紀伊民報などが後援。特別支援学校の生徒ら約1200人が聴いた。
瑞宝太鼓は社会福祉法人南高愛隣会(長崎県雲仙市)の事業所。全国の少年院や学校、高齢者施設などで公演し、海外パラリンピックでの演奏経験もある。県内では初の公演。
演奏に先立ち、南高愛隣会の田島良昭・前理事長が、メンバーはいじめに遭い、傷ついていたが、太鼓に出合い自信や誇りを持てるようになったことなどを紹介した。
メンバーは和太鼓を力強くたたき、自分の思いを音に乗せた。迫力ある音色と鮮やかなバチさばきで会場を魅了。途中、コントも交えて笑いを誘った。演奏終了後はアンコールの拍手が起きた。
公演では、県立和歌山さくら支援学校(和歌山市)、県立きのかわ支援学校(橋本市)の生徒も、練習している和太鼓の演奏を披露した。
宇治田文彦・県福祉事業団理事長は「支援学校の生徒が公演を聴き、夢を抱いてくれればうれしい。健常者は障害者が持つ能力の可能性を感じてほしい」と話した。

(2015年7月13日更新) 紀伊民報