Sinks in Alcohol

節操なくお酒に沈む、ある酒飲みの半生

鍋島 純米吟醸 愛山 瓶燗火入れ

2010年09月05日 | 日本酒
ちょっと間があいてしまいました。
9月に入って最初のエントリとなります。

【鍋島 純米吟醸 愛山 瓶燗火入れ】


スペックに関係なく、毎度ハイクオリティなお酒を造ってくれる蔵です。



嗅ぎ香はフルーティな吟醸香。
メロンと葡萄の中間みたいな香りでしょうか。
爽やかですが、派手というほど派手ではなく、地味でもなく。

口に含むと、ピリッとしたガス感が感じられます。
炭酸は(ほぼ)無いと思うのですが、元気のよいピチピチ感。

遅れて酸と米の旨味。
甘みは喉奥のほうにじんわり広がります。

少しシャープな口当たりですが、カドはありません。

口の中で転がすと、喉奥に酸が加わります。
舌先の旨味はそのまま。
全体のバランスの良さ、これは【鍋島】の真骨頂ですね~。

喉越しには、少し渋みが出てきます。
鼻に抜ける香りがとても爽やかで、果実感たっぷりです。
旨味と渋みの合わさった余韻が心地よく、すうっと消えていきます。


実は、今日まで開けてから1週間ほど経っています。
開封直後は、現在よりもっとキュッと締まった味だったのですが、少し時間を置いたおかげで芯の太さが感じられるようになりました。

いやいや、旨いです!
全量愛山使用なので、4200円と若干高い印象がありますが、万人に愛される酒質であることは疑いの余地はありません。

アテは「筑前煮」。
筍を入れるのを忘れました。笑