基幹相談支援センターの田代拓之相談支援専門員の3人が、それぞれの経験から就労支援のポイントを語った。

 鈴木所長は「障害者は働けない」という偏見を取り除くことが重要と考え、障害者の能力を企業が見られる機会を提供。「企業から『あの子にうちにきてほしい』と言われる関係を目指している」と取り組みを紹介した。

障害者就労支援に取り組む県内の関係者が事例を紹介したシンポジウム

2018.10.08        47NEWS


登別の河上さんが全国障害者スポーツ大会で2度目出場

2018年10月09日 10時53分35秒 | 障害者の自立

 登別市若山町在住の河上源さん(26)が13~15日、福井県坂井市の三国運動公園陸上競技場で開かれる第18回全国障害者スポーツ大会にフライングディスク選手として出場する。同大会への出場は2012年(平成24年)以来2度目。優勝めざして日々練習に打ち込んでいる。

 フライングディスクは、円盤を投げ、飛距離などを競うスポーツ。単純なルールだが、より遠くに飛ばすには頭を使う奥が深いスポーツだ。

 河上さんとフライングディスクとの出合いは2006年。所属する室蘭・登別・伊達の障害者と親でつくる「ひまわりクラブ」のレクリエーションのために訪れた施設で体験したのがきっかけだ。「これなら楽しくできる」と練習を重ねて腕を磨き、数多くの大会に出場してきた。

 今大会に向けて、同クラブの活動「フライングディスク教室」のほか、両親を“コーチ”に川上公園(登別市桜木町)で週3回、仕事後に自主練習に励んできた。「より遠く飛ばすために腕の振り方などを両親に教わります。良い結果を出せたときがうれしい。練習は全然苦になりません」と笑う。

 全国の強豪が集まる大会では、投げた円盤が輪をくぐった回数を競うアキュラシーと飛距離を競うディスタンスの2種目ある。「今までのアドバイスをしっかり踏まえて、自己ベストを出せるように励みたい」と意気込みを語った。

 

【写真=優勝めざして練習に打ち込む河上さん

毎日新聞          2018年10月8日


「利用時の危険増した」 JR筑豊線無人化で

2018年10月09日 10時38分33秒 | 障害者の自立

視覚障害者

 昨春無人化されたJR筑豊線で通勤する視覚障害者の栗田陽子さん(47)=福岡県中間市=が7日、北九州市八幡西区のコムシティで開かれた障害者向けのイベントに参加し、無人化で「利用時の危険が増した」と主張した。そのうえで「多くの人の声掛けが私たちの移動を支えてくれる」と、市民の介助の必要性を訴えた。

 全盲の栗田さんはしんきゅうマッサージ師で、無人化された若松-新入(直方市)間のうち、中間-鞍手を盲導犬同伴で通勤に利用している。この日は障害者団体などが主催するイベント「しょ~りんぴっく」に、所属する視覚障害者団体「つばさの会」(中間市)を代表して参加した。

 栗田さんは「無人化で駅員が不在となったことで、視覚障害者を見守る人が減った。利用時の危険が増したと感じる」と話し「無人化は健常者と障害者が共に生きる社会に逆行する」と批判。更に「私たちは目から情報を得られないため道に迷うことが多い。見かけたら『何か困っていることはないか』と声を掛けてほしい」と呼び掛けた。

 


和太鼓の「全国障害者大会」 天皇陛下がご鑑賞

2018年10月09日 10時33分41秒 | 障害者の自立

 天皇陛下は7日、障害者による和太鼓の演奏会をご覧になりました。皇后さまは風邪の症状があり、欠席されました。

 天皇陛下は午後、東京・文京区で和太鼓の「全国障害者大会」をご覧になりました。出場者は普段から障害者施設やろう学校などで太鼓に親しんでいて、陛下は息の合った演奏を熱心に聞いて拍手を送られていました。会場を出る際、出場者に「楽しく過ごしました」「随分、練習されるんでしょうね」と声を掛け、車椅子の人には手を握りながら「お元気で」と話されました。皇后さまも出席する予定でしたが、先週からせきなど風邪の症状が続いていて、大事を取って欠席されました。

2018/10/08      日テレNEWS24