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ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

障害者就労の場を拡大 NPO「はるかぜ」に文書配送業務を委託 地域で暮らす社会力養成へ /福岡

2013年06月17日 01時05分38秒 | 障害者の自立
 ◇収入確保、自立の足がかりに

 春日市は4月から、自治会や出先機関46カ所への文書配送業務をNPO法人が運営する「障がい福祉サービス事業所はるかぜ」に委託している。障害者の就労を支援する取り組みで、県内では初めて。

 はるかぜの井上さちよ所長らが約1年前、全国で初めて障害者の就労支援として文書配送をNPOに委託している佐賀県伊万里市の例を示して市に相談。市は障害者就労の場の拡大を図っており、昨年末、民間業者からはるかぜに変更することを決めた。委託料は年間約129万円。

 業務に必要な運送事業の届出や特定信書便事業の許可を受け、赤い羽根共同募金などから軽自動車2台を寄贈してもらった。配送は週2回。市内を東西に分け、職員1人と知的障害のある2人の2グループで巡回する。4日、松ケ丘公民館に書類を届けたのは溝上由紀子さんと古里尚子さん。「こんにちは」と大きな声であいさつし手渡した。

 井上所長は「はるかぜは、地域で暮らすための社会力を身につけてもらう場。地域で働く姿が見え、あいさつを返してもらい励みになっています」と喜ぶ。市地域づくり課は「障害者の収入の確保になり、自立への足がかりになれば」と話している。

毎日新聞 2013年06月16日 〔福岡都市圏版〕

【陸上】知的障害者世界選手権 女子400リレー 徳永さん「金」

2013年06月17日 01時00分09秒 | 障害者の自立
 チェコ・プラハ市で開催されている知的障害者の陸上世界選手権は14日(日本時間同日深夜)、女子400メートルリレー決勝があり、南阿蘇村の白水中3年の徳永知花さん(15)らの日本チームが日本新記録で優勝した。金メダルを獲得した徳永さんの快挙に、指導者や地元住民にも歓喜の輪が広がった。

 同選手権は52カ国が登録する国際知的障害者スポーツ連盟(INAS)主催。日本選手団は、選手27人、スタッフ11人の計38人が参加している。

 日本知的障害者陸上競技連盟(千葉県山武市)によると、徳永さんは400メートルリレーの第1走者。日本チームはポルトガルとの接戦を振り切って、トップでゴール。タイムはこれまでの日本記録を2秒以上縮める54秒17だった。

 南阿蘇村の両親に吉報が届いたのは15日午前5時半ごろ。徳永さんは「リレーで金メダルを取れたよ」と声が弾んでいたという。

 体重486グラムの「超低出生体重児」として生まれた徳永さん。小学生で陸上を始め、周囲の支えもあり成長を続けてきた。母親の麻美さんは「悩んだ時期もあったけど、陸上をさせて良かった」と喜びをかみしめる。

 徳永さんを支えた指導者や、地元からも喜びの声が上がった。

 個人指導を続ける熊本障害者陸上競技協会の中尾直道会長(62)は「よく頑張った。知的障害者の世界大会でのメダル獲得は、県内で初めてではないか。本番に強いところを見せてくれた」と称えた。

 白水中陸上部の同級生工藤志歩さん(14)は「練習をいつも頑張っていたので、結果が出て良かった。『お疲れさま』と言いたい」。大会出場を支援した南阿蘇村の長野敏也村長は「村としても名誉なこと。子どもたちの励みにもなる」と語った。

熊本日日新聞 -2013年06月16日

一流パティシエ指南・障害者就労支援施設「すずらんの家」 オリジナルパッケージで近く発売 /神奈川

2013年06月17日 00時55分48秒 | 障害者の自立
 ケーキや焼き菓子を製造、販売している知的障害者の就労支援施設「すずらんの家」(相模原市南区新磯野)で12日、洋菓子店「アステリスク」(東京都渋谷区上原)オーナーシェフの和泉光一さん(42)が菓子作りを指導した。“和泉流焼き菓子”は、イラストレーターのふじわらてるえさんがデザインしたオリジナルパッケージで、近く販売される。

 すずらんの家では、知的障害のある19歳から40代の男女16人が、約20種類の焼き菓子やケーキ作りに携わる。店頭で売るほか、障害者自らが近くの老人福祉施設などに出張したり、注文販売をしている。販売で得られた利益が16人の賃金になっている。

 授産施設で働く障害者の収入は低く、2010年度の全国平均は月額1万3079円。すずらんの家も、11年の1人当たりの平均月収は1万5500円だった。昨年は出張や注文販売が増えたこともあり1万8000円にアップしたが、自立して生活するにはかなり厳しく、労働の正当な対価を得られていないのが現状だ。

 このため施設長の池田宏子さんは、有名パティシエや絵本作家らの協力により障害者施設の商品の価値を向上させる支援をしている会社「テミル」(東京都港区芝、船谷博生(ふなやひろお)社長)に協力を依頼。和泉さんが指導を担当することになった。

 和泉さんはかつて、スイーツの名店「サロン・ド・テ・スリジェ」(東京都調布市)のシェフパティシエを務め、日本代表としてフランスでの大会に出場した経験もある、パティスリー界を担う一人。昨年5月、東京都渋谷区の小田急線代々木上原駅近くに、フランス語で「小さい星」を意味する「アステリスク」を開いた。

 和泉さんは今年3月から、すずらんの家での菓子づくりの課題を分析。4月にマカロン、5月はプリンを教えた。12日は焼きドーナツ作りで、種類に応じた素材の分量、作り方の手順、温度管理などを細かく説明しながら指導した。

 和泉さんは「菓子作りを通じて、いろいろな方と触れあい、自分の力を生かせる場所で協力し、結果として社会貢献につながればうれしい」と話していた。問い合わせはすずらんの家(042・747・2418)。

毎日新聞 2013年06月16日 地方版