◆周南あけぼの園が展示販売 来月11・12日
障害者の就労支援施設、周南あけぼの園(周南市久米、利用者53人)は6月11、12日、利用者の作ったバッグや絵画などを展示・販売する芸術イベント「生まれる+ing」を市文化会館で開く。園の関係者は「障害のある人の、パワーを秘めた作品をみてほしい」と話している。
◆刺繍バッグや絵画・粘土細工400点
園には、帆布からバッグなどを制作している「はんぷ工房結(ゆい)」(利用者10人)と、絵画を中心にした「アトリエnon」(6人)がある。
はんぷ工房では久米文子さん(21)、竹居宏敏さん(26)による人気の刺繍(ししゅう)バッグをはじめ、イベント初登場となる「縦と横織り成すバッグ」「虹ケ浜七色の貝がらバッグ」などの新作も含め約300点を出す。
アトリエnonからは、徳原望さん(24)らの絵画や粘土細工など約100点をはじめ、卓上カレンダーなどのグッズを今回、初めて販売する。
はんぷ工房の原田沙弥香さん(23)は「貝がらバッグはふわふわ感を出そうと工夫した。お客さんに喜んでもらえればうれしい」。魚や猫の絵を描くのが好きというアトリエnonの藤村義孝さん(40)は「楽しい絵を出したい」と話す。
イベントは昨年の山口市・菜香亭に続いて2度目で地元開催は初めて。「生まれる」をテーマにしたが、すべての人の今を大切にしたい、という思いから「+ing」を加えた。作品の制作に携わっていない利用者がカフェを出店するほか、共催するYICキャリアデザイン専門学校(周南市)の学生らの作品も展示する。
前崎敏明施設長は「お情けで買って下さい、という売り方はしたくない。元気が出る、すばらしい作品として正当に評価してほしい」。障害者就労施設の工賃の安さが問題となり、県も工賃倍増計画を打ち出しているだけに「材料費、デザイン、手間賃も含めた価格で販売したい」という。
入場無料。問い合わせはあけぼの園(0834・39・3755)へ。

支援員(右)とともに、帆布バッグに刺繍する利用者=周南市久米の周南あけぼの園
朝日新聞
障害者の就労支援施設、周南あけぼの園(周南市久米、利用者53人)は6月11、12日、利用者の作ったバッグや絵画などを展示・販売する芸術イベント「生まれる+ing」を市文化会館で開く。園の関係者は「障害のある人の、パワーを秘めた作品をみてほしい」と話している。
◆刺繍バッグや絵画・粘土細工400点
園には、帆布からバッグなどを制作している「はんぷ工房結(ゆい)」(利用者10人)と、絵画を中心にした「アトリエnon」(6人)がある。
はんぷ工房では久米文子さん(21)、竹居宏敏さん(26)による人気の刺繍(ししゅう)バッグをはじめ、イベント初登場となる「縦と横織り成すバッグ」「虹ケ浜七色の貝がらバッグ」などの新作も含め約300点を出す。
アトリエnonからは、徳原望さん(24)らの絵画や粘土細工など約100点をはじめ、卓上カレンダーなどのグッズを今回、初めて販売する。
はんぷ工房の原田沙弥香さん(23)は「貝がらバッグはふわふわ感を出そうと工夫した。お客さんに喜んでもらえればうれしい」。魚や猫の絵を描くのが好きというアトリエnonの藤村義孝さん(40)は「楽しい絵を出したい」と話す。
イベントは昨年の山口市・菜香亭に続いて2度目で地元開催は初めて。「生まれる」をテーマにしたが、すべての人の今を大切にしたい、という思いから「+ing」を加えた。作品の制作に携わっていない利用者がカフェを出店するほか、共催するYICキャリアデザイン専門学校(周南市)の学生らの作品も展示する。
前崎敏明施設長は「お情けで買って下さい、という売り方はしたくない。元気が出る、すばらしい作品として正当に評価してほしい」。障害者就労施設の工賃の安さが問題となり、県も工賃倍増計画を打ち出しているだけに「材料費、デザイン、手間賃も含めた価格で販売したい」という。
入場無料。問い合わせはあけぼの園(0834・39・3755)へ。

支援員(右)とともに、帆布バッグに刺繍する利用者=周南市久米の周南あけぼの園
朝日新聞