ゴエモンのつぶやき

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視覚障害者のためのヨガ 説明工夫し好評 神戸

2017年05月28日 20時36分06秒 | 障害者の自立

 視覚障害者のためのヨガが広がりを見せている。全盲や弱視の人にも楽しんでもらおうと、神戸市西区のインストラクター崎元宏美さん(39)らが今春から月1回、視覚障害者のためのヨガクラスを国立の神戸視力障害センター=同区曙町=で始めた。分かりやすい言葉でゆっくりと説明するなど工夫し、参加者からは「リラックスできる」と好評だ。6月は11日午後2時から開催する予定で、参加者を募っている。

 崎元さんは大学時代、障害者のスポーツ参加を支援する財団法人の「障がい者スポーツ指導員」資格を取得。スポーツクラブ勤務などを経て2011年、同区を拠点にヨガを教えるようになった。14年には同センターの職員から、教養講座の一つとして指導を依頼されたという。

 14~15年度は年数回、センターの利用者に指導し、昨年度からは月1回に増えた。「視覚障害がある人は疲れやすい、夜眠れないなどの悩みを抱えていることがあり、ヨガで心と体を緩めてほしい」と崎元さん。

 障害者向けにポーズを変えるのではなく、世界共通のポーズができるよう、分かりやすい説明を心掛けている。そのため、アイマスクを付けた家族や友人を相手にポーズを教える練習を重ねたり、自身もアイマスクで過ごしたりした。

 「これ、それ、あっち、こっちは言わない」「身体に触れるときは、先に名前を呼び、驚かせない」などといったことに注意しているほか、弱視の人に分かるようにコントラストがはっきりした服を着ているという。

 約3年前、急に弱視になった女性(58)=同市垂水区=は、このセンターでヨガに出合った。「肩に力を入れ、不安を抱えながら生活しているが、ヨガをするとホッとできた。のびのびと体を動かすのが気持ちよく、こんな時間がほしかった」と話す。

 視覚障害者向けのヨガは関東で先行しているというが、崎元さんは今年3月、知人とグループ「チャレンジド・ヨガ関西」を立ち上げ、月1回、センターの利用者以外も参加できるクラスをスタートさせた。「ゆっくり呼吸し、自分と向き合う。自分のペースで安全にできるヨガの良さをぜひ体験してほしい」と呼び掛けている。

 参加費千円。申し込みは崎元さんTEL080・1460・4680

視覚障害がある女性にヨガを指導する崎元宏美さん(右)

2017/5/27   神戸新聞NEXT


障害者が働く町中の植村牧場 大規模な機械化をしないワケ

2017年05月28日 20時26分57秒 | 障害者の自立

 

搾りたての牛乳をビン詰め

 毎朝午前5時から牛舎で知的障害者の仕事が始まる。ここは奈良市の町中にある植村牧場(株)(黒瀬礼子代表)。明治16年から134年続く、県下で最も古い牧場だ。約2000坪の敷地内で牛を約30頭飼育し、新鮮な牛乳を個人宅や小学校、レストランなど800カ所以上に届けている。

  牧場では14人の障害者が働く。うち10人は住み込み。1日約300キロリットルの乳を搾り作業場に運び、専用釜で低温殺菌(75度で15分)し、ビンに詰めて配達する。エサやり、牛のふんかき、ビンの洗浄などの作業もある。

  大規模な機械化をせず手作業の牛乳づくりにこだわるその味は古くからの愛飲者が多く、飲食店からは「植村牧場の牛乳を使えるようになれば一人前」と言われるほど評価が高い。

 初めて障害者を雇用したのは約35年前。一般の求人を出したが応募がなく、市から勧められた。当初は障害者についての知識もなく途方に暮れたが「たまたま働いている人に障害があるだけ」(黒瀬さん)と、じっくり仕事を教えながら個々の能力を見いだし、仕事を任せてきた。例えば、数字が分からなくても配達先に行けば何本届けるか覚えている人もいる。

  牧場は地域とのかかわりも深い。牛ふんを堆肥として農家に使ってもらい、野菜くずをエサ用に譲ってもらう。人とのふれあいを大事にしたいと家を訪ねる集金をずっと続けている。また町内の行事にも積極的に参加している。

 敷地内のレストランではクリームコロッケや牛乳カレーなどのメニューが並び、新鮮な牛乳を使ったアイスクリームなども販売。4代目代表の黒瀬さんは「障害者の働く姿でもソフトクリームでもいいので何かでキラッと光りたい」と今後を見据える。 

2017年0526日    福祉新聞編集部


防災サイン  聴覚障害者向け動画を公開、普及へ 鳥取県

2017年05月28日 20時10分30秒 | 障害者の自立

 梅雨や台風の時期を控え、聴覚障害者が水害時にスムーズに避難するための「防災サイン」を周知する動画を、鳥取県が公開している。サインを使って住民同士が助け合い被害者をなくそうとするもので、地域防災力の向上に役立ててもらう。【小野まなみ】

 2013年に同県が全国初の手話言語条例を制定したのをきっかけに、鳥取市などを流れる千代川の整備や周辺地域の活性化を考える官民組織「千代川流域圏会議」が、翌年度からサインの作成に取り組んできた。県聴覚障害者協会や地元の手話サークルの意見も取り入れ、昨年度に完成。県内全体への普及を目指し、動画を制作した。

