goo blog サービス終了のお知らせ 

ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

四肢の切断・欠損など 健常者と磨き合う 裾野拡大、強化下支えに

2017年08月09日 14時25分45秒 | 障害者の自立

 パラリンピックには手足や腕、脚など四肢を事故や病気で切断したり、生まれながら欠損したりと、その機能に障害がある人たちも多く参加する。そんなアスリートが楽しめる団体球技の一つがシッティングバレーボールだ。競技人口の少なさもあり、健常者選手が障害者選手の育成や強化を下支えしている。

 7月下旬、長野県白馬村では全国親善交流大会が開かれた。大会は長野冬季パラリンピックが開かれた1998年に始まって今年が20回目で、男子21、女子9チームが参加した。大会の特徴は健常者のみのチームも参加できることだ。9チームは健常者のみ。優勝は男子が千葉パイレーツ、女子が東京プラネッツ女組・黒とパラリンピック代表経験者を擁するチームだった。

 今年の白馬には証券大手の野村ホールディングス(HD)から健常者チームも初めて出場した。同社は2015年10月からシッティングバレーの国内統括団体である日本パラバレーボール協会のスポンサーとなり、昨年は社員が観戦に訪れた。

 20年東京五輪・パラリンピックのスポンサーである野村HDだが、白馬大会で監督を務めた池田肇執行役員はパラバレー協会にも協賛した理由を「バレーは前回の東京五輪の『東洋の魔女』も含め、日本人には思い入れのある競技だと思った」と説明する。「健常者も障害者も一緒に楽しめるのもいいし。うちは素人だけど」とも。そんな思いもあり、今年からはスポーツ経験者らを集めた社員のチームも参加させた。

 一方、パラリンピックを目指す障害者選手にとっては健常者の参加は、貴重な練習や試合の相手が増えることになる。兵庫県内の野村HDの支店に勤務し、白馬大会は普段練習する神戸のチームで出場したパラリンピック2大会出場の金木絵美は「健常者の選手がいるから週1回は、生活する地域で練習ができる」と健常者参加の意義の大きさを語る。昨年の国際大会で男子代表だった嵯峨根望は「障害がなくても楽しめるのがシッティングバレー。健常者も参加してほしい」と話す。

 毎年12月に開かれるシッティングバレーの日本選手権も、コートに男子は障害者2人、女子は1人が入っていれば健常者も出場できる。男子チームで女性がプレーするのも認められている。パラリンピックなど国際大会は障害者のみのチーム編成となる。だが、日本協会に登録されている強化対象の障害者選手は男女合わせて30人程度。健常者の大会参加を認める国内大会のルールは、障害者アスリートの活動機会を増やすための配慮なのだ。

 四肢の切断や欠損の選手は脊髄(せきずい)や頸髄(けいずい)を損傷した選手に比べ、健常者のトップ選手並みの成績を残す選手もいる。昨年のリオデジャネイロ大会も制した陸上男子走り幅跳び(切断などT44)のマルクス・レーム(ドイツ)は、15年世界選手権で8メートル40の世界記録をマークし、12年ロンドン五輪の優勝記録を9センチ上回った。

 シッティングバレーは男女ともリオ出場は逃した。20年大会は開催地枠での出場が有力だが、日本協会の真野嘉久会長は「健常者選手の存在によって、障害者選手が地域で練習や試合ができるようになる。そんな現状も理解して参加する人が増えてくれれば」。約1000人の競技人口が20年大会を機に広がることを願っている。


シッティングバレーボール

 1956年に戦傷病者のスポーツとしてオランダで考案された。コートは幅6メートルで長さ10メートル。通常のバレー(幅9メートル、長さ18メートル)より小さい。ネットも男子は1.15メートルで女子は1.05メートル。バレーの一般(男子2.43メートル、女子2.24メートル)より低い。サーブを前衛がブロックしてよい点や、スパイクやサーブはお尻を床に着けてしなければならない点を除けば、基本的にルールはバレーと同じ。パラリンピックは80年オランダ・アーネム大会から採用され、日本では92年に東京で初めてチームが作られた。<iframe id="messenger_widget" style="background: none transparent scroll repeat 0% 0%; right: 25px; position: fixed; text-align: center; margin: 0px; z-index: 999999999; bottom: -430px; box-shadow: 0px 0px 0px 1px rgba(0,0,0,0.098039), 0px 4px 10px 0px rgba(0,0,0,0.2); border-radius: 5px 5px 0px 0px;" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" width="300" height="430"></iframe>

