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ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

愛する人と心身のつながり求めー障害者の人生描く

2013年11月13日 00時47分51秒 | 障害者の自立
 1999年に49歳でこの世を去ったマーク・オブライエン(ジョン・ホークス)は、6歳のときにかかったポリオが原因で首から下に麻痺(まひ)が残る重度の身体障害者だった。しかし、持ち前の明るさで何でも精力的にこなし、大学卒業後は詩人・ジャーナリストとして活動を始める。やがて、愛する女性と心身ともにつながりたいという想いが募り、友人のように慕うブレンダン神父(ウィリアム・H・メイシー)に相談、セックス・セラピストのシェリル(ヘレン・ハント)から"セッション"を受ける...。タブー視されがちな身体障害者のセックスというテーマを扱いながら、与えられた人生を精一杯生きようとするマークと、彼に心を動かされる周囲の人たちの交流を、ユーモアたっぷりに描くドラマ映画『セッションズ』が12月6日から公開される。これに先立ち、当サイトでは読者5組10人に、新宿シネマカリテの劇場観賞券をプレゼント。詳細は記事の文末を参照に。

失恋したマークに舞い込んだ障害者のセックスに関する取材依頼

 1988年、米カリフォルニア州バークレー。6歳で患ったポリオが原因で首から下が完全に麻痺し、ベッドでの生活を強いられてきたマークは、カリフォルニア大学卒業後、詩人・ジャーナリストとして活動していた。重度の呼吸障害もあり、自宅では、「鉄の肺(Iron Lung)」と呼ばれるカプセル型の人工呼吸器に入り、ヘルパーによるストレッチャー(車輪付き簡易ベッド)での数時間の散歩が唯一の楽しみだ。

 教会に通うことを習慣としていたマークは、新たに赴任したブレンダン神父に相談し、横暴なヘルパーを解雇する。代わりに雇ったアマンダ(アニカ・マークス)は若くて美しく、何よりも優しさに満ちあふれていた。「彼女に触れたい」という想いが日増しに強くなったマークは、ついに愛を告白し、プロポーズする。だが、アマンダはマークの下を去ってしまう。



 失意の底にあったマークに、身体障害者のセックスをテーマにした原稿の執筆依頼の電話が入る。新たなヘルパー、ヴェラ(ムーン・ブラッドグッド)に付き添われて取材を始めたマークは、セックス・セラピストの存在を知る。ヴェラに励まされ、ブレンダン神父からは婚外交渉に対して「神も許してくれる」と大胆な託宣を与えられ、「セックス・サロゲート(代理人)」のシェリルと会う決意をする。

"セックス・サロゲート"との出会い、体のつながりが心に波及し...

 セックス・サロゲートとのセッション初日、極度の緊張を見せるマークは、シェリルのまとう大人の女性の魅力に圧倒される。料金は受け取るがサロゲートは売春婦とは違うこと、セッションは6回に限られていることなどの説明を受ける。首から下は麻痺しているが、皮膚感覚や性機能が正常のマークは、シェリルの裸体を見たり、彼女に触れられたりすると緊張がさらに高まり、セッションはなかなかうまくいかない。

 それでも、「裸の女性とベッドに入って、30年以上も見ていないペニスを触ってもらえた」と、マークはブレンダン神父に喜びを報告する。3回目のセッションでは初体験に成功。しかし、シェリルと体が結ばれたマークは、心のつながりも求め始め、シェリルの自宅に詩をしたためた手紙を送る。妻の仕事に理解を示していたシェリルの夫は、その手紙を見て動揺する。やがて迎えた4回目のセッションで、マークとシェリルは心身のつながりを感じるのだが...。

アカデミー賞ノミネート、日本では何故か「R18+」に

 本作に登場するセックス・サロゲートは、一般にはあまりなじみのない職業であり、売春婦と誤解されたり、批判されたりすることもあるようだ。だが、心理学者のような側面も持ち、長年にわたりスキンシップから遠ざかっているような身体障害者に、セックス以上の喜びをもたらす重要な存在になっているという。タブーな領域に挑んだ本作は、サンダンス映画祭などで観客賞を受賞し、アカデミー賞やゴールデン・グローブ賞にもノミネートされた。