 サインは手話に詳しくなくても覚えられるよう、手話とジェスチャーを組み合わせたものにした。避難する際に必要な17語を厳選。「川が氾濫(はんらん)する」「大雨」といった水害関係だけでなく、「逃げろ」「避難所」など、緊急時に共通して使える言葉を用意した。組み合わせることで「避難所に逃げろ」など文章にすることも可能だ。

 県河川課は「水害時、聴覚障害のある人には情報が届きにくい。命を守るため、サインを普及させたい」と話している。動画は同課のホームページ(http://www.pref.tottori.lg.jp/266819.htm)で見ることができる。

 動画で紹介されている「川が氾濫する」を意味する防災サイン(左)と「逃げろ」の意味の防災サイン
 
毎日新聞   2017年5月27日

住まい探し協力店増える 高齢者、障害者支援制度1年 北九州市

2017年05月28日 19時16分52秒 | 障害者の自立

 家主が賃貸住宅への入居受け入れをためらうケースが見受けられる高齢者や障害者世帯の住まい探しを、官民で支援する北九州市の「協力店制度」が27日で導入から1年を迎える。市が住居の仲介に積極的な不動産業者を登録して希望者に紹介する制度で、導入当初39店だった協力店は73店に倍増。昨年11月からは協力店にステッカーを張ってもらい、利用者に分かりやすくPRする取り組みも進めている。

 協力店制度は、市が登録した不動産業者の情報を区役所窓口や市のホームページで高齢者や障害者世帯に提供。入居の相談を受けた協力店は、見守り活動を行っている地域の団体や市の窓口を紹介しながら家主に入居の受け入れを働き掛ける。入居が決まれば協力店は市に連絡し、入居者に異変があった場合、早期に対応できるようにする仕組みだ。

 日本賃貸住宅管理協会が2015年、家主約27万人を対象に行った調査では、高齢者と障害者の入居に対しそれぞれ約7割が「拒否感を抱く」と回答。理由としては「家賃の支払いに対する不安」「居室内の死亡事故に対する不安」が上位を占めている。

 市によると、昨年5月27日の導入後、不動産業者から「協力店ということを知って訪ねてきたり、電話があったりした」との声が上がっているほか、障害者からも「家探しは苦労するので、制度ができてありがたい」などの声が寄せられているという。

 北九州市の高齢化率は15年1月現在、全国20政令市トップの27・8%に上っており、市住宅計画課は「高齢者や障害者が今後も安心して民間の賃貸住宅に住むことができるように、協力店をさらに増やしていきたい」としている。問い合わせは同課=093(582)2592。

市が作製した「協力店」のステッカー

=2017/05/26付 西日本新聞朝刊=


「視覚障害者 外出便利に」

2017年05月28日 19時09分38秒 | 障害者の自立

 ◇徳島で全国大会

 ◇車で同行援護要望

 目の不自由な人を取り巻く諸問題について考える「全国盲人福祉大会」(日本盲人会連合など主催)が26日、徳島市内で開幕した。県視覚障害者連合会(久米清美会長)は、視覚障害者の外出を助ける「同行援護」制度の対象が、バスや鉄道などに限られることから、移動手段の拡充を求める要望を大会に提案した。日本盲人会連合を通じて国に提出される。(矢野彰、行田航、三味寛弥)

 同行援護は、障害者総合支援法に基づき、研修を受けた「ガイドヘルパー」が通院や買い物などに付き添い、移動を助ける。厚生労働省によると、全国で月約2万人が利用。県内では障害者福祉施設など135事業所がサービスを担う。

 報酬は一部公費負担だが、ヘルパーが車を運転して移動する場合は「援護に当たらない」(厚労省)として対象外。そのためバスなどを使うが、地方では公共交通が乏しく、県視覚障害者連合会は「交通の不便な地域で、同行援護をする人が運転する車の利用を認め、移動時間を利用料金として算定できる」ように他県の団体とともに要望している。

 兵庫県西宮市から大会に参加した1級建築士赤堀浩敬さん(56)は「ラーメンや海の幸などを食べ歩きたいが、一人で行けるか不安だ」と話し、ガイドヘルパーの女性(40)も「公共交通はバリアフリーが行き届かない場合もある。車移動が可能になれば行動の幅が広がる」と語った。

 久米会長は「県外から来た人に観光を楽しんでもらいたいが、県内には公共交通だとなかなか行けない地域もある。視覚障害者が行きたいところに行ける制度になってほしい」と願う。同大会は28日まで、約1400人が参加する。

 徳島市内では27~29日、全日本盲導犬使用者の会による総会と交流会も開かれる。2015年秋に、視覚障害者の山橋衛二さん(当時50歳)と、盲導犬のヴァルデスが後進してきたダンプカーにはねられ死亡した事故などを受け、初めて徳島を会場とした。

 盲導犬利用者約120人が参加。27日の総会では、山橋さんら事故で亡くなった盲導犬利用者や盲導犬の冥福を祈り、黙とうする。

視覚障害者(左)に付き添うガイドヘルパー(徳島市で) 

視覚障害者(左)に付き添うガイドヘルパー(徳島市で)

2017年05月27日 Copyright © The Yomiuri Shimbun