障害を理由に差別されない社会を目指す障害者団体などで作るネットワーク会議の会合が24日、甲府市内であった。会議では、障害者が差別と受け取ったケースに関する相談や、その対応の事例などが報告された。
会議は、昨春施行された障害者差別解消法と県障害者幸住条例に基づき発足。障害者やその家族、行政や有識者など35人からなる。
会議では、市の交流施設に併設されたレストランで視覚障害者が盲導犬の同伴を理由に入店を断られた事例が紹介。盲導犬の同伴による入店は原則法律で認められているが、店員は認識していなかったとみられる。県などが指導したという。
このほか、▽スーパーマーケットで電動車いす利用者が入店を断られた▽青年会議所による市民向けフォーラムで、障害者団体が要望した手話通訳が設置されなかった--といった事例も報告されていた。
毎日新聞 2017年1月25日