<iframe style="height: 67px; width: 256px; visibility: visible; border-image: none;" title="fb:send_to_messenger Facebook Social Plugin" name="f3dc12738a5f8c" src="https://www.facebook.com/v2.6/plugins/send_to_messenger.php?app_id=374406669601362&channel=https%3A%2F%2Fstaticxx.facebook.com%2Fconnect%2Fxd_arbiter%2Fr%2FXBwzv5Yrm_1.js%3Fversion%3D42%23cb%3Df76d411c47a969%26domain%3Dmainichi.jp%26origin%3Dhttps%253A%252F%252Fmainichi.jp%252Ffb46626756f48c%26relation%3Dparent.parent&color=blue&container_width=176&locale=en_US&messenger_app_id=374406669601362&page_id=116564768383458&ref=block_id%3A6%2Bcx_p%3Aj4awdnt3hc2dycrl&sdk=joey&size=xlarge" frameborder="0" scrolling="no" width="1000" height="1000"></iframe>

障害者スポーツ振興で指針原案 県スポーツ審

2017年08月09日 14時20分40秒 | 障害者の自立

 鳥取県スポーツ審議会(会長・油野利博県体育協会長)は7日、2018年度から6年間の障害者のスポーツ振興に関する方向性を定める指針の原案をまとめた。障害児の運動・スポーツの基礎づくりなど7項目を柱とし、数値目標としてスポーツ実施率40%以上、全国障害者スポーツ大会メダル獲得率60%以上を掲げる。

 主な内容として、幼少時からスポーツに親しめるよう学校体育と運動機会の充実を図る。学校卒業後も継続できたり、地域のスポーツ活動や大会に参加しやすい仕組みを整備したりする。指導員やボランティアの育成、活用も進める。

 障害者の情報保障、差別解消を明示した県の「あいサポート条例」を踏まえ、具体的な取り組みを展開。審議会で実践状況を随時確認する。

 委員からは「20年の東京五輪・パラリンピックに向け、文化や芸術もセットにして子どもたちが楽しめるようにしてほしい」との意見も出た。

 県は原案に対して県民の意見を募り、12月に公表する。

2017年8月8日     日本海新聞


障害者スポーツへの関心を

2017年08月09日 14時11分40秒 | 障害者の自立

障害者スポーツへの関心を高めてもらおうと、村岡知事が8日、リオ・パラリンピック女子マラソン銀メダリスト道下美里さんのガイドランナーを体験した。村岡知事は、ジョギングが趣味でフルマラソンの経験はあるがガイドランナーを体験するは初めてだ。知事と一緒に走ったのは、下関市出身でリオデジャネイロパラリンピック女子マラソン銀メダリストの道下美里さんだ。ガイドランナーは、視覚障害者を誘導する役割があり、村岡知事は、伴走歴9年目の県職員・十河義典さんから指導を受けた後、道下さんの伴走ロープを持って走った。カーブや路面状況の伝え方など、タイミングが重要ということで、村岡知事は、道下さんが腕を振りやすいようにも気を配りながら、県政資料館の外周を走った。村岡知事は、「多くの人に障害者の取り組みに理解やサポートをしてしただけたら嬉しい」と話していた。

[ 8/8 19:48 山口放送]

知的障害のある人の生きる意味を考える

2017年08月09日 03時05分37秒 | 障害者の自立

zak女の雄叫び お題は「猛」》相模原事件から1年

 相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」を元施設職員、植松聖被告=殺人などの罪で起訴=が猛襲し、入所者19人が刺殺されるなどした事件から7月26日で1年がたった。「障害者は生きている意味がない」と語った植松被告の言葉は今も、関係者に重くのしかかる。私自身、この言葉について考え続けてきた。

 私は大阪の記者なので、この事件を直接取材したわけではない。現場に行ったこともないし、関係者に話を聞いたこともない。だが、偶然その時期、最重度知的障害で発語のない20代の長女と暮らす50代の母親に取材し、連載していた。

 長女は1歳のときに高熱で入院し、そのころから呼びかけへの反応がなくなったという。知的障害と診断され、母親は一緒に死のうと思い詰めた。長女を発達支援施設に送って家に帰ると、毎日膝を抱え、「私は母親として失格だ」と声を上げて泣いたという。

