◇「障害者の行き場なくすな」
障害者が働きながら生活する入所授産施設を守ろうと、太良町で施設を運営する社会福祉法人・佐賀西部コロニーの村井公道理事長(73)らが15日、JR佐賀駅前などで「政治の在り方を問う日本列島遊説隊」の活動を始めた。
障害者自立支援法は「施設から地域での自立生活へ」という趣旨の下、働いたり介護を受けたりする「日中活動の場」と、生活する場を分けるよう推進。12年4月からは、原則として24時間体制の入所授産施設は利用が難しくなる。
昨年の政権交代で国が同法の廃止を決定し、村井さんは一度は安心したものの、今年2月に長妻昭厚生労働相が「(同法に基づく施設のあり方への移行を)推進する」と発言。村井さんは「施設で生活しながら働くことが必要な障害者もいる。廃止するといったのに、矛盾している」と反発。全国で抗議活動を行うことを決めた。
村井さんはマイクを手に「入所施設を失ったら、障害者は行き場をなくす」と呼びかけ、施設関係者や障害者約130人が「嘘(うそ)つき政治は止(や)めてくれ」のタスキをかけ、2000枚のビラを配った。
村井さんは16日には沖縄県に入り、その後兵庫県や奈良県でもアピールするという。
毎日新聞 2010年5月16日 地方版
障害者が働きながら生活する入所授産施設を守ろうと、太良町で施設を運営する社会福祉法人・佐賀西部コロニーの村井公道理事長(73)らが15日、JR佐賀駅前などで「政治の在り方を問う日本列島遊説隊」の活動を始めた。
障害者自立支援法は「施設から地域での自立生活へ」という趣旨の下、働いたり介護を受けたりする「日中活動の場」と、生活する場を分けるよう推進。12年4月からは、原則として24時間体制の入所授産施設は利用が難しくなる。
昨年の政権交代で国が同法の廃止を決定し、村井さんは一度は安心したものの、今年2月に長妻昭厚生労働相が「(同法に基づく施設のあり方への移行を)推進する」と発言。村井さんは「施設で生活しながら働くことが必要な障害者もいる。廃止するといったのに、矛盾している」と反発。全国で抗議活動を行うことを決めた。
村井さんはマイクを手に「入所施設を失ったら、障害者は行き場をなくす」と呼びかけ、施設関係者や障害者約130人が「嘘(うそ)つき政治は止(や)めてくれ」のタスキをかけ、2000枚のビラを配った。
村井さんは16日には沖縄県に入り、その後兵庫県や奈良県でもアピールするという。
毎日新聞 2010年5月16日 地方版