10日に新潟県で開幕する第9回全国障害者スポーツ大会の団体競技部門について、福岡県が九州大会で優勝した県内の4チームのうち2チームに出場辞退させていたことが分かった。
予算不足が理由で、「昨秋以降、出場枠を2チームにすると関係者に伝えてきた」としている。しかし、チーム側は「予算の問題だけで全国大会に出場できないなんて」と憤っている。
同大会は「障害者の国体」とも呼ばれる。大会事務局によると、団体競技に出場するのは主に全国の各地区大会の優勝チーム。選手団は都道府県や政令市などが決定して派遣。交通費や宿泊費は派遣者が負担する。
今年4~5月の九州大会では、福岡県のチームは4競技で優勝。しかし、県は聴覚障害の男子バレーボールチームと知的障害の男子バスケットボールチームに対し、全国大会に出場できないと伝えた。
県障害者福祉課によると、今年度予算では2チーム分の派遣費用として約1500万円を計上。4チームすべてを新潟県に派遣すると、予算が足りなくなるため、全国大会への出場回数の少ない他の2チームを優先したという。出場辞退を伝えられたチームの関係者は「自己負担でいいから参加させてほしい」と要請したが、認められなかった。
県教委によると、健常者が対象の国体で出場者が予定より増えた場合、補正予算を組み、全員が出場できるようにするという。
徳島大の佐藤充宏教授(スポーツ社会学)は「財政が厳しい中、何を優先するのかは難しい問題だ。しかし、障害者にとって、スポーツは自分のことを前向きにとらえるきっかけになるので、できる限り支援をしてもらいたい」と話している。
予算不足が理由で、「昨秋以降、出場枠を2チームにすると関係者に伝えてきた」としている。しかし、チーム側は「予算の問題だけで全国大会に出場できないなんて」と憤っている。
同大会は「障害者の国体」とも呼ばれる。大会事務局によると、団体競技に出場するのは主に全国の各地区大会の優勝チーム。選手団は都道府県や政令市などが決定して派遣。交通費や宿泊費は派遣者が負担する。
今年4~5月の九州大会では、福岡県のチームは4競技で優勝。しかし、県は聴覚障害の男子バレーボールチームと知的障害の男子バスケットボールチームに対し、全国大会に出場できないと伝えた。
県障害者福祉課によると、今年度予算では2チーム分の派遣費用として約1500万円を計上。4チームすべてを新潟県に派遣すると、予算が足りなくなるため、全国大会への出場回数の少ない他の2チームを優先したという。出場辞退を伝えられたチームの関係者は「自己負担でいいから参加させてほしい」と要請したが、認められなかった。
県教委によると、健常者が対象の国体で出場者が予定より増えた場合、補正予算を組み、全員が出場できるようにするという。
徳島大の佐藤充宏教授(スポーツ社会学)は「財政が厳しい中、何を優先するのかは難しい問題だ。しかし、障害者にとって、スポーツは自分のことを前向きにとらえるきっかけになるので、できる限り支援をしてもらいたい」と話している。