 しかし、諸外国とは異なり、日本では映倫により「R18+」(18歳未満の観賞禁止)に指定されている。メガホンを握ったベン・リューイン監督は、自身も幼少期にポリオにかかった経験を持つ。本作を「いかにして人生を生きる価値のあるものにしたか」についての人間ドラマと語っているだけに、性描写を理由に多感な青少年が人生の価値について感じ、考える機会を奪ってしまうことに、疑問を感じる。

kenko 100-2013年11月12日 10:30 公開

小規模の障害者施設、スプリンクラー設置義務化へ

2013年11月13日 00時44分16秒 | 障害者の自立
事案の概要

総務省消防庁はこれまで対象外であった小規模障害者施設について原則としてスプリンクラーの設置を義務付ける方針を固めた。

これは、今年2月に起きた認知症グループホームの火災を受け、原則として全ての高齢者向け福祉施設についてスプリンクラーの設置を義務化することを検討するのに伴い、同様の施設である障害者施設についてもスプリンクラーの設置を原則義務化しようとするものである。
但し、火災時に避難しやすい構造の施設や介助を要する利用者が少ない施設は除かれる。

コメント

今年2月8日、長崎市の認知症高齢者グループホームで発生した火災を受けて、消防庁は高齢者と障害者の両分野で火災対策としてスプリンクラー設置義務化の検討を開始した。
これによると、障害者施設のグループホーム等については「床面積が275㎡以上」という基準を撤廃し、規模に関係なく設置を原則義務化する。

 高齢者向けであるにしろ障害者施設にであるにしろ、小規模の施設にスプリンクラーの設置を義務付けることは費用面での負担が大きくなることは言うまでもない。
それ以外にも、現在グループホームの多くが賃貸物件を利用していることから、賃借人がスプリンクラーの設置を拒否し賃貸借契約を解除するようなことになれば、施設は存続できなくなくなる可能性がある。
また、スプリンクラーの設置を嫌う賃貸人が増えれば、新たに小規模なグループホームを開設することが困難になる可能性もある。

 安全性の確保が大事なことは言うまでもないとしても、小規模施設を必要としている人も施設が利用できるように、小規模施設の数が減少しないような手当をする必要もありそうだ。

企業法務ナビ-:2013-11-12 15:31:32

1500人超判明の障害者虐待、判断難しく「氷山の一角」

2013年11月13日 00時37分20秒 | 障害者の自立
 昨年10月の障害者虐待防止法施行から約1年。全国で1500人を超える障害者が虐待の被害に遭っていた実態が明らかになった。しかし、虐待は家庭や施設など閉じられた場所で行われる上、障害ゆえに虐待を虐待と認識できない被害者も多い。自治体の調査でも判断が難しい例も多く、「氷山の一角」との指摘もある。関東地方のある福祉施設では、職員が知的障害者の髪の毛を引っ張ったり、「バカ」と暴言を吐いたりしていた。

 自治体から委託を受け、調査に当たったNPO職員の男性は「知的障害者は、施設職員の指示を理解するのが難しい。いらだちが暴行や暴言につながるケースは少なくない」と指摘する。このケースでは被害者の家族から「通っている施設に行きたがらない」との通報から発覚した。暴行を受けたことは、調査が行われるまで分からなかった。

 知的障害を持つ成人女性が家族から性的虐待を受けていたケースも扱ったことがあるといい、「知的障害者は、虐待を受けながら自ら虐待と気付かないこともある」と男性はいう。

 中部地方の自治体の男性職員は、知的障害を持つ女性が受けた「経済的虐待」の調査を担当した。夫が亡くなり、受給する月約8万円の遺族年金を女性の息子が引き出し、勝手気ままに使っていたとの内容。女性が生活に困窮していたため、「虐待」と判断し、息子との同居をやめさせたが、女性から「あなたのせいで息子に会えなくなった」といわれた。対応の難しさを感じているという。

 厚労省のまとめによると、家庭・施設ともに身体的虐待が最多。突発的に暴力的な行動に出てしまう障害者を取り押さえようとする行動がエスカレートし、暴行などの虐待につながることもあるという。

 明治学院大の中野敏子教授(障害者福祉論)は「虐待は家庭や施設など『閉じられた社会』の中で行われており、調査で判明したのは氷山の一角だろう。何が虐待に当たるかという認識を多くの人が共有することが重要だ」としている。

MSN産経ニュース-2013.11.11 23:42