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ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

海渡る障害者アート

2009年09月25日 00時52分07秒 | 障害者の自立
【パリ市立美術館 来年3月開催へ】


 来年3月から半年間にわたってフランスのパリ市立アル・サン・ピエール美術館で開催される障害者アート作家による「日本の障害者作品展」に向けて、国内での準備が着々と進んでいる。栗東市内の倉庫には全国から作品約1千点が運び込まれ、図録用の撮影や作品の状態の確認などが行われている。作業は来月中旬まで続く。一般の見学も可能だ。
(安田琢典)


【67作家の1千点準備着々/作業見学も可】


 作品展はピエール美術館の主催。日本側の窓口は、障害者アートの発掘などに取り組む県社会福祉事業団企画事業部(近江八幡市)。20都道府県から知的障害や精神障害がある計67人の作家が、自慢の絵画や陶芸などを出品する。過去にこれほど多くの日本人作家の作品が海外で展示された例はないという。今年5月にはマーティン・ルザリア館長が同事業団を訪れ、自らの目で作品を選んだ。


 国内外で高い評価を得ている作家も名を連ねる。栗東市の授産施設で創作活動に励む澤田真一さんは、細かい突起物が無数についた陶芸作品14点を出品する。過去に都内で個展を開いたほか、スイス・ローザンヌ市の美術館「アール・ブリュット・コレクション」にも12点が収蔵されている。甲賀市の作業所に通う河合由美子さんは、立体的な丸い模様の刺し子を出品し、フランスの非営利財団「abcd」が注目する。


 同事業団は作品を収納するため、今月1日から栗東市内に保温と保湿が可能な倉庫を借りた。倉庫内にはスタジオが仮設され、写真家の大西暢夫さん(41)が作品の写真を撮影している。写真は図録としてパリで販売する予定。


 フランス大使館や行政関係者、専門家らによる実行委員会も今年7月に発足し、美術展のPRなどに取り組む。同事業団の北岡賢剛理事長は「個性的な作風が特徴の障害者アートは世界中で評価されつつある。日本人作家のレベルの高さを示し、世界を驚かせたい」と意気込む。見学などの問い合わせは県社会福祉事業団企画事業部(0748・31・2481)へ。


障害者雇用、職場実習でPR 京都市役所で初の取り組み

2009年09月25日 00時50分28秒 | 障害者の自立
 京都市は24日、知的・精神障害者の職場実習を市役所(中京区)などで始めた。障害者雇用の推進を民間企業にアピールする初の取り組みで、初日は2人が郵便物の仕分け作業などにあたった。

 障害者の法定雇用率は1・8%以上と義務づけられているが、昨年の雇用率(全国平均)は1・59%にとどまるなど十分ではなく、特に、知的・精神障害者雇用は民間企業に浸透していないという。

 職場実習は、民間企業に対し知的・精神障害者の雇用促進を促していくためのモデル事業で、12月25日までに計8人を随時受け入れる。このうちの2人は、来年1月から約3カ月間、アルバイトとして採用する。

 この日、市役所の障害保健福祉課と市こころの健康増進センター(中京区)に1人ずつ配置された。市役所では、知的障害のある織田景子さん(38)=北区=が、障害者福祉に関する郵便物などを封筒に入れ、市職員が回覧できるよう準備した。織田さんは「思った以上にしんどい作業ですが、頑張ります」と張り切っていた。

「全精社協」元職員、横領容疑で逮捕

2009年09月25日 00時48分00秒 | 障害者の自立
 全国の精神障害者施設などでつくる社会福祉法人の元職員が、協会の金およそ1000万円を横領したとして大阪地検特捜部に逮捕されました。元職員は、法人の裏金づくりの中心人物と見られていて、JNNの取材に対し「裏金の一部は政治献金として使った」と話していました。

 業務上横領の疑いで逮捕されたのは、「全精社協」=「全国精神障害者社会復帰施設協会」の元事務局次長、五月女定雄容疑者(58)です。

 関係者によりますと五月女容疑者は、2004年から去年にかけて協会の経理を担当していましたが、協会の金を自分が管理する口座にたびたび入金するなどして、およそ964万円を横領した疑いが持たれています。

 五月女容疑者は先月、JNNの取材に対して、「私的流用はない」としながらも、「協会の金を別の口座に移し、表には出せない政治献金などに使っていた」と話していました。

 「商品券とか買う時には政治献金とか、厚生労働何とかっていうキャッシュカードがあって、そこに下ろしてそこから持っていったことはある。公には出せないじゃないですか。それはありましたよ」(五月女容疑者)

 この協会については、厚生労働省も不透明な会計操作があったとして今年4月、特別監査に入っていました。ではなぜ、精神障害者団体が裏金をつくる必要があったのでしょうか。

 栃木県の温泉地にある「ハートピアきつれ川」。精神障害者がホテルで働きながら社会復帰を目指す全国でも珍しい施設でしたが、採算がとれず、ホテル部門は今年3月に閉鎖されました。

 この施設を運営していたのが、「全精社協」で、施設の買い取りをめぐって不透明な経緯があったのです。およそ21億円をかけて建設された「ハートピア」は以前、別の精神障害者団体「全家連」が運営していましたが、2年前に破産。「全精社協」はその後、この施設の土地と建物を建設費のわずか2%に当たる4200万円で買い取っていたのです。五月女容疑者は取材に対して、「この買い取りについて便宜を図ってもらうため、数百万円の政治献金をした」と話します。

 「最初は前議員のところへ行くときは会長と副会長と顧問と私も一緒に行ったけど、私はお金だけ渡して会長が名刺交換してハートピアお願いします、と」(五月女容疑者)

 五月女容疑者が裏金から献金をしたと話す自民党の前衆議院議員の事務所関係者は「前議員とも秘書とも連絡がつかない」とコメントしています。

 大阪地検特捜部は、五月女容疑者が協会の裏金づくりを主導していたほか、横領した金の一部を競馬などの遊興費に使っていたとみて追及しています