 パニックを起こすと長女は、ウォーという叫び声を上げて自分の頭をたたく。突然かみつかれ、歯形が残ったこともある。ただ、悩んでも、障害がなくなることはない。受け入れるしかないから、今はただ愛しい。自分と夫が死んだ後だけが心配…。そんな内容だった。

 連載を始めたのは事件が起こる前だった。母親は「私たちのことを知ってほしい」という願いを持っていた。障害者白書によると、知的障害のある人は全国に約74万1000人。だが私自身、当事者やその家族について、あまりよく知らなかった。

 

 相模原事件から1年をきっかけに先月、大阪府吹田市の障害者通所施設代表、西島愛子さん(73)を取材した。施設への通所者は西島さんの長女(45)を含め、重い知的障害を持つ10人。午前9時45分から午後3時まで、一人一人の状況に応じた機能訓練や小物作り、近所の公園を散歩したりしながら家庭的な雰囲気で過ごす。

 昼食はそれぞれペーストや刻み食にしたり、とろみをつけたりしたものを食べる。真夏と真冬以外は月に2回、豊能町の陶芸教室へ。障害が重いこともあり、自発的に陶芸に取り組む人はいないが、スタッフがそれぞれの手の上に土を載せ、土いじりを楽しむという。

 植松被告の「意思疎通できない人たちを刺した」との供述に対し、西島さんは「重い障害があっても感じています。話せなくても、言葉はあるんです」と強調した。「人に上下はないし、人は支え合って生きるもの。被告は、それをどうして見失ってしまったのか」とも話した。

 私は自分の人生を、死ぬまでの暇つぶしではないかと考えることがある。それでも今自分にできることを精いっぱいやり、できれば楽しく暮らしたいと思いながら、周囲の人に支えられて日々を過ごしている。障害のある人に生きている意味がないなら、私や植松被告にも生きている意味はないだろう。逆に、障害のある人たちが少しでも楽しみを持ちながら暮らす権利を、誰も奪うことなどできないのだ。(K)

ZAKZAK    2017.8.7


障害者が働ける牛舎新設 那須高原で「農福連携」推進

2017年08月09日 02時53分06秒 | 障害者の自立

 那須高原ハーレー牧場の第2牧場(栃木県那須塩原市関谷)に障害者が働ける牛舎が新設される。国や県が推進する障害者を農業の担い手とした「農福連携」の取り組みで、車椅子での搾乳作業も可能になる。障害者の労働環境を整えた牛舎の整備は全国でも珍しく、県内初の取り組みに注目が集まる。(伊沢利幸)

 同牧場では数年前から障害者の就労に向けて検討を進めてきた。背景には人口減少による畜産現場での人手不足がある。これまで女性の就労にも積極的に取り組んできた。

 月井美好(みよし)代表は「今後、さらに人口減少が加速する中、牧場を効率よく運営していくためには障害者の力を借りて農業の担い手になってもらうしかない」と話す。

 新牛舎は既存の牛舎を取り壊し、敷地の中央北側に整備する。鉄骨平屋、広さ約4500平方メートル。牛舎と搾乳エリアに分かれ、作業用の通路を通常より1メートルほど広げて車椅子で出入りできるようにする。また、搾乳ロボットを導入し、作業の省力化も図る。

 建設費は3億5千万円で、うち1億5千万円は国の畜産クラスター事業として助成を受ける。既に工事に入り、11月末の完成予定だ。

障害者が働ける牛舎の新設を計画している那須高原ハーレー牧場の第2牧場に立つ月井美好社長=那須塩原市関谷 

障害者が働ける牛舎の新設を計画している那須高原ハーレー牧場の第2牧場に立つ月井美好社長

 十数人の従業員のうち、障害者2、3人を雇用する予定。朝晩、牛のベッド清掃を任せる。給与面でも健常者との差を付けない方針だ。

 ハーレー牧場は第1牧場(同市百村)と合わせて270頭の乳牛を飼育。売り上げは乳製品販売のグループ会社を含め、約1億8千万円。新牧場は来春開園予定で400頭収容可能。当初は約150頭で始め、将来的には両牧場で800頭、売り上げ6億円を目指す。

 近くに設置予定のチーズ工房でも障害者雇用を計画しており、月井代表は「牧場を含めて“農福連携”の実践の場にしていきたい」と話している。

2017.8.7   SankeiBiz